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寄付のチカラ~コロナ禍では寄付が伸びるも、事業収益は減衰
~ソーシャルセクターの成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~
2020年、新型コロナウィルス感染症によって私たちの生活は一変させられました。世界そして日本もまた、未だにコロナ禍を生きています。一方で、ソーシャルの文脈では「寄付」が大きく注目されました。
では、実際に寄付を集める認定NPO法人では、コロナ禍の影響をどう受けたのかを、公開データから見てみようと思います。
ファンドレイジングの指標を考える
~営利・非営利のソーシャル事業の成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~
今回は「ファンドレジングの指標」というニッチな分野のなかでもさらにニッチ事柄になことを書きます。
1.ファンドレジング指標の用語集がある「ファンドレジングの指標」と言ったときに、海外にある「ファンドレイジング・エフェクティブネス・プロジェクト(The Fundraising Effectiven
寄付は一部の法人に集中するのか!?~認定NPO法人と公益財団について
~営利・非営利のソーシャル事業の成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~
国内の寄付は、『寄付白書2017』のよると1兆円を優に超えていますが、それら寄付が具体的にどの法人にわたっているのかは、なかなか分かりにくいかと思います。
今回は、この寄付金額と寄付先との関係について、公開情報をもとに見てみます。
1.寄付金額と寄付先との関係(認定NPO法人)まず参考となる公開
日本でファンドレイジング・レポートを実現したいですね
~営利・非営利のソーシャル事業の成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~
寄付の動向について知りたいときは『寄付白書』(日本ファンドレイジング協会)を手にとるかと思います。一方で、ファンドレイジングの現場では、もう少し突っ込んだ情報が欲しい画面もあります。例えば、自分たちの寄付単価が相対的に高いのか低いのか気になり、他団体や全体としての寄付単価が気になったり、といったよ
NPO・NGOへの「信頼性」を考える ~公開されているデータを深掘りして見えたこと~
~営利・非営利のソーシャル事業の成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~
NPO・NGOにとって「信頼性」は事業を進める上で、またファンドレイジングをはじめとした財務や組織を強くする上で欠かせない要素です。きっとNPO・NGOに関わる人は肌感覚として感じていることでしょう。今回も「(NPO・NGOの)信頼性」について、見ていこうと思います。
1.日本の信頼性は海外と比
ソーシャルセクターは信頼されている?
~営利・非営利のソーシャル事業の成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~
世界各国の『信頼』を毎年調査しているレポートがあります。
『エデルマン・トラストバロメーター』
https://www.edelman.com/
先日、2021年版が公開され、日本での「企業」「政府」「メディア」「NGO」ごとの信頼性を公開しています。
[引用:https://jcne.or
ファンドレイジング「単発寄付」の新しい捉え方
~営利・非営利のソーシャル事業の成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~
ファンドレイジングにおいて、寄付のリピートは大切な意味を持ちます。例えば、始めての寄付を得るためのコストはマイナスになりやすく、リピート寄付を得るコストはプラスになりやすい、と言われており、リピート寄付の増加は、財政上の安定に繋がります。
このリピート寄付を得るための手法として、「RFM分析」が
ファンドレジングを効率良く実行するには
~営利・非営利のソーシャル事業の成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~
1.急がば回れ-『なぜ寄付を集めるのか』を明確化するこれが明確でないと、自信をもって依頼できないし、相手も気持ちが乗らない。
2.シンプルに-伝えたいことを一文で伝える活動やビジョン、思いをすべて凝縮して、相手の心に届ける。出会いは一瞬。
3.簡単に-誰もが迷わない導線にする寄付したいと思って
文化/芸術分野におけるファンドレイジングの可能性
~営利・非営利のソーシャル事業の成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~
最近、分野別のファンドレイジングが日本でも活発化しています。例えば、福祉や大学、アートといった分野です。そのなかで、博物館や美術館といった文化/芸術分野のファンドレイジングが少しずつ伸びている印象です。
日米の博物館/美術館への寄付
欧米の博物館/美術館では、年間で数十~百億単位の収入を上げてお
日本の非営利組織は「プロスペクト・リサーチ」を実行できるか
~営利・非営利のソーシャル事業の成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~
海外のファンドレイジングでは「プロスペクト・リサーチ|Prospect research」(見込み調査)というキーワードがあります。営業やマーケティングでいう「リード|Lead」(見込み客)獲得に近いイメージで、寄付に繋がりそうな見込み支援者を見つけることが仕事になります。
アメリカでは専門職と
法人寄付を獲得するには
~営利・非営利のソーシャル事業の成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~
〈質問〉
企業からの寄付(いわゆる「法人寄付」)を獲得するにはどうすれば良いのでしょうか。
〈回答〉
少なくとも「担当者の心が動く」「企業が寄付する理由が見える」「損金算入ができる」の3点を押さえるのが良いかと思います。
まず相対している人が「寄付したい/応援したい」と思ってもらうことです
新規の寄付者を増やすには~その1~
~営利・非営利のソーシャル事業の成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~
〈質問〉
今、新規の寄付者を増やすにはどうすれば良いのでしょうか。
〈回答その1〉
「オンライン」と「投資」が必要になると思います。
コロナ前では、自団体での活動報告やチャリティーパーティーなどのイベント、街頭での募金活動(業界用語では"Face to Face")といった「リアル」の機会
新規の方が大口寄付をするには
~営利・非営利のソーシャル事業の成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~
〈質問〉
今まで接点のないよう新規の方から大口の寄付を頂くには、どうしたら良いのでしょうか。
(すでに関係性のある「小口の寄付者が大口寄付するには」はこちら)
〈回答〉
基本的には「偶然」となります。他人の財布の中身はわからず、彼らの寄付したい気持ちが湧くタイミングに依るからです。しかしながら、
ファンドレイジングの超基本12指標とは
~営利・非営利のソーシャル事業の成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~
ファンドレジングを行う上で、数字を見ることは切り離せないと思います。今回はそうしたなかで、最低限押さえておきたい指標を考えてみました。
なお便宜的に、寄付の種類を「継続的なマンスリーサポート」と「そうでない寄付」と分けて、前者を「継続寄付」、後者を「単発寄付」と分けて、見ていこうと思います。
ファンドレイジングの全体像をざくっと把握するには
~営利・非営利のソーシャル事業の成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~
〈質問〉
新たにファンドレジングの担当になりました。まず最初に全体をざくっと捉えたいのですが、どうしたら良いのでしょうか。
〈回答〉
まずは財源のバランスを確認することから始めると良いでしょう。一般的に「助成金・補助金、寄付、会費、事業収益」のバランスをとることで、組織運営の”安定性”を確保