“裁量権”とはなんぞや

皆さんこんにちは、ジュンスケです。

今回は就活生の皆さんがよく使う「裁量権」という言葉について、僕の考えを述べてみようと思います。
裁量権、この言葉に皆さんはどんなイメージを持たれますか?

裁量【さいりょう、サイリョウ】
自分の意見によって裁断し処置すること。きりもり。

広辞苑にはこうあります。
ここに「権利」という意味の権の字が続くわけですから、言わば自分の意見によって裁断し処置する権利、が裁量権の意味と言えるでしょう。
ということは意思決定権が自分にある、と捉えられますね。

ですがここで考えてみてください。
社会で、もっと狭く言うと会社で与えられるのは意思決定権だけなのでしょうか。

答えはNoです。

仕事である以上、当然のことながらその表裏となるものが一緒についてきます。

そう、「責任」です。

義務を果たす人間に権利が与えられるように、権利を主張する者には必ず義務、もしくは責任が与えられます。
仕事をしないけど給料くださいと皆さんは言えますか?
言えませんよね。
なのにどうして、裁量権をください!と右手を差し出しながら、責任も負います!と左手も差し出せないのでしょうか。

人事担当者の目線では、「裁量権を多く与えてくれる会社に行きたいです」と面接で答える就活生に対しては「この子は意思決定権だけ主張して義務や責任については考えてないのかな」と黄色信号が灯ります。
ぜひ一度立ち止まり、自分にとっての裁量権とは、あるいは自分が求める裁量権に見合った責任を自分は負うことができるのか、について考えてみてください。
結果、その考えを上手く言葉にできなくても大丈夫。
ちょっとでもそこに気付き、考え、またそのことを発信できる学生を人事は信用します。

あなたにとっての裁量権とはどういったものでしょう?