【2024】架空のミステリのタイトルとあらすじ100こ作る

夏の恒例行事です。
今年からはX(旧Twitter)には投稿せず、こちらの記事に直接書いていきます。
毎週土曜日更新・8/31に完結するので、ちょくちょく見に来てくれたらうれしいです!

‪※8/31無事完結しました!

7/6更新分(1〜10)

1 仮想炉
廃墟になっている火葬場で、自殺志願者を募り、自分が死んだあと~この世界から体が消え失せるまで=火葬の約40分間をデモンストレーションする老人。自殺防止の啓蒙活動というが、本当にそうなのか? 死にたがりの探偵と、死に無関心な無機質美少女助手が潜入する

2 アンリムーバブル・レターズ
若者中心に爆発的流行中のSNS「URmbL」は、通知を受けて2分以内に文字入りの写真を撮り、次の人に通知を送るゲーム的SNS。前の文脈と合ってちゃんと文章になると、仲間全員がランクアップ。そのシステムがやがて、より過激に・命が危うい撮影へと若者たちを煽動する

3 近郊倶楽部
東京都を避けるように首都圏のベッドタウンで連続殺人。①遺体の口に「近郊倶楽部」の名刺が挟まっている②全ての現場を結ぶ中心地点が千代田区万世橋警察署から全くブレない 本来管轄ではない万世橋警察署の刑事コンビが他県で近郊倶楽部を追うが、どんどん円が大きくなっていく

4 フレンチトーストの焼き目は縦で
交際7年、長く付き合いすぎて結婚に踏み切れない男女それぞれの視点で描く、相手を殺害するまでの計画。実行予定日が全く一緒だが、どちらかが殺害を遂げてしまうのか、またはふたりともやめるのか、相討ちで死ぬのか

5 万華鏡館の殺人
謎のゲームマスターから万華鏡館に招待された面識無しの男女5人。鏡の迷路はキラキラしたものに埋め尽くされている。館は建物内で人工地震を起こせるようになっており、そのたびに鏡の中の模様が変わるので迷ってしまう。そして第一の殺人が起きた――

6 レンズ!
高校の写真部に入ったJK1年生。中学では一軍女子としてキラキラの頂点にいるSNS強者だったが、いつしか撮影のほうにのめり込んでいた。一癖二癖ある仲間や先輩たちとともに出会う日常ミステリ。真相はいつも、盛れない写真の中にあるよね

7 マクベスの憧憬
ここ数年、港区内で中年の冴えない会社員が殺害される事件が何度も起きている。容疑者はアラサー美女だが証拠がなく逮捕できない膠着状態だったが、文学部出身の新米刑事があることに気づく。この殺人は、殺された男たちの抱いていた夢を女が叶え続けている戯曲なのでは?

8 動脈に流れるくらげ
幼少期に大病を患い、血液移植を受けた男子高校生。現在は制限はあるものの日常生活は送れる程度には回復している。しかしたまに夢に見るのだ。体内の血管をねっとりとくらげが流れていくのを。そしてどうしようもなく、血を分けてくれたその女性に会いたくなる

9 ポルス音と機構の旅
汽笛のような不思議な音「ポルス」が鳴り響く街。新月の夜、墓守の少年と相棒の犬が地面を掘っていると、汚れたガラス玉の中で複雑に回る小さな機構を見つけた。それが街を揺るがす大事件に発展し、二人は街の中央に隠されたガラスドームに閉じ込められてしまうが……

10 たわわな果実
起業と投資で成功し金もモノも手に入れた男が望んでいたのは、幼い頃に生き別れた姉と会うこと。柑橘類の畑で大きなかごを持って笑っていた姉がなぜ突然消えたのか? 東京とインドネシアでの二重生活で見えてきたのは、自分が幼いときに言った、些細な約束が原因なのかもしれない

7/13更新分(11〜22)

11いかにしてきょうはひらかれたか
幻想小説作家が「今日」を「きょう」にひらくに至った旅の話。父親が死に家を売ることになった直前、書斎から書きかけの紀行文が出てくる。父の足跡を辿るうち、自分は二度と「今日」と書いてはいけないという結論に至ったその理由は――

12インターセプションズ
無線傍受が趣味のフリーター男が聴いたのは、三日後に行われる有力政治家の暗殺計画だった。誰にも言えない趣味だが、誰かに言わないと大変なことになる。勇気を出して相談したのは推理小説に傾倒するバイトの先輩女子。暗殺を止めるため、初めての有給を取る

