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笑いの沸点、笑いのツボ

先日ボツリヌス注射の為にクリニックに行った、今はそれを受ける3ヵ月毎に言語聴覚のリハビリ(これは確認とかなのかな)を受けている。
5年前リハビリ病院を退院してリハビリクリニックに通いだしここでも言語聴覚を受けてから定期的にテストで音読「北風と太陽」を読みその音読内容で評価されている。


今の僕には後遺症的なモノがいくつかあって、(四肢麻痺に近い)半身麻痺、平衡感覚の消失、(それ程動けてないから)筋力低下、嚥下障害、構音障害が主だった感じだがその他に主立って言われないのだが自覚として「笑いの沸点低下」がある。

実はこの「笑いの沸点」が日常生活レベルで物凄く大きな(大きいかな?)問題でもあるかもしれない。
記憶障害が皆無だったのは幸いだったのだが・・・脳幹の橋の出血だったのが今の後遺症の出てる感じなのだろう、よく生きていたものである。エヴァのアスカのように自分で自分を褒めてあげたいものだ(それにはもっともっと頑張らなければ)。


リハビリ病院を退院してリハビリクリニック通いが始まり。運動、言語のリハビリを受けだした時のこと、それまでのリハビリ病院での言語聴覚時間でも少しはあったのだけどそれ程気にはなっていなかった会話での一幕である。

入院時は気管切開もあって最初は無声だった。発声しだしたのは最後の2ヵ月ないくらい、それも久しぶりの発声と舌の麻痺のせいでスラスラと話せない、今思えばその頃から少しは兆候があったのだと思うが・・・。その時はたまたま友人が言語聴覚の時間に訪問していて同席も可能だった(コロナ前だったからね)こともあり僕のリハビリ具合を見学してもらった。結構嬉しかったのもあるのだけど僕にもそういう機会は珍しくてSTさん、僕、友人の3人での会話などに花が咲く。
そういう時は結構爆笑の話もある。

その時僕は顔が赤くなるくらい笑った、もう危ないんじゃない?ってくらい。
このことをもう少し真摯に受け止めておくべきだったのかもしれない(そうか?)。

時は過ぎて病院を退院してクリニック通いとなりそこでの言語聴覚のリハビリ。無論リハビリを受ける際に前回から今回迄の生活のことなどが会話となりその会話からST(言語聴覚士)さんは色々と相手の状況確認などもする。
その時などは僕もそれ程笑い転げる(実際には転げていないがw)こともなく会話できていたと思う。
しかし先述したように確認の音読「北風と太陽」を読むのだが、ある時教材の変更か何かで音読内容は「北風と太陽」と同じなのだが文章にあがってくる《コート》の記述が《外套》(がいとう)に変わったのだ。
読んでいってそこにきて初めて目にする、言葉のニュアンスでや前までコートと言っていたのだから言葉の意味は即理解はできたが本能はそうはいかなかった、大爆笑である。
それはもう顔は真っ赤になりおさまりがなかなかつかないほど。
それまでにリハビリの言語聴覚で笑っていたことが多少あったのだがどうやら倒れたことによりこんな感じで笑いの沸点がかなり低くなったようだ。
倒れる前を100だとしたら30もいかないくらい、でもどんなときでもというわけではないらしい。今までの感じで言うとどうやら○○という言葉を理解して他に想像しなければなにもない雰囲気である。

直近の笑いのツボはやはり音読のリハビリ、「3枚のお札」である。
感の良い皆さんはわかるだろう、この昔話の類は想像させられるキーワードが満載である。話は小姓にヤマンバの話で3ページ、この3ページの音読が普通に僕にはメチャクチャキツかったのだが、一番キツかったのが「ヤマンバ」のワードである。
時は今、アニメで「ダンダダン」が放送されており僕はアニメから入って今も視聴しているのだけど、この「ヤマンバ」のキーワードでそこに出てくるキャラクターを連想してしまったのだ。


恐るべきターボババアの呪い、音読で笑ってしまう。

音読の教材には今までもヤラれている、思い返せば「傘地蔵」もそう、玄関開けたら雪まみれの地蔵がいるんだよ!ホラーだし大声出すでしょ!www。
そんな感じで音読するとき昔話が出てくると自ずと怯む。

家では音読なんかは車や自転車など趣味性の高いテキストなどのコラム音読がほとんどで言いにくい単語など出てくるが知ってることに準じた内容や単語なのでそれ程吹いたりはしないものだ。

流石にマスクなしで音読となると涎が気になる、これは歩いてる時にも言えるが・・・。
家で1人の時に笑いの壺にハマる事はないようだ。
家族などと会話する時は何故か寝る前の23時辺りに自分が寝落ちしそうになり急に1人で笑い出してしまうのがヤバい。
テレビ見てたりして急にカクっとなったことが引き金となるようだ、こんなことはゲラでも倒れる前は無かったのに。

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