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責任転嫁(KFK-43)
前回の書き漏らしを、最初に書く。
受験料は大学生になった夏に返した。借りっぱなしは居心地が悪かったので、少しホッとしたのを覚えている。
さて、サークル活動全力かつ、先輩達に寄り添うよう頑張ったのだが、またもそれが裏目にでた。
高校時代も図書委員活動を真面目にやりすぎて委員長になってしまい、プレッシャーに負けた過去を持つ。
それは学園祭が終わって、あまり間の無い頃のだった。
サークル会長と先輩、私と同期の女子が突然来なくなった。後から聴いた話しでは、サークルメンバー間の男女関係のもつれがあったようだ。
さらに会費の使い込みもあったと思う。
カップルになった先輩と同期は、責任を取ってサークルから抜けた。
そして会長も学校を辞める事になった。大学6年生の楽しい先輩も居なくなるという。
会長に呼び出され部室で話があった。
私が次のサークル会長になれと指名された。
外の先輩方もいるのにどうして?と尋ねたが、外の先輩達は会長やりたくないと断ったそうだ。
青天の霹靂とはこのことである。
私は1年生でサークル会長になった。
その後先輩達に『よう!会長!』などと冷やかされたりした。重荷だけ背負わされて孤独になった。
プレッシャーの中、自治会の呼出しに応じ自治会室へ向かった。
自治会長は軽音楽サークルの会長だった。少しロックな人だった。
彼は言う
『俺は自治会長やるの疲れた。』
『だからお前がやってくれ』
青天の霹靂その2だった。何も知らない自治会活動とは?
頭が混乱していた。
自治会長曰く会長を任せるのは、お前しかいない。前任会長が会費を横領して逃げたあと、立て直しが出来ないんだ。とも言われた。
こんな私に何が出来るんだと思ったが、懇願されてしまい、結局自治会長を受ける事になった。
またかよと思いながら憂鬱な日々に舞い戻った。
私が様々な困難事に巻き込まれる姿をみて、クラスの女史(その後、エベレスト山の登頂に成功した御方)に言われた。
『Jun君て何もしてないのに、周りに引っ掻き回されるよね』
彼女の言葉は的確だった。