13不信陳述
生まれてから一度も、親すら信じたことがない欠落した青年。電車への飛び込み自殺を目撃しその場に居た数人が警察に事情を聴かれるが、自分以外の全ての証言を信じらない。おかしな点を述べていくと、これが自殺ではないことが分かり……

14かなり過激な小説
これはかなり過激な話である。未成年が閲覧禁止なのはもちろん、65歳以上で持病のある方や、70歳以上の方も読まないほうがいい小説なんだ。何がどう過激なのかは教えられない。とにかくすごく、過激なので

15トランジットの殺人
航空会社で地上勤務の男。トランジットホテル(海外便で経由地の空港で一泊する)で殺人が立て続けに起こる。行き先も殺人現場の国も全く違うこれは、同一犯によるものなのか? 犯人も動機も分からなかったのだが、男はあることに気づき……

16宵越しの謎は持たない
千年先を想像して憂いてしまう気弱な新米刑事が出会ったのは、一秒後のことも考えずにあちこち首を突っ込んでは事件を解決する破天荒な探偵だった。江戸っ子が宵越しの銭は持たないように、この探偵、あしたのことは気にせずぱーっと解決するのがスタイルのようです

17コンテナゲーム
目先の面倒ごとをどうにかしたくて軽率に闇バイトに手を染め、借金を重ねてしまうダメ男主人公。物流倉庫に1ヵ月泊まり込みの仕事で連れて来られた男女6人が、デスゲームに参加させられる。闘鶏レベルの命の軽さで、金持ちの闇賭博道楽の駒として殺し合いをさせられる

18六曜
市内で連続殺人。遺体の胃には必ずカプセルが入っており、日付のマス目に沿ってちぎった六曜入りのカレンダーの切れ端が入っている。仏滅の日だけというような法則性はない。調べた結果、これが1996年のカレンダーであることだけが分かる。閏年なのでこのままでは366人が殺されてしまう?

19白電車の王子君
ギャルJKは幼稚園のときに好きだった色素薄い儚い男子との再会を夢見ていた。塾帰りの駅で何者かに突き飛ばされ助けてくれたのはその王子様…だったけど、まさか色白ヒョロイまま電車オタクになってるなんて!ストーカーに命を狙われるギャルを守る鉄オタ王子のラブコメミステリ

20異形譚、あるいは私刑の流行の先行き
X県××刑務所の正門前の平凡な家庭に生まれた少年は、幼いころから受刑者が出所する瞬間のドラマを日常的に見ている。何かの長が出てくる日の行列とか、顔馴染みになりつつある更生団体のおじさんとか、子の仇を取ろうと武器を持って待ってる被害者の父とか。

21士業探偵~その書類、死にますよ~
弁護士・司法書士・税理士・行政書士・不動産鑑定士の肩書きを持つ、町の何でも書類屋さん男は、書類作成代行で持ち込まれた依頼から事件の匂いを嗅ぎ取ってしまう
「遺産分割協議書ですか? これそのうち殺人事件になりますよ。だってこれ――」

22平成架空wiki
「池袋集団ラブコメ事件」「渋谷ギャルサー三つ巴事件」「原宿読モ恥死未遂事件」など、平成の世を震撼させたあの大事件たちをまとめたwikiが、本になりました! ※本書の収益は、令和架空wikiの運営費用に充てられます

7/19更新分(23〜34)

23右に倣う殺人
X市で起きた農薬による毒殺事件を皮切りに、模倣犯による毒殺事件が続いている。犯人は全て無関係で、一様に「ニュースを見てやった」と供述している。繋がりのない彼らがなぜ、模倣してしまったのか。その元凶は、最初の事件の第一報の新聞に掲載された、とある一文だった

24チェックメイト怪盗団
小3の夏、おれたちは怪盗団を結成した!人目を忍んで悪い奴をやっつけクラスを正しくしていく、おれたちは確かにヒーローだった。――あれから15年、そんなことはすっかり忘れて平凡な社会人をやっていた男の元に、かつての団長から手紙が届く。「怪盗団を再結成したい」

25雪解け、滴る
消滅可能性自治体に指定された山奥の集落。冬は豪雪で陸の孤島になる村に、都会のNPO団体から「冬季限定で、青少年に自立生活をさせる施設を作りたい」と打診される。賛成反対で村民は対立したが、ついに施設が建設された。これが監獄になり、凄惨な事件へと発展する――

