ドラマの良し悪しは、女優俳優ではなく、脚本家にあり!
石原さとみはよく叩かれる女優だ。
今放送中の
『アンサング・シンデレラ』では
薬剤師があんなに医師同様に
患者と触れ合ったり
治療方法をアドバイスしたりしない、
薬剤師の職務範囲を超えてる、
薬剤師の本分の誤解を招く…と、
初回そうそう、批判が上がってた。
確かに、あんな風に
患者やその家族と渡り合う薬剤師は
現実はなかなかいないかもしれない。
あのドラマを見て、あんな風な
石原さとみみたいな薬剤師を目指す
若い人が出たら、どうするんだ?
という声もありそうだ。
もうずいぶん前、25年ほど前、
カウンセラーという職業が
華やかなイメージで広まり出した頃、
同じようなドラマがありました。
主役のカウンセラーは、
クライアント(患者)の自宅にかけ込んで、
一生懸命、説得していた。
基本的にそうした行動を
カウンセラーがする事はあまりない。
でも情熱が溢れ過ぎて、
クライアントの家に向かう
カウンセラーが全くいない訳ではない。
あの、カウンセラーの日本の先駆者、
河合隼雄先生でさえ、
若い頃、熱くなってしまい、つい
クライアントの自宅にまで行った事が
あると漏らしていた。
今回の薬剤師のドラマで、
批判が上がった時は、
石原さとみがちょっと気の毒になった。
架空のフィクションだし、
実用書やビジネス書じゃないんだから、
もう少し寛容に楽しんでも
いいのではないかしら?と…。
石原さとみはそもそも
叩かれやすい女優だ。
あの、我の強そうな鼻っ柱ゆえ、
損をしている。
お金持ちで美女という設定の
ドラマを引き受けるから
視聴率も厳しくて批判も殺到する。
『高嶺の花』とか『ヘブン』とか…。
石原さとみは、もしかしたら
脚本や原作をしっかり読まずに
役を引き受けてるのかなあ?
もう少し、シナリオを吟味して
役を選んだらいいのに…。
余談ですけれど、
あのガッキー(新垣結衣)も、
『逃げ恥じ』で大ブレイクした後、
『獣になれない私たち』で
視聴率で厳しい結果となり、
そのショックで何年も充電期間に
なったらしい。
あの『獣になれない私たち』は
数回しか見ませんでしたが、
正直、まどろっこしくて
テーマもだるんだるんで、
ガッキーが出ていても、
60分の視聴は厳しかった。
ガッキーもシナリオを見る目が
ないなあ、と思ったものでした。
これからは、女優や俳優ではなく、
作品のクオリティへの
バッシングや批判は、
プロデューサーや脚本家に
向けて行くのはどうでしょうか?
ちなみに、今の石原さとみの
『アンサング・シンデレラ』は
脚本もなかなか悪くないと思います。