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映画『TENET テネット』を観る前に!

クリストファー・ノーラン監督の最新作『TENET テネット』がすごいです!
早速、初日にIMAXで観てきました。

コロナの影響で大作映画が軒並み公開延期になってしまった中で、映画館に観客がまたたくさん戻ってくるキッカケとなってくれるような期待の話題作。

公開前からその難解さが噂になっていましたが、それでも最後まで没入してしまうほど映画としての魅力が満載の傑作でした。

詳しい方は既にご存知かと思いますが、話題作をより楽しめるように観る前にポイントをいくつか紹介したいと思います。


クリストファー・ノーランとは

ノーラン

『ダークナイト』、『インターステラー』、『インセプション』など数々の傑作を世に送り出し続けている現代を代表する名匠です。

SF作品を割と多く手がけているのでCGとかハイテクを駆使するイメージがありますが、実は彼はCG嫌いで有名です。
『ダンケルク』では当時の戦闘機をわざわざ探し出して実際にそれを飛ばし、本物の戦闘機だけでの撮影したほど、そのこだわりはちょっと度を越しています。

そんなノーランですから、本作でもCGに頼らない「ホンモノ」にこだわった映像がたっぷり堪能できます。


CGなし映像の見どころ

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本作はざっくり言うとスパイアクションです。
なのでアクションシーンでの見どころをチェックしてみたいと思います。

気になるのはやっぱりどれだけモノを破壊したのか。
今回も車は相当ぶっ壊してます笑。予告編でも迫力あるカーアクションが映し出されていましたが、そのシーンもかなりの見せ場で手に汗握る攻防を見せてくれます。

さらに今回は、飛行場でのアクションがあるんです。
そう、なんと飛行機が登場します! 
それもジャンボです。
しかも撮影用に1機買い取ったんだとか!
(やっぱり度を越してます笑)

CGであればド派手な爆発シーンをいくらでも作れそうですが、我らがノーランはご存知ホンモノ志向なので、飛行機も現物で一発勝負です。
なのでアクションシーンをぼーっと見てしまうともったいないのですが、「これCGじゃなくて本当にやってんだ!」って思って観るとさらにそのすごさが分かります。車が何台ぶっ壊れたのかは数えてられませんが、本物の飛行機を使っちゃうのはすごいです。

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そしてもう1点は、生身の人間だからこその大人数の動きです。
CGであれば大群衆はいくつかのパートの動きに分けてそれをコピーして複数散りばめて、みんながそれぞれの動きをしているように見せてたりするんですが、ここでもガチでみんなキャストがやってます。

特に冒頭のオペラ会場のシーンと、終盤の戦闘シーンは必見!
満席のオペラ会場でテロリストに威嚇された観客の動きがCGでは再現できないような見事な動きを見せます。
終盤の戦闘シーンに至っては、「順行」と「逆行」が入り乱れながら、これを生身の人間で全部再現したのかと思うと脱帽ものです。


ノーランと時間軸

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今回の映画は、時間軸をかなりいじっているので一見分かりづらいです。
そこが本作が難解と言われる要因のひとつなのですが、クリストファー・ノーラン監督は、割と時間軸いじりがちです。

『メメント』では時系列が逆に進んでいきますし、『インセプション』や『インターステラー』では空間によって時間の進み方が変わります。『ダンケルク』では、3つのパートで同時進行で進んでいるかのように見せていますので、ノーランの過去作品を観ている方は少し免疫があるかもしれません。

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本作では、時間を逆に進んでいる「逆行」の人が登場します。
「逆行」とは、タイムワープとかではなくて"未来から過去に時間を進んでいる状態"のことです。

「どういうこと?」となると思いますが笑、例えば30歳の人が10年前に逆行すると10年間かかり、10年前に着いた時には40歳になっている、という感じです。そして順行の世界でそれを可視化するとまるで逆再生のような動きになります。

と言われてもやっぱり良く分からないと思いますので、もう観ていただくのが一番早いです。

そして、本作にはまったく関係ないのですが笑、スパイク・ジョーンズが昔に撮った逆再生で進むPV映像がめちゃ面白いので、こちらもご覧ください!


はじめての映像体験

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この「逆行」する人と「順行」する人が同時に存在するというとんでもない絵面がテネットは本当にすごいんです。もう頭でどういうことか考えながらなんて観ていられません。

しかも逆行してる人と格闘したりもするんです!「どういうこと?」の連続です。

この順行と逆行が入り乱れて同時に存在する場面というのはおそらく映画史でも初じゃないかと思います。 そんなとんでもない映像を観ることができるのが、この『TENET テネット』なんです。


IMAXのすすめ

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このすごい映像をさらに体験できるのが、IMAXでの鑑賞です。

そもそもノーラン監督は、IMAXでの鑑賞を前提に映画を作っていてIMAXカメラで撮影をしています。 シーンによっては画角が変わったりしてIMAXのスクリーンじゃないと表現できない部分もあったりしますので、絶対にIMAXでの鑑賞がオススメです。

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キーワード

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本作では、様々なキーワードが出てきます。

アルゴリズム、エントロピー、第三次世界大戦、回転ドア、順行と逆行、ダイエットコーク、TENET…

観ているうちに何となく分かるものもありますが、ちょっとモヤモヤしたりします。 その辺りを補足してくれるのが本作のパンフレットです。

パンフレットは買わない人も多いと思いますが、ボクは基本的にパンフレット買います。そして本作の場合は、図解も含めてかなり丁寧に解説してくれていますので理解を深めるためにも絶対買ったほうがいいです。

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最後に

パンフレット読んである程度理解したとしても、何だかんだ二回目がまた観たくなると思います。

そういうのも映画の楽しみ方のひとつなので、テネットが気になっている方はぜひ何回も観て映画を楽しんでもらえればなと思います。

映画館ならではのタイプの作品ですし、映画館にまた人が戻るキッカケの作品ですし、この機会にぜひ映画館に観に行ってください!


最後までありがとうございます。





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