2023年、そして40代の振り返りとこれから
年末、いつも撮った写真を見ながら一年を振り返り、記事を書いていたのだけど、今年は個人で撮った写真がない。
個人的なクリエイティブ活動はほとんどできていなかったかも。
とはいえ、2023年がクリエイティブではなかったか?
というとそうでもなく。
仕事においてはこの10年で最もクリエイティブな一年だったかもしれない。
成長とは何かを手放すこと。
そう考えると今年、個人のアウトプットがなかったことは、手放したことのひとつかも。
49歳の年だけど、2023年は自分でも実感出来るほど成長できたと思う。
2023年どうだった?
まぁ忙しかった。
まともに休んだ記憶が無いし、タスクに追われたなぁ。
会社としても、一年で6人採用して、1.5倍くらいの規模になり、仕事の質も上場企業との直接取引が増え、下請けの比率と逆転。
社内マネジメント、仕事のディレクション、企画、雑務、経営業務、そしてデザイン・・・と行うタスクがめっちゃ増えた!
それによって、確実な成長も実感することができ、上流の仕事にタッチすることが多くなった。
仕事柄それが社会の概念につながるような多く、より考えが深まったといえ、自分としてはそのことがクリエイティブだと思える。
課題としては、手が回らなくなってしまったこと。
自分がプレイヤーでもあることが完全に組織のボトルネックになってしまっている。
経営陣にはその負荷が大きくなってしまっている現状。
8月に自社の展示を行えたのはいい想い出。
この10年幸せだったか?
僕は今49歳で、39歳で起業した。
40代最後として少し振り返ってみたい。
まぁ大変だったな。
40代の全てを仕事と会社に捧げたと言える。
家族には不憫な思いをさせたと思う。
また、そこまでして、やっとここまで来られたという気持ちと
ここまでしか来られなかったという気持ちで半分。
10年前は1人で起業して、仕事も代理店の下請けがほとんど。
たいしたビジョンもなく、周囲の起業家がキラキラ見えていた。
1人ということに耐えられずに、採用を行うも、上手くいかずにシュルシュルとしぼむ希望。
コロナ禍では、本気で終わるかも?
という強迫観念と世間に対する不信で病むメンタル。
めっちゃ舐められることもあったり、理不尽なことなど山のごとし。
失敗も数え切れないくらい。
心臓がキリキリ痛むこともあれば、手先が冷たくなって目の前がグラングランすることも。
でも支えてくれたのは「人の縁」。
前の会社の同僚がジョインしてくれてから風向きも変わったり、
人の縁がお仕事に繋がったり、スタッフ全員には感謝だし。お客様も皆いい人。
「ありがとう。」という言葉にどれだけ救われたか。
サラリーマンの時にはわからなかった「社会に生かされているという真理」「必要とされるうれしさ」
それを知れただけでも僕の人生においての起業は成功だったと思うし、
この10年幸せだったかと聞かれれば、
頷く。
これから50代どうする?
この数年、これからの人生をよく考えるようになった。
昔の友達と会って、想い出に浸る機会も増えた。
自分の内面外見の老いについて行けず、心のバランスを崩すこともある。
ぶっちゃけ社長といえど、自社の事業に突っ込んでいるから、金なんかない。
で、この10年どうするか?
考えたあげく、3つだけ願いを叶えてください。
・デザインを続けたい。
・成長したい。
・健康でいたい。
辛いけど、目標持って上り坂を登り続けることは人として幸せなのでは?
まだまだ見たことない景色を見ていたい。
会ったことのない人に会ってみたい。
もっとデザイナーを輩出したい。
家族と、インクデザインの社員を幸せにしたい。
好きなデザインを続け、その結果が人のため、世の中ためになれれば、
それ以外のことはないかも。
そのためには心と身体の健康が大切。
そう考える。
デザイナーに憧れて、何も出来なくて、何者でもなかった少年は
今、人生半ばにしてデザイン会社を営んでいる。
スタッフも20人くらいいる。
デザインで人を泣かせたこともあれば、
誰もが知っている大企業と取引することもある。
展示会もやった。
来年は本も出版する。
好きな人と結婚して、家族もいる。
そして、自分が好きな仲間と一緒に仕事ができる。
20歳、もがき苦しんでいた頃の手の中にあった未来は今なのかも。
でも、まだ20歳の頃と同じくらい悩んでいる。
まだまだ行ける。行けるはず。
20歳の頃の何者でもない、不満に満ちた葛藤ではなく、
できることが増えてきたからこその社会との繋がりとか。
世のため人のためとか。
ちょっと視野は広くなった。
僕も成長したな。
ただ、まだまだ追う立場であり続けたい。
北千住より愛を込めて。
2023年12月28日
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