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きっと土壇場で後悔するんだろうなと思いながら、見ないように見ないようにしてきた。
どこに金をかけ、何を防ぎ、何を諦めるか。
人は、妥協と手を繋ぎながら生き、そして悔いる生きものなのだろう。
人生にも正解はないし、何が正しかったのかなんて誰にも分からないけれど、少なくとも、僕は君にとって、あまり良い恋人ではなかったろうと思う。
日の出を拝みにいそいそと出かけたドライブの途中で、盛大にソフトクリームを落とした。
めちゃくちゃ笑われてめちゃくちゃ怒られた。
そういう幸せに気づくのがうんとうんと後だったというところで、僕は、君の言う『なんか残念な人』なのだろうな。