他律から自律へ
他律
他人にコントロールされること
自分のコントロールを他人に任せること
自律
自分で自分をコントロールすること
そんなことを、感じた今日の出来事を記録しておきます。
5時間目のことでした。
いつも通り時間を守り授業に向かおうとする子どもたちの姿がありました。
授業開始のチャイムが鳴る前から席に座り静かに待っています。
ただ・・・空気が違いました。
その空気は漫画で表されているとしたら
「ピシッ」
ではなく
「どよ~ん」
でした。
3学期始まっての初めての月曜日、そして先週までの4時間授業ではなく5時間授業です・・・。
気持ちは痛いほどわかります。
「どうしようか・・・」
あーでもない。こーでもない。
と、どのような言葉を選び伝えるのか迷っていました。
そんな中、授業が始まりました。
案の定、こちらがする発問に応える子は小数。
それでも、負けじとどうにかしてやろうと授業を進める。
この時点で他律でした。
でも、どうにか這い上がってきてほしいと願いを込めます・・・
しかし、突然一人の子が
「何か、空気重たくね?」
その一言に
「うん!」
とつぶやく隣の子・・・。
(同じ感覚を子どもたちも感じていたんだ)
そう思いました。
T:「みんなどう思う?」
C:「え・・・そう?」
C:「静かだからいんじゃないの?」
C:「いやいや、なんかこの静かは違うよ」
T:「きっと、このまま授業をやったら・・・次の発問をしたとき、クラスの半分以上が反応をできるかな・・・?」
C:「え・・・」
T:「みんなここに立ってみる?(笑)結構ね、わかるよ(笑)」
C:「え・・・」
T:「え~誰か立ってみなよ~」
C:「よし、じゃぁ僕が授業をやってみます。先生ipadの使い方だけ教えて(笑)」
そう言って、私の代わりに授業を代行してくれた勇者Aくん(笑)
そんな彼の姿に笑顔もこぼれたちまち教室の空気は軽くなっていきました。
そんな時です。
Aくん:「先生ギブです(笑)もう辞めていいですか(笑)」
T:「あら。そうなの?(笑)素敵だったんだけどなぁ」
Aくん:「いや、これはきついっす。めっちゃ頑張ったけど、これは結構堪えるわ・・・。先生がかむのもわかる。」(私はしょっちゅう話の最中にかんでしまうので、子どもたちからは「またー!(笑)」と言われます。)
この話の後、黒板に一言書きました。
「空気は自分たちで作る」
これから先、どのような社会に出てもその場の空気と言うものがあると思っています。
・やる気に満ち溢れている空気
・ピリッとした空気
・温かい空気
・人間関係の風通しが悪い空気間
などなど様々です。
その場その場で自分のモチベーションをあげ、いかに自分の成長のために活動することができるのかが、問われることがあるかと思います。
そこで他人任せにしてばかりいては、目まぐるしく変わる社会の荒波の中でよりよく社会を生きることが困難になってしまうと思っています。
教師の役割の一つ、私はこれが柱だと思っていますが
「社会を生きる人間を育てる」
というものがあるかと思います。
「次の学年に進級できる子を育てる」
ではなく・・・です。
そんなことを考えると、公(社会)を見据えて伝えるべきことを伝えなくてはいけないことがあるのだと思うのです。
これからの可能性が無限にある子どもたちですから
他律ではなく自律
できる人間になってほしいと願うと共に、教師としての私の役割はまだまだあるなと思うばかりです。
今は、
「いかに社会を捉えさせるのか」
そんなことを頭の中でぐるぐるさせながら、明日の子どもたちに何を伝えるのか悩み、ワクワクしている最中です。
※読んでいただけた方へ
何か良い助言がありましたらぜひ、学ばせてください!!
読んでいただきありがとうございました。