平衡感覚
脳幹出血(橋)の後遺症として身体の痙縮(けいしゅく)もあげられるけど、平衡感覚の欠如も大きな点。
これが厄介で、痙縮により腕・脚などの可動域が阻まれているだけではなく、平衡感覚が無いことによる歩行困難もあげられる。
自分も4年経っているのにこのせいで歩行は付き添いがなければだいぶ怖い、簡単にコケてしまうから。
マニアックな例えではあるが、さながら「プラネテス」で閉鎖空間に入れられたハチマキみたい。
自宅など限定的な空間把握が出来てる場所においては経験値が上回るようで、家の中、春まで行ってた施設などは1人で行動はできた。
施設に行ってた時は、復職って気持ちも大きかった。
よく歩行練習でマンション周辺の色々なところを歩いたりするのだが、たまたま歩道で登り基調から下り基調に変わる場所がある。
ここで登り基調の時は、身体の重心を前へもっていくのだが、この登りがやや右下がりになっているから重心を保つのに結構苦労する、健常な状態だとなんてない歩道なのだが・・・。
ここで登りきると(ほんの数mだが・・・)路面状況が下り基調になる。
この時のバランス・重心・力の入れ具合が重要で、対応するのに苦労する。
マンション、スーパーマーケットなどは基本平坦でお総菜売り場のへんが時おり油ギッシュな所があるくらい、それでも平坦だ。
そういうところはいい。
でも僕が一番行きたいところというのは基本的にグラベルであり、車椅子であっても困難な所が多い。
泥だらけの場所とか・・・。
何とかこの平衡感覚を取り戻したいけど無理なものなのだろうか?。
これが取り戻せたら可動域が狭いなりに歩行が激変するのだが。
今は歩行しているときは、杖アリ・歩いている脚・バランスに注意の意識が必要で、その時に話しかけられてもなかなか返答がしづらい、左脚の持ち上げ・振り回しとかの加減のコントロールの強弱が出来る様にならなければならない。
これに関してはPTさんはわかっているようで、いつも歩行練習とかトレーニングを受けている時は絶えず僕に声をかけているようだ。
これが普通の会話なんでしょうね、歩きながら会話したり、今の僕にはその余裕がないから練習あるのみである。
例えるなら産業用ロボットを並べて同調(シンクロ)させるようなもの、複数台のロボットを同調させるのは大変なのだ。
だから横浜のガンダムすげーっていつも思う。
余裕を作っていかなければ。
この平衡感覚の欠如、不思議と座っているときは安定している、座っているが故に転倒の危険性が無いからであろう。
腰の弱さは車椅子ならば肘当てがあり、その分倒れることが無いからなおのこと。
練習として肘当てを上げておくのもいいかもしれない。
この生活から脱却したいものだが、なかなか難しい、トレーニングで普通の椅子に座る練習もすることにはしてるが、椅子を引いて座って、再び椅子を引く動作が難しい。
後遺症の改善が見込めないのかミリ単位の進捗なのか・・・、この4年の進捗具合は自分ではもう少し出ても良いような気もするけど。
この平衡感覚がホント何とかなれば違った展望が見えてくるのに。
平坦な介護ベッドに寝て、ベッドでフラットだから胸が圧迫されて息苦しいから起こすのだけれど、起こしたときに目が回るシチュエーションに駆られた時が少し前まであった。
よくSFモノに出てくる宇宙酔いの様な感じがこんな感じでないかな(目が回る)と思っていた、最近はもうほとんどないな。
徐々にではあるけど、そういった症状が少なくなってきてはいるもののまだまだこれからのようだ。
ようやくベッドサイドで膝立ち~立上りが身体的にできるようになったぐらいで、バランストレーニングはもっともっとしていかなければ。
まだもう少し時間が必要っポイけど、どこまでか・・・。