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リーダーがリーダーから解放される時代へ

リーダーがリーダーから解放されていく。
その先にある、これからの時代の共創が始まる。
ー6月1日は、そんなことを感じた日でした。


2年前から、業務委託としてお世話になっているNPO法人エティック。
その代表の宮城さんが退任され新たな人生を生きる選択をして、組織内外のひとたちと、お祝いしていました。
(参考)【長編版】ティールとともに歩んできた組織変革。ETIC.らしい進化の旅路へ──宮城治男×嘉村賢州


この退任と旅立ちへの大きな変容は、とてもとても私の中で良い体感をさせてもらっている感覚があり、2つの宮城さんへの感謝と共に、リーダーの解放とその後について感じたことを伝えます。


■ソーシャル・リーダー間の耕し@新公益連盟

1つ目の感謝はソーシャル・リーダー間の関係性やコミュニティが耕され、土壌が豊かになったこと。
私が独立する前、新公益連盟という全国の様々な領域の社会的企業が110団体ほど集った連盟組織の立ち上げと事務局に4年ほど携わらせてもらっていました。

宮城さんは2代目の代表としてご一緒していました。立上げ初期からエティックの社会起業塾等の卒業生等エティックに関係した社会的企業の加盟がかなり多いのもありましたが。
地理的・心理的にも距離があった人たちが、年1回の合宿で夜明けまで語り合ったり、宮城さんがコミュニティの巻き込みや土壌づくりに心をさいてくれたり。
自然と、領域・セクターや世代の違いも超えて公私の仲間ができているのが、楽しい時間でした。今こそ社会起業間の協働(事業、政策提言、社会文脈醸成、人材交流などなど)は当たり前になっているのも、1つの影響かなと考えています。
(写真は新公連の集合写真。私の所属時、代表が2回代わりましたが、そのたびに思いが高ぶって泣いていました)

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■リーダーからの解放・自分への赦し

2つ目の感謝は、(社会的企業に限らず企業・行政・メディア等の)リーダーたちが、自分の人生を生きていいという赦しの土台と、流れができていることです。
 
ジェレミー・ハンターさんというマインドフルネスの大家が、日本のソーシャル・リーダー等向けにマインドフルネスやトランジションのセッションを開催しており、エティックも手伝っています。
その中で「原体験ハラスメント」の話題がありました。起業時の体験が語られ続け/語らせられ続け、人生=組織=社会変容で生きる期待がなんとなくある。リーダー、特に創業者/経営者は、そこに縛られることが多い。
日本でも、創業者が退任する、2代目・3代目に移行していくときの叡智はなかなか事例がなく、企業同様・また社会的企業等特有の代替わりの難しさがあります。

これは私の勝手な見方ですが、宮城さんが28年の創業者/経営者というリーダーの役割をおりることは、(その選択により組織内外様々な影響があっても)自身の新たな人生を歩むことであり、それを自身に赦す選択だなとも受け取りました。
この選択によって、エティックは新たな「わたしたち」に向けて変容していますし、ステークホルダーや、退任と卒業を知った様々なリーダーたちも自分の人生を問う機会にもなっているかなと考えています。

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