小口の寄付者が大口寄付をするには
~営利・非営利のソーシャル事業の成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~
〈質問〉
私たちの非営利組織では、小口の寄付者が多くいますが、彼らに大口寄付をしてもらうには、どうしたら良いのでしょうか。
〈回答〉
寄付者との関係性を大切にすることだと思います。
しばしば耳にする「他人の財布の中身は変えられない」というように、一人一人の支出できる金額は当然違ってきます。
例えば、団体として10万円の寄付を頂いたときに、寄付者の方が月収30万円の場合と、月収300万円の場合では、それぞれの10万円の価値は違っていることでしょう。月収30万円の寄付者の立場で考えると、よほどのことがあっての金額に思えてきます。もしかしたら、寄付先の団体を心から応援し続けているなかで、ご自身の退職などのきっかけがあって大口の寄付をした、ということかもしれません。
このように小口の寄付者が大口寄付をきっかけは、その方のタイミング次第とも言えるのではないでしょうか。
だからといって運任せでは寄付は得られません。普段のコミュニケーションを通じて関係性を維持し、応援してもらえる気持ちに寄り添うことがベースとして大切になります。そして、寄付者のタイミングがあったときにスムーズに対応できる準備が必要になってきます。
(ちなみに、関係性を維持するために効果的な方法としてデータを活用したコミュニケーションの最適化であったり、スムーズな対応を実現するためのバックオフィスの効率化などのソリューションについてはまた別の機会で触れられたらと思います。)
多くの寄付者は、気持ちよく寄付したいと思っています。それには、応援したいと思える関係性が団体と作れていることが重要であり、金額は自分で決めたいと思っているはずです。団体としては、そこに寄り添うことが大切なのではないでしょうか。
(ちなみにちなみに大口寄付者を新規で得る方法はまた別の話しとなります)
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