「官僚 × NPO の20代真剣しゃべり場」
先日、全員20代の官僚とNPOの真剣しゃべり場を開催しました!(私だけ31歳) あー 楽しかった。
■所属関係なく同世代でつながることで産まれるもの
参加者は以下の通りです。
(所属のみ記載):厚労省、総務省、フローレンス、Learning for All、放課後NPOアフタースクール、育て上げネット
ご紹介頂いた方々、ありがとうございました!!
当日は、一緒に主催した野口さん(総務省)の要望で、同じ20代と、人生なりやりたいことを語り合うのが主。官僚でも元々大学はNPO関わっていたことや、関心領域が近かったり、出身や現住所も近いと盛り上がり、その場で自主的に第2回開催が決まりました。
■若手の「やりたい」を聴いて、挑戦する機会を!
行政・NPOに関係なく、20代は仕事の経験がまだ少なく、所属部署や業務の知見もまだまだ、人脈・発信力等の影響力も発展途中な人が多いです。
(今回の参加者は経験豊富でユニークな経歴の人たちでしたが)
それゆえに、20代で事業を創る・推進する権限と立場にいる人は少ないですが、参加者の会話を聞いていると、情熱と世界観と着想が本当に面白く、「やりたい!」と思っていることは明確にあるし、
自身の情熱と紐づいているからとてもオーセンティックでわくわくする。
何より企画して良かったのは、当たり前のように「対話」をベースに協働しようという世界観を持っていること。
社会問題に携わる仕事をする中で、1組織や1セクターで解決するというのは困難です。
コレクティブ・インパクトの世界的なカンファレンスに参加したとき、セクター・年代問わず素晴らしい人たちが沢山参加していて。その中で、コレクティブインパクトの成功要因の一つは、「代表」が弱みを出せることと、「代表」ではない現場の人たち同士がリーダーシップを持って進めていること、と話されていました。
これは「自社のアジェンダ・価値観を手放せるか」という対話ができる点でとても大事で、社会のシステム変容を起こすとき、代表にだけ任せるのではなく、みんなで社会を創っていくアプローチなんだなと納得しました。
いま20代だからこそ、セクターや組織を越えたつながりは増えてほしいし、その協働とチャレンジを応援する人たちが増えるといいなと思います。
■(企画経緯)若手官僚にこそ現場とつながる機会を
今回の企画経緯について。私が新公益連盟で国家公務員のNPOへの副業兼業(公益兼業)を推進するアドボカシーをしていたときに、官僚側の有志メンバーの1人、野口さんと久しぶりに話したことがきっかけでした。
(2018年に開催したアドボカシーイベントの一つ)
(成功結果:内閣官房「国家公務員の兼業について」のガイドライン明記)
野口さんがコロナ禍対応で厚労省関係の仕事をしている中、厚労省内に大変な仕事をしている人が多く、心身しんどそうだと。8月には政府・省庁の働き方の実態調査でも下記のような大変さが発表されました。その上いまでも、政策批判等のクレームの電話が来て、心身すり減らしているそうです。
(参考)厚労省若手、コロナ「疲弊限界」休日返上、人員増訴え(共同通信)
【プレスリリース】コロナ禍における政府・省庁の働き方に関する実態調査
(株式会社ワーク・ライフバランス)
■対面での説明や、メールではなくFAX連絡を求めるなど外出自粛が求められる中、国会議員から国家公務員に対して配慮無しが「9割」
■4割の国家公務員が、残業時間が単月100時間超
■デジタル化が進む省庁1位「環境省」2位「経産省」、環境省はテレワーク率も1位
■テレワーク体験者ほど家族との時間増を実感、デジタル化の鍵はトップのリーダーシップ
公益兼業のアドボカシーの際、官僚がNPOに関わりたい理由をアンケートしていて、その1つは「現場を知りたい。その経験を政策や法律等へ活かしたい」でした。今回のコロナ禍では余計にそれがしづらく、なのに本当に多くの主体の声に振り回されながら、政策等をつくる。
それがどのような内容であっても、SNS等で誰かしらからは批判される。政策への適切なフィードバックは大事ですが、未曽有の状況下で頑張っている人を、人間と取り扱わないようなコメントが散乱している状況はおかしいと、私の中には怒りがありました。
私の問題意識はさておき、若手官僚がやりたいと思っていることを応援したいと考え、話している中で上がってきたのは「政策の先にいる領域で仕事をしているNPO(同世代)とつながりたい、話したい」でした。
ふたを開けてみれば、単に面白い同世代と真剣にしゃべって楽しい!という場になったので、今後も思いつくまま学び合ったり語り合ったり、もうちょっと参加者広げたり、何かできたらなと思っています。
(例、業務の学び合い、政策形成プロセスの在り方や必要なデータ・現場感の反映、20代から始めるコレクティブ・インパクトの起こし方、ケアラーのケア等セルフマネジメント、スポーツ・ゲーム大会とか)
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