26スプラウタの夜明け
朝しかない街・スプラウタ。生まれてから死ぬまで「毎朝」を生き続ける住人たちは、古代の文献から、この世界に「夜明け」というものがあったことを知る。聖歌隊の少年少女5人は、夜明けを求めて、禁忌の深い森に足を踏み入れる

27特捜飼育員・獅子丸愛の事件日誌
都立動物園の飼育員の愛は、実は東京地検特捜部から派遣されて、この動物園をめぐる数十年にわたる談合事件を追っている。言うことを聞かないペンギンたちを追いかけ回しながら……。

28この先落とし穴
5年間の不倫関係から略奪婚に成功した女。交際中は煌めいていた彼が所帯染みて少し嫌だ……いや、自分で選んだ道で、掴み取った幸せだから!自らを鼓舞して幸せを信じようとしていたが、夫宛に届いた手紙を開いた瞬間崩壊が始まる
「殺害方法は、生き埋めでよろしかったでしょうか?」

29突き抜けろ、落雷
文化祭1週間前の日、無鉄砲で明るいクラスメイトが死んだ。悲しみや動揺が広がる中「文化祭を成功させることが弔いだ」という流れになる。しかし内気な少年は、彼の死から目を背けるのは嫌だった。「突き抜けろ、落雷」彼が考えたスローガンには、何か意味があったはずだから

30ミッシング・ハイパーリンク
1995年インターネット黎明期に作られたウェブサイトをめぐる謎。個人サイト全盛期には優秀なリンク集で「人力ヤフー」とまで呼ばれていたが、ブログやSNSの発達で化石になった。しかし2024年になって突如脚光を浴びる。災害の予言になっていたことに、とあるユーザーが気づいた

31萌芽の国
妖精が住む「萌芽の国」を信じる新興宗教。大人になることは穢れであり、幼く、小さく、弱くあることが幸せであると信じられている。「芽生えたてのやわらかな青葉のようであれ」信徒を衰弱させ洗脳する団体に、若手刑事コンビが挑む

32東京湾シーサイドスーサイド
自殺幇助を請け負う少年は、ダークウェブの世界に浸りながら、何年も引きこもり状態だという現実から目を背け続けている。誰にもできない犯罪をやってのける一方で、皆が当たり前にしていることが何一つできない。その事実が少年の精神を蝕んでいく

33未必の故意の結婚
「幸せになれないことなんて知っていたけど、それでも私は、あなたの伴侶になりたかった」サイパンの海で水死体として発見された若い日本人夫婦。心中事件として処理されたが、旅行会社の男はそうは思えなかった。あれは殺人だったのでは――疑惑を抱えて探偵事務所の門を叩く

34マークダウン記法による階層的可視化された殺人
元法務大臣が狙撃され死亡した。現場にはQRコードを印刷した手紙残されており、アクセスすると、マークダウン記法で整然と書かれた膨大な殺人計画が明らかになる。犯人は、昭和××年に死刑執行された殺人犯の関係者のようだが……

7/27更新分(35〜50)

35ベイクドモチョモチョの反乱
20XX年。今川焼き・大判焼き・回転焼き等各地で呼称が統一されないアレをめぐり戦乱の世になった日本。新興勢力ベイクドモチョモチョ派の青年らがこの不毛な争いを止めるために浅草を占拠すると、日本史がまるで変わってしまうほどの驚愕の事実が判明する――
超硬派歴史SFミステリ

36つまんないなら泥棒しようよ
平凡な女子高生に声を掛けてきたのは、同じ塾の優等生。スリルに飢える彼女は、ときたま万引きをしているという。ふたりだけの秘密の泥棒クラブを持ちかけられ、踏み越えてはいけない一線を超えてしまう。盗むことだけがコミュニケーションの、歪な友人関係の行方は

37フルリモートの殺人
フルリモート・フルフレックスのIT企業に転職した青年。社長含め全社員が互いの顔を知らないが、仮想オフィスのアバターで相互監視状態にある。女子社員のひとり業務中に動かなくなり、サボるなと上長に叱責されるが、それでも動かず……

38遠鳴りの社
昭和初期。戦争に行った兄の無事を祈り、毎日欠かさず小さな稲荷神社に通っていた妹(14歳)は、やしろの中から響く兄の肉声を聞く。現在進行形らしく、毎日兄の声を聞きながら、この争いが終わりますようにとただ願う少女を見ている、あなたの話。あなたは誰だ?どこから見ている?

