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2020年 映画ベスト10 (外国映画編)

毎年、年末に仲間で集まってその年のベスト10を発表しあってるんですが、今年も年末ギリギリまでどうしようか考えて決めました。

毎回思うんですが順位決めるのとかって本当に大変。
どの作品もいろんな角度からみたら一番だったりするのでいっつも大いに迷います。(でも楽しい)

年末ギリギリに決めるので、発表は年明けになるのですがちょうど一年前のこの発表のタイミングでnoteを始めたのでちょうど1周した感じです。

ボクは外国映画と日本映画とそれぞれベスト10を決めているので、それぞれ発表していきたいと思います。
まずは、「外国映画編」を10位からいきたいと思います。


10位 『鵞鳥湖の夜』 

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2019年 中国、フランス 111分
監督・脚本:ディアオ・イーナン
出演:フー・ゴー、グイ・ルンメイ、他

鵞鳥(がちょう)って読みます。
これ雰囲気がすごい好きでした。ノワール作品なんですが、中国の地方都市の異世界的なローカル感と、闇社会の男と女の悲恋と逃避行劇がすごくマッチしてました。

なかなか中国の田舎町やリアルな暮らしぶりって見ることないですが、そういうのもミステリアスな世界観をつくり出していてなんか良かったです。


9位 『燃ゆる女の肖像』

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2019年 フランス 120分
監督・脚本:セリーヌ・シアマ
出演:アデル・エメル、ノエミ・メルラン、他

もうこれ大傑作です。
貴族の娘とその肖像画を描きに館にやってきた女性画家とのラブストーリーなんですが、とてもいい映画です。

女性の地位がまだまだ低かった中世を舞台にお互いを理解し合える相手と出会い関係を深めていく感じが自然だし、男がほとんど出てこなくて話の中心にいない感じとかすごく今っぽい。

それに、音楽。ほぼ音楽使われていないんですが、それだけにとても印象に残る使われ方をしてて、それがラストにすごく効いてくる!

いいフランス映画を観たって感じになります。


8位 『在りし日の歌』

在りし日の歌

2019年 中国 185分
監督・脚本:ワン・シャオシュアイ
出演:ワン・ジンチュン、メイ・ヨン、チー・シー、他

こちらは激動の中国史を30年間に渡ってある家族を中心に描く大河ドラマのような力作です。

過去・現在・未来と3つの時代の時間軸を巧みに入れ替えることで、次にどうなるのか、あの結果がこういうことなのか、あの出来事の原因はここだったのかなどミステリー的な仕上がりにもなっていて、一見地味なルックなんですがとても中身のある素晴らしい作品です。

人間ドラマとしてとても面白いし、ミステリアスな要素も含んでいてハラハラしたり、そして泣いちゃいます。


7位 『ストーリー・オブ・マイライフ / わたしの若草物語』

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2019年 アメリカ 135分
監督・脚本:グレタ・ガーウィグ
出演:シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、フローレンス・ピュー、エリザ・スカンレン、ローラ・ダーン、ティモシー・シャラメ、他

めっちゃ面白かったです! さすがグレタ・ガーウィグ。自立した女性としてジョーをシアーシャ・ローナンが好演しててそのメッセージ性が冒頭のつかみのシーンからもういい!

豪華キャストだし、ティモシー・シャラメとシアーシャの館の外でのダンスシーンとか映画的にキマるシーンもしっかりといい。

特にコロナの自粛明けに最初にやってくれた映画で、ガラガラの映画館でこの作品をリアルタイムで観れた幸せを噛み締めました。


6位 『ブックスマート 卒業前夜のパーティデビュー』

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2019年 アメリカ 102分
監督:オリヴィア・ワイルド
出演:ケイトリン・デヴァー、ビーニー・フェルドスタイン、他

とにかくめっちゃ面白い! 学園ものの下ネタコメディです。
ガリ勉女子の二人組が、卒業間近にはっちゃけようとパーティデビューしようとするも右も左も分からないというドタバタぶりが楽しいんですが、ひとりがゲイなんだけどそこがデーマにならずにサラリとジェンダーレスなことをやってのけるのがサイコーにカッコいいし、すごく今っぽい。

オリヴィア・ワイルド、デビュー作でこれってスゴイ!


