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経営ボード間コミュニティが、社会変容のレバレッジとなる(可能性)

ご縁あって、NPO法人ReBitの経営ボード(週2勤務)になって、数か月。
これほどわくわく&素敵な生活があるか!というほど充実しつつ、様々な波の中経営者は過ごしているのかと、畏敬の念に震えています。

そんな中、経営を学ぼうとマザーハウス山崎さんの半年の経営ゼミに通い始め、合わせて学びを深める環境をつくろうと、経営ボード(代表以外)間のコミュニティをトライアル的に実施してみました。


■経営ボード(代表以外)間コミュニティは経営・社会変容に重要

1年前まで、NPO法人新公益連盟(社会的企業等100社以上の連盟組織)の立上・事務局を4年ほぼ担当しており、経営者コミュニティの大事さを学びました。
同じ視座で語れる仲間(領域や地域、世代を超えて)、語り合うことを通した癒し/赦し/融和、知見・リソースシェア、競合関係なくコラボがうまれたり(以下は、年1回の合宿の記事)。


私が経営ボードになって、代表以外の経営ボード間コミュニティを立ち上げようと思った理由は以下です。

経営者は、良質なインプットや挑戦機会があり、成長が早い(日々「経営者」として社内外から問われる、セクター超えた経営者等間のコミュニティ、メディアや行政の委員等でのプレゼン)
・経営ボード(代表以外)は、共同代表や前職で経営経験ない限り、上記の機会は経営者と大きく差がある
・特に、若手の経営ボード昇進 or 外部採用が少しずつ増えているが、経営を学ぶ・他社とつながる機会が少ない
・結果、経営者と他経営ボード間で知見・経験の差がひらくことで、ともに社会変容・組織経営していくパートナーとしてのGAPがでる(経営者はもどかしく/寂しく、他経営ボードは申し訳なさを感じる)
・また、創業者/経営者が新たな人生をはじめるひとも増えてきた中、事業継承や様々な形の経営ボード進化が重要


コミュニティ立ち上げのもう一つの理由として、経営ボード間のコミュニティが、コレクティブ・インパクト(CI)を通した社会変容において、レバレッジになりえるためです。

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社会システムが変容していくとき、上記のような観点があると私は考えており(非連続で発生)、それには数十~数十万の主体の断続的な協働が必要です。
以前、”Collective Impact Action Summit”@ボストンに参加したとき、100近くの国地域から1000名以上が参加していて、10-20年CIを実践している人たちばかりでした。
参加者の立場は多様でしたが、経営者より経営ボードや現場統括者が多く参加している印象で、それは現場をよく知るリーダー同士の方が、協働必要性を認識し、組織/個人のエゴを超えた対話・結晶化が起こりやすいためだそうです。

■社会/組織変容をふまえた文化醸成・ストレッチの取り扱いがホットトピック

今回参加したのは30歳前後の10名ほど(所属は、ReBit、RCF、カタリバ、まるオフィス、issues、放課後NPOアフタースクール)。
ほぼ「初めまして」から始まりましたが、予想超えて盛り上がり、早速来月も開催することになりました笑


今回特に話したのは、以下のような組織文化共創・醸成と、ストレッチに伴う恐れや痛みの取り扱い
他にも、採用・育成(特に経営メンバー)、財務・調達・投資観点、今後のキャリア(自身の)、ケアする人のケアの体現・仕組み化、事業のエンドゲームなどなど。

活動歴は~20年、職員は~百数十名以上、事業規模は~10数億円とばらつきがあっても、共通する部分が多々ありました。

< 組織文化醸成等のテーマ(一部) >
・組織を理想の社会と見立てた文化づくり
・自分らしくいられる組織づくり
・チームビルディングや文化風土形成
・組織の成長痛
・プレイングと組織経営のバランス・運営方法
・経営層とメンバーの狭間での意識ポイント
・経営失敗の原因分析

< 話したこと(一部) >
・社会や組織の変容が起こり、よりストレッチしたビジョンも現れる。
・みんなでつくっていく雰囲気から、人数も増えて「それもないの?」という雰囲気に
・職員のキャリアの違いから、共通言語がない
・対話を大事にしつつ、スピード感も必要。大切なものをインストールしつつ、成果をどう出すか
・対話や雑談等の余白のつくりかた。自分は何が大事にしたいかとかを話すように。でも実現できなかったり。
・「変容」どきを、どうアセスメント・きづいていくのか?
・継承する文化と、新しくする文化は?
・採用が、価値観の「共生」から「自立」に変化
・組織マネジメントと、自分がプレイヤーとして走りたい葛藤
・代表とのコミュニケーション、天才すぎて議論が噛み合わないことも
・経営メンバーが経営経験をどうレベルアップしていくか?


■経営ボードに愛と成長機会を!

まだ第1回目を開催しただけですが、気づいたことは、今回の感想で一番多かったのは、「話せてよかった」ということ。
経営ボード間だからこそでる問いが多くあり、それを思いっきり吐露・議論できるしゃべり場が少ないし、やっぱり経営を学び挑戦する機会がもっとほしい。


とはいえ、このコミュニティの規模には限りがあるので、
もっとこういうことが広がってもらえたらと思いました。
プレイヤー同士だけでなく、支援者の方々にも検討頂けたら(知らないだけでたっくさんあるきもしますが)。

① 経営ボード間のつながりをつくろう!
② 経営者に限らず、経営ボード全体にリーダーシップ機会提供を!
(経営者合宿には、他経営ボードは大体参加できない等)
③ 毎回「経営者呼んで!」ではなく、内実に適したアサインを!
④ 経営ボードのわたしの前に、いち個人としての「わたし」を大事に!(well-being、多様なキャリア(兼業・出向等も))



■社会システム変容に情熱ある経営ボードコミュニティの可能性

最後に、上記で色々いっておきながらあれですが、
今回立ち上げたコミュニティはいまのメンバーで継続活用しつつ、
これを拡充・拡大・事業化していくことに私は情熱がありません笑

今回参加できなかったけどニーズある組織は結構ありました。年代も40代以上、組織規模が小さく経営者も同様につながり・成長機会が少ないところ。呼びかけてませんが、ベンチャーや企業(経営企画)、行政(市長室等)などもおそらく。


なので誰か情熱・信頼できる方がいたらサポート役に回り、私は自身が情熱あるコミュニティづくりを進められたらと考えています。
いま関心があるのは(特にほぼ週5携わらせて頂いているLGBTQ領域で)、
①ケアするひとのケアの体現・仕組み化
②社会システム変容を、各セクターの経営観点統合で共通アジェンダづくり
③ナラティブ・チェンジを基幹におく、文化的トラウマやコレクティブ・ヒーリング、生態系づくりの調査(下記取組等)と試行

そんな感じで、また気が向いたら学びや取り組み状況シェアします~

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