【村上春樹】村上春樹になりたくて3条件を守ってる(笑)
よく「少年の心をもった男」という
フレーズがありますね。
人は「少年」に憧れるものらしい。
村上春樹も、「少年」に憧れるという
エッセイを書いていて、
「少年」とは何か、
定義というか、条件をこう書いている。
(1)運動靴を履く。
(2)月に一度、床屋に行く。
(3)言い訳をしない。
村上春樹にとって、少年とは、
この三条件から成るらしい。
なるほど〜。
この条件が書かれたのは、
1994年発行『やがて哀しき外国語』
というエッセイの中です。
30年近く前ですからねえ、
少年の必要条件も、村上春樹の中で
もしかしたら変わってるかもしれない。
それに、最近はあまり
おじさん、というか大人より
少年性を憧れる空気が今の日本には
ないような気もする。
でも、1994年頃には
確かに、子供であることへの
純真信仰があった気がします。
私もこれを20代で読んで、
運動靴をはくことを守ってきました。
美容室より理容室に通ったのも、
守りました。
出来なかったのは、
「言い訳をしない」ことでした。
20代は、最初の会社でも友人関係でも、
まだ言い訳ばかりしてました。
あれは、ダサかったですね。
言い訳くせは結局、今もしている。
そう直せないのかなあ(汗)。
村上春樹は、他のエッセイで、
オヤジにならないためとして、
ダッフルコートを着る、
とも書いていました。
私はこれもすぐ取り入れました(笑)。
オヤジくさいトレンチコートは
絶対に着ないぞ、
いかにもサラリーマン然とした革靴も
履くまいと、ガンバってきました。
社会人になると、
革靴をはくのが当たり前な空気で、
また、いつまで青春ぶりして
ダッフルコートなんか着て、
いつまで学生気分なの?なんて
空気が溢れてる中、
なんとかダッフルも守備してきました。
私は影響を受けやすいなあ(笑)。
おかげで、53才になっても、
未だにダッフルコートに運動靴で、
理容室に行ってます。
(一時期、数年間だけ、美容室に
うわきしていましたが、、、、)
それで私は、何を得てるんだろう?
何が欲しかったんだろう?
何を守ってきたんだろう?
今となっては目的もわからない位、
長く続けてきましたので、
もう今さら変えることもできず、
これからも続けてくんだろうなあ。
少年であるための条件。
今また新たに村上春樹が
エッセイで書いたら、
また違うでしょうか?
ちなみに、私が考える条件は
なんだろう?と聞かれたら?
うーむ、何だろう?難しいなあ。
ずっとダッフルコートを着て、
ずっと運動靴を履いてきた。
この2つはもう骨の髄まで滲みてる。
影響はあまり受けすぎると、
自由な発想ができなくなるんですね。
怖い、怖い。