5位 『TENET テネット』

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2020年 アメリカ、イギリス 150分
監督・脚本:クリストファー・ノーラン
出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン、ロバート・パティンソン、他

これは本当にすごかった。 初見のインパクトがとにかくすごい。
その情報量の多さと、映像の迫力と時系列をいじまくった世界観にとにかく圧倒されてしまう。 映画館の大スクリーンで映画を楽しむ醍醐味を大いに味わわせてくれたハリウッド大作。

二回観ても細かいとこに意味は分からない笑
でもすごい面白いところがすごい。

それにコロナ禍でハリウッドメジャー作がみんな逃げ出した中で、ただひとりドンと構えて我々映画ファンを受け止めてくれた作品。
クリストファー・ノーランやっぱりすごい。


4位 『異端の鳥』

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2019年 ウクライナ、スロバキア、チェコ 169分
監督:ヴァーツラフ・マルホウ
出演:ペトル・トラール、ステラン・スカルスガルド、ハーヴェイ・カイテル、ジュリアン・サンズ、ウド・キア

これはマジでヤバイやつです。 もう悪夢のようなおとぎ話。
でもそれを圧倒的な映像美で見せきってしまうところがすごい。
全編美しいモノクロ映像で綴られる物語は圧巻。

これはnoteにも書きました。


3位 『はちどり』

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2018年 韓国、アメリカ 138分
監督・脚本:キム・ボラ
出演:パク・ジフ、キム・セビョク、イ・スンヨン、他

いやー、しみじみといい映画。
しかもキム・ボラは長編デビュー作。新しい才能がドンドン出てきて韓国映画界の勢いがすごい。

90年代の韓国を舞台に家父長制や女性の自立などテーマはとても現代的。
当時の社会背景なんかもちゃんと描かれつつ、映像もとてもキレイで詩のような世界観があってそれをとても上手くまとめ上げている。
まるでベテラン監督のようなのに若手なんだから驚き。

次回作以降もとても楽しみな監督。


2位 『ジョジョ・ラビット』

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2019年 アメリカ、ドイツ 109分
監督・脚本:タイカ・ワイティティ
出演:ローマン・グリフィン・デイビス、タイカ・ワイティティ、スカーレット・ヨハンソン、トーマサイン・マッケンジー、サム・ロックウェル

これはめっちゃ好きでした。
ウェス・アンダーソンの映画のような整った世界観におしゃれな衣装、カラフルな美術、音楽もすごく良くて、笑って泣ける。

ナチスものをコメディにするリスクを十分に承知な上で見事にまとめ上げたタイカ・ワイティティの手腕がすごい。そして面白い。

差別や多様性を問うテーマ性もハマっていた。


1位 『パラサイト 半地下の家族』

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2019年 韓国 132分
監督・脚本:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、他

これはもう最高傑作でした。 1月公開なのでその年早々に上位が確定していたようなインパクトでした。まさかアカデミー賞まで獲るとはこの時は思ってもみませんでしたが色々と変化をもたらせてくれた作品。

もともとポン・ジュノが大好きだったというのもありますが、その彼の最高傑作がここでやってきてガツンとやられて感じでした。
この作品もnote書きました。


ということで、『パラサイト 半地下の家族』が1位でしたー!!


インスタはじめました!

そして、インスタのアカウントをつくってみました。
こちらでもいろいろと映画ネタを発信していこうと思っています。
まだできたてホヤホヤですが、ぜひこちらでもフォローお願いします。


最後に

毎年、大いに悩みますがそれがとっても楽しい。
また2021年のベスト10に向けて新作映画をたくさん観ていきたいです。

日本映画編のベスト10もまた投稿します。


最後までありがとうございます。



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