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最近TV局も取り上げて注目されている新興の食品スーパー八百鮮に行ってきた。昔アメリカのオレンジカウンテイ、ニューポートビーチに住んでいる時、好事家の友人から「サンデイエゴで面白いデイスカウンターが出来た」と言われて見学に行ったのが、今や時価総額数10兆円のCOSTCOだった。

大きな倉庫(多分格納庫だった)に段ボールのまま、商品を陳列した会員制のスーパーだった。コンセプトが斬新でこれが受け入れられたら世界に広がるだろうと感心したものだ。日本で言う卸小売りスーパーだった。日本では会員価格を数千円取るスーパーは無い。180円のドリンク+HOTDOGも無い。コンセプトを磨き上げる事によって破壊的な差別的有利性が生まれる。

その後ダイエーが「ビッグA」というCOSTCO類似店舗を関西で展開したがダイエーの凋落と共に無くなってしまった。日本ではCOSTCOの多店化と時を同じくして業務スーパーが勃興して1000店舗を超えるまでに成長した。
しかし業務スーパーはCOSTCOの様な明快なコンセプトショップではない。
業務スーパーも繁盛店が多いだろうが、一部店舗は赤字店が生まれている。

八百鮮は経営者が若くマネージャーも若く勢いがある。しかしCOSTCOや業務スーパー程の明確なコンセプトは今のところ確立されていない。一部の野菜と鮮魚は確かに安価だが、他の食品スーパーと比べて生鮮品の種類は多い事は魅力だが決して安くない。オトリ商品が安価なのでお客様は錯覚して雰囲気で購買するかも知れないが、開店景気が収まればどうなるか不明だ。

僕のクワンチャイも明快なコンセプトと信念を持って展開したい。「餃子の王将」「吉野家の牛丼」「サイゼリアのミラノドリア」ではないが、明確な売り物、差別的有利性と信念を持つ経営こそが生き残る秘訣だ。八百鮮も試行錯誤しながら、商売上手と若さと勢いでは無く圧倒的な差別化が必要だ。


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