第1回 スポーツ医学塾
はじめに
2021年5月1日、順天堂大学にスポーツ医学塾が誕生致しました。この塾の開塾者である"齋田良知先生”は、学生さんの皆さんが縦と横のつながりを深められ、よき学びにつながるようにと、これからのスポーツ医学界を担う後輩たちに対する熱い思いを胸に、この塾を発足しました。
スポーツ医学塾とは
スポーツ医学塾とはなでしこジャパンのチームドクターも務められた順天堂大学スポーツ医学・再生医療講座の齋田良知先生を中心として始動しました。将来スポーツ医療に携わりたいと考える仲間や、既に活動されている先生方と繋がることができるコミュニティをテーマとして設立されました。国内外問わず日々活躍される、現役医師やトレーナー、スポーツ選手などさまざまな方々から最新の知見を得ることができます。
スポーツ医学塾が始まった経緯
第一回の講座の冒頭で、斎田先生により、明治時代の医師・政治家として活躍された後藤新平先生のお言葉が紹介されました。
財を遺すは下
事業を遺すは中
人を遺すは上なり
されど財なさずんば事業保ち難く、事業なくんば人育ち難き
この指針を元に、学生が夢を叶えるヒントとして『スポーツ医学塾訓』が宣言されました。
「仁」人を思いやる
「義」人を欺いたり、約束を破らない
「礼」人を敬い、恩を大事にする、挨拶をする
「智」知恵、知識を身につけ、人の役に立つ
「信」友情に厚く、約束を守り、誠実である
(儒教の五常より)
我々塾生は、これらの塾訓を礎に、知識だけではなく、将来現場に出たときにとても重要な選手やスタッフとのコミュニケーションや信頼関係を構築するための人間的な成長も求められます。
これからの活動
スポーツ活動に関わる先生方の講演、スポーツ現場の見学、研修、学会に出席、研究活動、スポーツイベントのボランティア、資格取得の支援etc…期待でいっぱいです!
初回を終えて
医学部 6年 堀田理駆
昨今のコロナ禍で通常の医療現場での実習ができてない中、このような学びの場を提供していただいきました先生方に心より感謝申し上げます。
また、スポーツ医学塾に入塾を決めてくださった多くの学生の皆さんと一緒に学んでいけることを大変光栄に思います。
現在スポーツ医学塾には3学部(スポーツ健康科学部、医学部、保健医療学部)より132名ほどの学生が参加しております。様々な経験や目標を持った同年代の仲間の存在を知ることができ、良い刺激を受けることとなりました。
以前、斎田先生にスポーツ医療の現場に関して質問をさせていただいたところ『成熟したチームほど綿密に分業がなされている』と教えていただきました。スポーツ医学塾を通して、スポーツ医療に関わる様々な業種とのコミュニケーションを学生時代から経験することが私の目標です。
保健医療学部 理学療法学科 3年 佐藤真門
この度順天堂に関わる素晴らしい方々のご協力の下、このような素晴らしい学びを得られる場を設けて頂き、心より感謝申し上げます。
スポーツに関わるという事は、学内で学ぶ基礎に+αの力が必要だと考えています。
こちらのスポーツ医学塾を通して、幅広い知識、技術を学びつつ、順天堂の繋がりをより一層深める機会となればと思います。
スポーツ分野への応用は基礎の上で成り立つので、まずは学業を怠らず、熱い思い、夢を持った仲間と共に成長していきます。
個人としては、理学療法の観点からけがの予防やパフォーマンスアップなどの知識と、この場で学ぶ応用的な知識を組合わせ、幅広い分野でスポーツ選手を支えることが出来るようになることが目標です。
スポーツ健康科学部 スポーツ健康科学科 1年 石井海緒里
この度、このような貴重な学びの場を設立してくださりました先生方に、心より感謝申し上げます。
私は将来の夢であるアスレチックトレーナーになるために順天堂大学に入学しました。夢に向けて第一歩を踏み出したところですが、スポーツ医学塾に入塾し、早速第二歩目を歩き出しました。
4月に入学し、スポーツ医学に関わる授業はまだ4分の1程度しか学んでおりませんが、このスポーツ医学塾を通して出会った仲間たち、先輩方、先生方と共に成長できればと思います。
ここで沢山の方々と出会い、学び、スポーツ医学に関する知識だけでなく、人間としても成長できるようにすることが私の目標です。
まとめ
スポーツ医学塾に参加させていただいて、これからスポーツ業界に関わりたいという思いは強くなりました。そして学年代表としても積極的に活動に関わっていきたいです。