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令和とて 親の背に見ゆ

25歳になって、好きなところも嫌いなところも「両親に似てきたな」と感じることが多くなりました。同時に、まだまだ2人から学ぶべきことが多いと感じるのが毎年の恒例。

母「ねぇお父さん聞いて!この間病院でオモシロイことあったのよ!」
父「やっぱ青学はやいな〜。もう10区だよ」
母「〇〇さんが間違えて患者さんに... あ!そういえばあの人知ってる?」
父「ん?(ねこが)降りてきたよ。うんちかぁ?」
母「かまいたちっていうのね。好きだわぁ。初詣いつ行く?」
父「うんちじゃなかったかぁ。おしっこだったよお母さん。」
母「わかった。お昼ご飯食べたらいきましょう。」

成立しない両親の会話、朝に出てくる炊き立てのご飯、父好みの熱い湯船、ねこと柔軟剤が混ざった独特の優しい匂い、両親の家事のペースに合わせざるを得ない狭い家、常備されてるハーゲンダッツ、壁一面のポケモンシール、ストーブの目の前で何時間も漫画を読む兄、湯船で考え事してると飛んでくる「寝てるのぉ!?」という母の声、片付かないテーブル、食卓の上にあるねこのエサ、着てはいけない黒い服。

こんな当たり前の光景が当たり前じゃないなんて当たり前のことを、改めて深く理解する。手前味噌だけど、恵まれてるなと改めて感じる。

変わったことといえば、子供が実家を離れてから両親の些細ないざこざが減ったこと。あとは、家を出る時に母がくれる言葉が「頑張って。」になったこと。少し間を置いてから「うん。」と小さく返して駅へと向かう。

令和とて
親の背に見ゆ
強き自分

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