39タンビーナ!
由緒正しき男子校で哲学コースを取った3年生と1年生は、学園内で公然の秘密の伝統になっているブラザーフッド制度で兄弟になった。我ながら耽美だと悦に入る先輩とタダ飯にありつきたい後輩が、思いがけず伝統の秘密を曝いてしまうドタバタ学園ミステリ

40君に恋をする免罪符
29歳にして初めて人を好きになった。相手は会社の総務の小西さん。サラサラのロングヘアがよく似合う、素敵な人。付き合いたいけど、この年齢まで恋愛経験がなかった理由を作らなくちゃ。君のために僕は、僕の人生を捏造する

41殺し屋の祝砲
ギャンブル依存の未婚の母に捨てられ、殺し屋になった13歳の少年。生きるために人を殺すマシンとなった過酷な人生の10年間を淡々と描く話。結末に待ち構える「祝砲」は何を意味するのか? 最後の一行であなたは全てを理解する

42その憂鬱に名前をつけるなら
「私、グーグルアカウント消したよ」
いつも死にたいと言っている彼女は、それでも一緒に生きていきたいと思ってくれていると信じていた。だって君はいつも死ぬと言いながら、グーグルもアマゾンも楽天も消さない。自殺に失敗したあとに困りたくないから、生きたいから、消さないのだと思っていたのに――

43都営新宿線ホラミスアンソロジー
『十号線』
市ヶ谷「TTホスピタル」
九段下「日武で待ってる」
神保町「書影天誅」
馬喰横山「ヒヅメが来い」
東大島「青空の息継ぎ」
瑞江「花火までには、まだ少し」
本八幡「薮知らず外伝」
ほか全21駅収録

44誤飲
小児科を希望する女性研修医。深夜に救急搬送されてきた幼児はボタン電池を誤飲していた。緊急手術を終え、しばらく入院するため担当医になったが、幼児と母、その家族が異常であることに徐々に気づいてゆく。あの夜の搬送は、本当に誤飲だったのだろうか?

45大好きオーバーキル
好きで好きでたまらない、大好きな男の子がいる女子。重すぎる片思いはやがて、心中というハッピーエンドに向かっているのだと強く信じるようになる。逸脱した恋愛感情に支配される女子が、男子を口説き落とし、一緒に死のうと言ってもらえるまでの話

46淑女の街角
新興宗教「淑女の街角」は、夫の定年退職や空の巣症候群、介護をやり遂げ看取った女性などが心のよりどころを求めて入会する、文化サロン的な居場所。宗教の定義、信仰とはなんなのか。互助グループ的で無害な宗教を通して見てみよう

47メロウフロートクリームソーダ
メンズ地下アイドルにハマったOLは、推しを東京ドームに立たせたいという野望を抱く。全生活が推しのため、ひいてはカネのためになり狂っていくOLと、ファンの過激な行動のせいで精神に支障をきたしていく男性アイドル。先に壊れるのはどっちだ?

48県民の日殺人事件
県民の日で全学校が休校になったその日、県内で異常な数の殺人事件が起きた。巻き込まれるのは学生だけでなく、仕事を休んだ母や、県民の日で入場料無料になった施設など多数。各所轄の刑事、交番、白バイ、県警の特殊部隊まで、県民の日の1日が交錯しながら進んでゆく群像劇ミステリ

49舟底の結晶
人魚の血を引く女子高生は、友達も少なく孤立していたが、都会からきたお兄さんと出会い、運命を感じて村を出る。そして消息を絶った。時を同じくして200km離れた警視庁では、新種の覚せい剤に似たドラッグが見つかった。含まれる物質が魚のうろこに似ている……。

50マルチタスク探偵・津木野矢瑠の事件簿
日々大量の依頼を捌き続ける探偵・津木野矢瑠(つぎのやる)。いつしかマルチタスクでしか仕事ができない立派なワーカホリックになった彼は、常に複数件同時に解決していく。分刻みのスケジュールで謎を解く爽快探偵譚!

