リゾートコロニー 萌芽
あの頃、1970年代、オイルショック後の閉塞感漂う世の中で、都会を離れ、自由の天地を獲得しよう、というムーブメント、いわゆる脱サラ第一期。
山岳文化に影響を受けたベビーブーマーたちが、競争社会の都会から、政治的脱力感もあり、現状を脱藩、新しい文化を産もう、という萌芽があった。
(大鹿村)
私は、若干23歳、まだお子様の領域で、彼らの溢れるばかりの希望や夢、焦燥感を八ヶ岳山麓で見ていた。
皆が聞いていたのは、はちみつぱいの「塀の上で」
https://www.youtube.com/watch?v=6SextxngClw
それは、当時の私にはわかるべくもなく、でも、彼らには、大学卒、エリートたちの描く未来、とは異なった、塀の外にいる自分たちの夢の未来。
それは、自然の中で小さな宿を持つ、レストランを持つ、工房を持つ。そういった、今に通じる、もう一つの生き方、オルタナティブ。
その中心は、清里のKEEP協会、いわゆる、清泉寮に働く若いシェフやスタッフ、今や清里のビッグネイムであるロックのオーナーなど、オイルショックとはいえ、右肩上がり思考の時代の、明るい未来予測の集いだったと記憶している。
そして、今、不毛の数十年が過ぎ、それでも、若者は、未来を思考し集う。
同じ匂いを、ソーシャルセクター、特に、コミュニティ財団を担う若者(今は中年域ではあるが)に感じる。
今、地方で新しい暮らし方、ホテル、コワーキング、半農半X等、新しい生き方を提案している、実践している、そのDNAは、1970年代の第一次リゾートコロニームーブメントが源流とかってにお。
その若者たち。いかに、未来を調理してくれるのか。
手伝いたい。