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日本でもTVドラマで取り上げられファーストペンギンという言葉が日常化している。最近では石丸伸二さんが唱えたり、数多くのファーストペンギンという名前の会社が生まれている。このファーストペンギンの諺のルーツは1914年のイギリスの南極探検船エンデユアランス号の生還の奇跡に基ずく。

一昔前、サントリーがペンギンズバーなる怪しげなTVアニメコマーシャルを始めてヒットしたことがあった。これはロンドンにある有名なペンギンズバーのパクリであった事は殆ど知られていない。ここには冒険家やベンチャービジネスマンが集い意見を交わしている。掲載の絵画はイギリスの画家のロバートハインデルがバーに飾る絵画を頼まれた僕の所蔵のリトグラフだ。

同探検隊の隊長アーネスト シャクルトンは遭難した26人の探検隊スタッフから自分を含め5名のスタッフを選別し、所持品もすべてをかなぐり捨てて決死の覚悟で救援隊を呼び出すために数百キロを踏破し、全員を生還させた勇気あるファーストペンギンだった。一番危険な所に率先して飛び込んで、部下や仲間や国民を救う。生半可なベンチャー企業では不可能な所業だ。

翻って、口先の美辞麗句だけの日本やアメリカの政治家の何と多い事か。
ファーストペンギンは決して綺麗ごとを言わない。人気取りの虚言もはかない。人の命、国民の命の為に自分を賭する決意と胆力を持っている。
TVでもネットでも偽ファーストペンギンがうようよしている。

どう贔屓目に見ても、数名のリアル ファーストペンギンを除いて、三百代言(弁護士等の口先の徒)や法螺吹きのドンキホーテにしか見えない今回の自民党総裁立候補の先生方。今や御用マスコミや評論家が跋扈している世界の惨状。本物を見分ける眼力が必要だ。エセファーストペンギンは不要だ。

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