8/4更新分(51〜69)

51ネオン街のひまわり
ドラァグクイーンに恋をした温厚な青年。六本木の観光バーに足繁く通い、全然相手にしてもらえなくても頑張ってアピールし続けている。そんな折、この店が反社に脅されみかじめ料を払い続けていることに気づく。いつも頼りない青年は実は腕利き弁護士。胸のバッジのひまわりが光る。本気の彼はすごいぞ

52ピーターパンの面影もなし
「大人になんかなりたくないよね」
小学生時代複雑な家庭だった女子の唯一の心の支えは、同じく家に居られないクラスの男子と放課後にこっそり会うことだった。15年後、女子が恵まれないままワーキングプアになった一方、男は起業し成功者になっていた。メディアで笑顔を見せて幼少期の苦労を語る男に、女子は殺意を募らせてゆき……

53一等星が途切れる時
天文台だけが唯一の観光スポットの小さな町。ほとんどの人が天文台関係の仕事や、天文台に来る客のための飲食店や宿を営むなど、天文台を中心に町の経済が回っている。天文台ができてから、老朽化し、廃止になるまでの町の歴史を、死に際の老人が孫に語って聞かせる話

54河川敷にはまだ遠い
四十代男は鬱で退職し地元で家業を手伝っている。小6の同級生女性が来て、有志で埋めたタイムカプセルを探そうと言う。長い河川敷を掘り起こしながら、自殺したクラスメイトの話になる。すぐにうやむやになり、当時は子供で何の疑問を抱かなかったが、おかしくなかったか?

55滅多なことでは死にませんので
定年間近のベテラン刑事とコンビを組んだ、濃密な半年間――
主人公は現在四十代の刑事で、悩み相談をしに来た部下に、過去の話を聞かせる回顧形式の話。滅多なことでは死なないと、いつもあの人は言っていた

56委員長委員会
全国各地で何らかの「委員長」になっている高校生サークル。主人公は偏差値普通の県立高校の緑化委員。学校を超えた交流で和やかなサークルだったが、トップの有名私立進学校の学級委員が死んだのを皮切りに、会がおかしくなっていく

57コピーライトの残像
人気ロックバンドの新曲の盗作疑惑。元になったのはフリーの音楽素材。作曲者は無名だが出来が良く、YouTubeやポッドキャストのBGMによく使われており『作曲者は知らなくても誰でもよく聴く曲』。ゆえに疑惑は大炎上した。そしてついに作曲者が声明を出す――

58足りないものはありますか
魔法の街の役場で「未満足者支援課」に配属された12歳の少年とその補助犬。要支援者の家を訪れては「足りないものはありますか」と訊く仕事だ。様々な人の満たされない気持ちに寄り添い、憎悪や悔恨や悲しみや殺意が生まれない優しい街づくりを目指す

59きょうも引き分け!
幼稚園時代からずっとライバル関係で、勉強も部活も遠足のおやつも彼女の可愛さも全てを競い合ってきて現在429387戦引き分け中の最強のふたりが、バチバチバトル状態のまま隣同士の交番に配属された!

60格子館の殺人
建物の中の壁が全て障子を張っただけの戸なので、行き来自由、戸を外してしまえば広い座敷になるという、間取りが変幻自在の館で起きる連続殺人事件。皆で一斉に戸を外して回っているはずなのに、犯人は戸をはめて死角を作って殺しては逃げているようだ……

61心身奪還
効果のないサプリをネット販売する会社のウェブデザイナー女子。引きこもり歴5年からやっと就けた職場でブラック洗脳されてる。警察の強制捜査が入るが、自分の居場所を奪いに来た敵と認識し、会社を守ろうとする。ブラック洗脳から解けて社会復帰するまでの話

62或る日の名月
近未来、月占い師の家系の長男。先祖代々、戦争で帝国軍のブレーンとして月占いをしていたが、主人公は争いが嫌い戦争は意味ないと思う。とぼとぼ歩いて高級娼婦街に辿り着いた主人公は、世にも美しい遊女・或月に一目惚れする。そして或月の願いを叶えるため、戦争を破滅させる方向へ導く

63 PDCA殺人事件
「この犯人、鬼速で成長している……!?」
手紙でマスメディアに犯行声明を送る劇場型殺人犯。こんな昭和のようなやり口の犯人はすぐに捕まると思われていたのに、一向に捕まらない。犯人はPDCAサイクルのCheck部分を報道を見て行い、殺人計画を軌道修正し次々成功させていた

