2023/11/25(土) 【異形種交流会 特別回 】 準備録③
FUJI-YUKIさん
声を楽器のように使う日本のヴォイスパフォーマーであり、特殊な発声法、グロソラリア、電子ペダルなどを駆使し、多彩なサウンドを生み出す。
また、仏教や神道の精神にインスパイアされたその歌声は、空間の響き、沈黙、自然音、ノイズなどあらゆる現象と呼応して、その場に溶け込み、空間が立ち上がっていく様は稀有である。
ソロでの活動の他、音楽ユニットSarryのボーカリストとしても知られている。
3年前のLIVE
彼女にお会いしたのは、2020年。
この異形種交流会の会場、金沢のExtremeでのLIVE。
【はりこのへや】から金沢へ。
エクストリーム店長永嶋からは「絶対好きですよ」とお墨付きをもらっての鑑賞。
haricoのノイズが増幅され会場に満ち溢れ、永嶋が壊れたロボットの様に早回しでベースを弾き狂う。
FUJI-YUKIの相方、カオルグヴァッペ。
攻撃的な電子音羅列。リボンコントローラーを使った凶暴な演奏。
FUJI-YUKIのヴォイス
声なのか音なのか
言葉なのかノイズなのか
人なのか機械なのか
天使なのか悪魔なのか
体感したことのないヴォイス、ドローン。
欧州の大聖堂で聴けたらどんなに幸せだろうか、そんな幼稚な思考に落とし込んで何とか理解しようとしていた。
その後、彼女の声がフリー素材として提供されたことがあった。当然使ってみた。
Fuji-Yukiの声、古川英正(Thank U eartH)が録音した清流、自分のディジュリドゥ、それらを無造作に重ねた。同じ空気感にいないので奇妙なものになったが、重なりの輪郭が際立ち、却って面白いものになった。
そしてこの秋
フランス在住のダンサー2名と共にどんな世界を作るのか、それは恐らく難解かつシンプルで、容易に心を掴まれるだろうと予想する。
それはきっと心地よいと思う。
(続く)
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