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僕が飛行場建築費に詳しい訳

前回記事の、この老人パイロットジエップ君を初め、10人位のパイロットを雇用して、丁度、伊丹空港程のロサンゼルス郊外リバーサイドで、今はアメリカ人の元ハイウェイパトロール警官に売却しましたけど、ロサンゼルスフライトアカデミーというパイロットスクールを経営していました。固定翼機やヘリコプターを10機程持っていて、最盛期には50人位の生徒が居て、中堅のパイロットスクールでした。ですから日本人だけ出なく、様々な国からライセンス取得に入学してきた関係から、中国の新空港建設等のコンサルタント依頼も来ていた訳です。そのコンサルティングの中で強く感じた事は、日本以外の国の飛行場建設計画のシビアさに比べて日本の飛行場建設計画の杜撰さでした。韓国のインチョン国際空港は総事業費用滑走路4本で、当初事業予算3500億円のところ5000億円かかって、当時の責任者は賄賂の疑い等で投獄されました。中国深圳の国際空港は伊丹空港規模で700億円位で完成した筈です。一方、今も沈下し続けている関西空港は総事業費用1兆5000億円で滑走路2本、やはり3倍の費用でインチョンの半分の規模です。国際空港は利用料金は国際価格で競争する事になります。完全に事業性を無視した計画だったと判るでしょう。日本の過剰債務の縮図がこれです。
誰も責任を取らず、マスコミもつまらないスキヤダルをリークするだけで、国家財政破綻の原因になりそうな杜撰さには無頓着。ジャニーズ性加害事件ですら本質に切り込む力が無い。日本が、空港が、地盤沈下する構図。政治もチェック機能を持っている筈のマスコミも劣化が止まらない。

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