64マドランの聖騎士
過激派新興宗教の聖マドラン神学校(無認可小規模男子校)で、聖騎士になる厳しい指導のすえ生徒一人が死亡。復活の儀式を行っているらしいという情報を得て、警視庁刑事が死体損壊あたりに目星をつけて捜査を始めるが、神学校は考えもしなかったおぞましい罪を犯していた……

65労基の女王
ブラック企業にガサ入れし次々と摘発していく、労基監督署の伝説の美女。めちゃくちゃ性格がきつい女王様でありながら、立場の弱い労働者には手を差し伸べる天女でもある。新人の僕は、今日も彼女の調査業務に振り回される

66世界中のちっちゃい謎、集めました。
なぜ爪は伸びるのか。なぜ寒いと息が白くなるのか。なぜアリは自分の体より大きいものを運べるのか。……こんなちっちゃな謎が全部、めちゃくちゃ凄惨な事件に繋がるよ

67不祥事のバイオリズム
企業犯罪専門の犯罪学者は、警視庁捜査二課の依頼で数々の難事件を解決してきた。学者の口癖は「不祥事にはバイオリズムがある」
企業は生物、不祥事は生理現象の波のように起こるべくして起きるという持論で、でかい企業に切り込んでいく

68中学五年の純心
男子高生。眼帯をつけ、右腕は湿布とテーピングで固定し包帯を巻いて登校するのは中二病だから…ではなく、同人誌制作で連日徹夜の結果結膜炎と関節をやってしまった。それなのに、クラスの寡黙女子(本物の中二病)に勝手に同族認定され、秘められし力でこの学校の謎を解くことになってしまった!?

69未だミステリにはならない
殺人未遂未遂を繰り返す13歳の少年。殺意の数は大人顔負けだと自負しているのに、どうしても殺すに至るまでに失敗してしまう。14歳の誕生日前日、少年法明け一発目の殺害を成し遂げたいと願い、眠りにつく。そして朝が来た……

8/10更新分(70〜83)

70殺人怪盗スピードハイン
犯罪全部のせみたいな怪盗。予告状は脅迫状だし、鮮やかに盗むんじゃなくて鉄パイプ強盗だし、路駐するしシートベルトしないし煽り運転する最悪の怪盗の活躍を見たいですか? 公文書偽造とかもします

71慧眼
将来何らかの形で逮捕される人間がオーラで見える警察官。色によって犯罪の種類が違う(窃盗は青、性犯罪は赤、殺人は黒など)交番に迷子で泣きながらやってきた幼稚園児が、全色渦巻くようにオーラがまとわりついている。この子の将来を守るために何かせねばと思うのに、体はSOSを発し、一刻も早く逃げろと本能が言っている……

72エフェクター館の殺人
床がギターのエフェクターで埋め尽くされている館。歩くごとにオーバードライブでめちゃくちゃ歪んだり、ディレイ、ワウ、ファズうるせえ!館の中で連続殺人が起き、クラシックギタリスト探偵とスラッシュメタル好き美少女助手が犯人を追う

73コロシのストック切れ
定期的にに大事な友達を殺害していくよう教え込まれてきた少年。しかし異常な教育のせいで孤立気味で、高二のときについに友達ゼロになった。次の殺害の期日が迫る中、少年は「最期は大事な友達に殺されるように」と教育されてきた女子に出会う。これは友情物語――

74熱血怪異譚
気合と努力と根性が関わる民間伝承を集めて回る体育会系民俗学の先生(幽霊見えます)と、ネタが尽きかけて廃業寸前のオカルトライター(実は除霊師の家系)が、心霊スポットに行き、幽霊の生前の努力を褒めまくってやる気にさせて、色々あるけど最終的には成仏してもらう

75臨海堂書店の事件POS記録
港町で唯一の書店。貴重な絶版本、漫画、面白雑貨、電子たばこ、名産の缶詰、○○なDVDなど、色んなものがごっちゃになった書店(?)で、町のひとたちの相談を聞く変わり者の店長兄と、東京へ出たいが兄を放っておけないしっかり者の妹のでこぼこコンビ

76気品の口減らし
お嬢様学校で有名な女子大のサークル合宿で、一気飲みの急性アルコール中毒で5人が死亡。罪のなすりつけあいと、遺体を隠すor救急を呼ぶで対立し地獄になってゆくなか、古い暖炉の中から白骨化した子供の遺体を見つけて……

77因習村ワーケーション
社会学者ライフワークで過疎地域を研究してる地味だけどよく見たらイケメンの先生と、都会の超光属性イケメン大学生が、山岳地帯の因習村に酒が飲めて仕事もできるWi-Fi最強コワーキングスペースを作る話。奇祭も禁忌も土着信仰も、何もかもが観光資源だ!

