車検制度も庶民虐め
アメリカから日本に帰って来て驚いたことは、前から言っているコメの価格の異常な高さと、車検費用の異常な高さだ。アメリカでは州によって違うが5年ごとの車検費用で精々100ドル 15000円程度。一方日本では車が新車から5年程度経過すると整備費用、重量税等々で5万円以上かかる。そもそも車検制度は昭和の初期、今から100年くらい前に業務用車の安全の為に設立された制度だ。その後殖産振興 国産自動車会社を成長させるために、中古車を長く所有するより新車を買わせようとする役人の悪知恵で拡大された。
日本の中古車がロシアや東南アジアで大量に走行しているのも、もとはといえば、中古車を持ち続けさせないという、庶民虐めの殖産振興策の遺物だ。
仮に安全の為に車検制度を維持する必要があるなら、せめて欧米並みに5分の一程度の車検費用に減額すべきである。既に日本車は寿命が長く、手入れが少しで済むことは世界中で認知されている。だのに世界に冠たる日本の自動車メーカーを儲けさせ、同時に国迄どさくさに儲けるのは虐めが酷い。
さて日本の検査制度は船舶もヘリコプターを含めた航空機も厳しすぎる。船舶もヘリコプターも、毎年検査が義務付けられている。船舶は航行地域の波浪の影響もあり微妙な歪みが発生する。検査によって逆に正常運航していた船が調子が悪くなることも日常茶飯事だ。ヘリコプターが普及しないのも毎年の検査制度に莫大な費用が発生する為。買い控えが起こっている。今後、空飛ぶ自動車を普及させる上でも、検査制度は世界標準にすべきである。