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「パズルゲームにハマるとね。同じものが等間隔にぶわーって並んでると、思わず消したくなるのよ」
「消す、というと? 実際に……?」
「やだ、そんなわけないじゃない!」
そう言って佐々木さんは、おかしそうに僕の背中をバンバンと叩いた。
凶器のような長い爪がくっついた手で殴られて、魔女の異端審問か何かかと怯えたくなる。
違う違う、これはただ彼女の証言を聞いているだけで。
「じゃあそのときあなたは、パズルゲームを思い浮かべながらぼーっとこのビルを眺めていた。そして、突然窓からポロリと、死体が落ちてきたわけですね?」