78八千万ルクスの計画
かつてパパ活女子だった過去を隠して、実力派女優として賞を総なめにする23歳。自宅に告発するという脅迫状が届き、取引のため赴くと、かつての太客の娘(15)がいた。父親を社会的に破滅させたい娘に共感し、ふたりは悪事に手を染める

79引導渡し屋
反社の闇金融で最凶最悪の寡黙な集金屋(黒髪センター分けピアスバチバチ柄シャツの綺麗な顔した男)。他の者ではどうにもならない案件の最終地点として有名な男が、金を回収するために債務者を色々なところへ沈めていくしっとり連作短編集

80きえぎらさき
有名な都市伝説「きさらぎ駅」を逆走する列車の話。自殺願望のあるサラリーマンが乗ってしまい、奇妙な車掌や訳ありの乗客たちと会話する長い長いひと駅の話

81惑星で今日も待ってて
「つらいときは、宇宙のことを考えよう。僕らは宇宙から見たら、塵以下の小さな存在なんだ」
陰キャ男子には秘密がある。一軍女子と幼馴染みで、近所の廃病院を「惑星」と呼んでいる。悲しいことがあったときは、惑星で待ち合わせ。彼女の人知れぬ苦しみも穢れも、惑星で癒してあげる

82殺人鬼謹製こしあんルーレット
近未来。刑務官の精神的負担軽減のため、日本の死刑制度は毒殺になった。死刑待ちの服役者が毒入り饅頭を作る。……次は自分が食べさせられる番かもしれないと思いながら

83夜回りおにーさん
福岡県某市の繁華街で、深夜にうろついている青少年の話を聞いてまわりながら、更生へ導くお兄さん。その素性は、幼稚園児時代に友達や先生のめった刺しにし日本中に衝撃を与えた犯人である
「人を諭すのにはさ、心がこもってなきゃ意味ないのよ」

8/17更新分(84〜89)

84 MBTI探偵・十六夜こころの事件簿
16の性格診断「MBTI」で相手の心理や行動を読める探偵(本人は主人公型のENFJになりたいが、実際は仲介者のINFP)
16タイプの犯人を追い詰める倒叙ミステリ集

85シェルワールドの終焉
愛する人ができると人体に殻ができる世界。相手の殻と合わせてふたりは閉じこもり、数年かけて真珠玉を作る。玉を海に流す。ふたりは死ぬ。真珠から人が2人生まれる。そうやって世界は何千年も循環していたのに……

86韋駄天とフェニックス
足が速いことだけが取り柄のぼっち男子中学生。友達が1人もできないまま中3になって、自称不死鳥の変な男子が転校してきた。「よ、前世ぶり! 元気してたか?」彼は前世の記憶があり、僕を韋駄天と呼ぶ。からかわれているのか? 記憶は本当なのか? 異なる神話が交わるとき、その謎は発動する――

87偶然作り屋
サプライズから復讐まで、「偶然」を作って依頼人の願いを叶える青年。変装も口調も自由自在で人脈も太い。どんなことでも偶然を装って叶えられる彼の元にやってきたのは、いじめからひきこもりになった少女。オーダーは「最高の運命的な幸せを演出した状態で、偶然地獄に落ちてほしい」

88納屋を煮たい
大手企業の本部長。家庭円満、子供も可愛く、会社では部下に慕われているが、実は村上春樹の熱狂的ファンで、作家を夢見て早40年。仕事の合間に執筆しているところを女子社員に見られ、口止めのために食事に誘ったのが妻にバレ、会社にバレ、このままでは書きかけの原稿を皆に読まれてしまう……こうなったらもう……

89バッド・ライセンス
夏休みの合宿で免許を取った男子大学生。合宿で知り合った女子は破滅願望があり、取りたての免許で犯罪をしてみたいと言う。バカなことを言うなと止めるも、実は女子は10歳のころからその計画を立てており、主人公と出会うのも仕組まれていた

8/24更新分(90〜96)

90放射冷却を願って
貧乏でどうしようもなくて、楽しかったあのときが、一番幸せだった気がする。寒くて寒くて仕方がない突き抜けるような晴天の朝を「放射冷却」と呼ぶのだと、せんべい布団で一緒に丸まりながら、君が教えてくれた。
君が居なくなって12年。まだ君を探してる。君は誰に殺され、どこの土の中に埋まっているのか。また君に会いたい。寒い朝に。


