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昨日よりパリオリンピックが始まった。パリの街を生かした開会式の演出は流石に芸術の都パリであり、難しい警備をこなすことが出来る警察、軍備国家の面目躍如である。
巴里には様々な思い出がある。特に、国立のフルーリスト養成学校のエコールド フルーリスト ド パリ EFP の日本人生徒を5年以上、合計200人位留学のお手伝いをさせて頂いた事だ。たまたまパリでEFPの理事長のムッシュ バヤールとお知り合いになり、ご縁が出来た。
EFPは2年制の専門学校でしたが、僕が日本で適正試験を行い合格すると、EFPに留学ができて2か月で修了証書をもらえるという画期的なシステムを立ち上げた。日本でも既に飯田さん等のフラワーアーティストが居られたが、日本のほとんどの所謂生け花は、昔風の床の間に飾る流儀で、現代のライフスタイルのブーケやセンターピースのフラワーデザインは希少で、かなり喜ばれた。
さてムッシュバヤールは普段はパリのアパルトマンに住み、ウィークエンドはブリュターニュの別荘に帰るという理想的な生活を送られていた。この別荘に様々な花が繁り、いろんな動物が放し飼いされていた。テレビの無い別荘でムッシュバヤールと庭で採れた林檎で作ったカルバトスを朝迄呑みながら語り合った思い出は今でも新鮮だ。
奥様に「日本に来ないか」と尋ねたら、「長谷川はバタバタ忙しいので日本に行く気持ちは無い。ブリュターニュの別荘と同じような落ち着いた生活を長谷川が送る様になったら喜んで行く」とのこと。正に日本でも今起こりつつある理想的なライフスタイルはパリの文化人なら既に日常化していた訳だ。きっとパリオリンピックの期間中には多くのパリジャンも家やアパルトマンを貸し出して郊外に移動して早めのサマーバケーションを楽しんでいるのだろう。羨ましい限りだ。
今回のパリオリンピック まず観光都市パリ、マルセイユ等の宣伝が出来る。パリジャンは住まいの貸し出しで金儲けが出来る。施設は既存施設に仮設施設を加えるので設備投資は少ない。放映権収入も入る。サスティナブルだ。全てウイン ウインになっている。
3年前に開かれた汚職にまみれ、箱形行政の遺物と借金が残った東京オリンピックとは雲泥の差だ。願わくは、パリオリンピックの開催中には変なテロが起こらない事。そして日本のオリンピアンが実力を出しきる事。頑張れアスリート達。

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