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支援者と会った時に聞くと、より親密になれる質問

~営利・非営利のソーシャル事業の成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~

ファンドレイザーとして活動をしていると、支援者と会うことは避けて通れないかと思います。彼らと話をしながら、いかに寄付を募るか、これはファンドレイザーの仕事でも大切な要素になります。
今回は、この支援者とのコミュニケーションについて、見ていこうと思います。

1.お金を求めない

逆説的ではありますが、直接的な「寄付のお願い」やお金についての話は避けるようにするのが、最近では国内外問わずよく聞きます。

あるファンドレイザーは「私は、お金を求めるために、支援者とは会うことはありません。支援者が気にかけていることを知るために会います」と話しています。

そもそも私たち日本人にとっては特に、誰かに寄付をお願いする行為は、抵抗感を持ちやすいかと思います。一方で、ファンドレイザーとしては、そのハードルを越える必要があります。
しかしながら、もしそのハードルを越えようとして、または越えたときに、直接的にただ「寄付をお願いします」と言いまわっていても、お金が集まるかというと、そうでもない経験を多くのファンドレイザーがされたのではないでしょうか(私もその1人です)。

ファンドレイザーとして寄付をお願いしたい、しかし支援者としては実は寄付のお願いよりも、もっと聞きたいことや言いたいことがある。このギャップを丁寧に埋めることが、ファンドレイザーの腕の見せ所ではないかと思います。

先のファンドレイザーは「私たちは、支援者が関心をもっていることに耳を傾け、自分たち組織のミッションやビジョン、活動との繋がりを見つけることに焦点をあてるようにしています。私たちファンドレイザーとしては、(ファンドレイジングに関心を寄せている人たちに向かって)私たちが行っている活動やその想い、そして未来について、ぜひ支援者の方と膝を詰めて話してみましょう」と述べていました。

2.最初に尋ねたい3つの質問

お金を求めない、ということはわかりましたが、では実際に、私たちの活動を伝えながら、支援者の関心事項を見つけるコミュニケーションについて、サンプルの質問を上げてみました。

初めての寄付者と関係を築く3つの質問

『今回寄付されたきっかけは、何だったのでしょうか?』
最初の関係性を築くオーソドックスは質問になります。
『(今回寄付していただきましたが、)私たちの活動や組織について思うことや感じていることはありますか?』
私たちの活動や組織をどう捉えているかを尋ねましょう。支援者との距離感を測ることができ、共感のポイントを探します。
『日本では寄付は敬遠されることもありますが、(今回私たちに寄付をしていただきましたが、)寄付自体について、思うことはありますか?』
寄付に対する関心度合や抵抗感について尋ねます。また、社会貢献に積極的かどうかも尋ねると良いかもしれません。

~営利・非営利のソーシャル事業の成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~

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