91終電探偵
主人公・果乃徹夜(はてのてつや)は首都圏の私鉄の車掌。日中は職務を忠実にこなすが、終電を担当した日は、終業後に探偵になる。寝過ごして知らない町に来てしまった人々に起きる事件を解決する、始発までの数時間限定の探偵なのだ。
「お客様、終点です」果乃が乗客の肩を叩いた瞬間から事件は始まる。

92ディープフェイク・ファクトリー
借金取りに親を殺された少年が連れて来られたのは、AI技術を使って違法な儲けを出すために作られた施設。少年は、女性の顔をアダルトビデオに合成する役目に就かされる。日々送られてくるこの女の人たちは何をしてこうなったのかな。考えても仕方ない。ここは監獄で出られない。そう思っていたのに、いとこの姉ちゃんの画像を見つけて――

93徘徊の媒介者
深夜徘徊する人が急増した町。警察官はパトロール中に、不審な少女を見つける。少女が歌うと、人々が家から出てくる。少女は「媒介者」と名乗り、人々を外へ誘い出しているのはこの歌だと言って姿を消す。非現実的なことは信じたくないが、少女が何かを知っている可能性が高く、追う。彼女は何を「媒介」しているのか?

94簡単に解かないでくれ!
冴えない推理作家の青年の悩みは、一瞬で謎を解いてしまう名探偵が親友兼同居人であること。1ヶ月かけて頑張って考えた謎をすぐに解かれてしまうからかなわない。このままじゃ出版できない。僕を廃業に追い込む気か!?家賃を折半したいなら僕の本を読まないでくれ!……と、居候中の探偵事務所で叫ぶ。

95僕らの大好きなあおい星
遙か昔、ご先祖様たちは惑星に住んでいたらしい。人が住める星があるなんて信じられないけれど、宇宙歴史学の教科書には、青くて美しい星「地球」が載っている。僕は地球に憧れている。//時を同じくして地球では、遥か昔にご先祖様たちは宇宙に住んでいたというのが当然の歴史で、宇宙歴史学の教科書には「宇宙船」が載っている。私は宇宙船に憧れていた。
――対極の異なる歴史が、交わる日が来る。

96金曜日、夜にはまだ踊らない
バブル崩壊後に閉鎖されたダンスホール。30年以上廃墟になっていたが、放火でボヤ騒ぎが起きたのをきっかけに、解体してほしいと近隣住民の声。所有者は廃業して行方不明。役所職員が調査に行くと、ダンスホールの中央床下から、宝飾品まみれの白骨体が発見された。

8/31更新分(97〜100)

97断頭台の守護女神
極刑が「公開断頭」の世界。断頭台は街の中央にあり、聖なるものとして、とある一家が代々管理している。21歳長男は何度も見合いを断り続けている。こんな家業に他人を巻き込みたくない一心だが、嫁いで断頭台を守りたいと言う女性が現れて……

98田中先生殺害事件
昭和5×年、S県立高校の数学教諭・田中修さん(享年55歳)がめった刺しにされ、焼却炉のそばで発見された事件。教室移動の10分間しかあり得ないが、犯人不明のまま40余年。同窓会で田中先生の話になり、犯人に心当たりがあると言いだす奴が現れた

99 The Beginning of Imaginary Mysteries
「イマジナリー・ミステリ」という小説ジャンルが存在する世界。設定や謎に具体性がなく、解決がないオープンエンディングが特徴。伝統的な推理小説が減るなか、推理を愛する現役探偵とその助手が、このいい加減なミステリの起源を巡る謎に挑む

100ゲーミングチェア探偵
今年も奥本三重奏は、新たな安楽椅子探偵を考えていた。プロゲーマーならゲーミングチェアから一歩も動かないままボイチャで解決するのでは!?過去5年間で一番良い!と勢い勇んだものの、ゲームの知識がなくて書けない。そんなナウいもの知らない。そして夏が終わる……

締めのご挨拶

今年もお付き合いいただきありがとうございました!
おかげさまで、架空のミステリが通算500個できました!

途中でコロナになったり原稿の締め切りとかぶったり更新が危うい瞬間もありましたが、無事完走できてよかったです。
来年も生きてたらよろしくな!

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