個人の感想が凶器になる。

某メンタリストさんが炎上しましたね。

私も動画を見てきたんですが、まぁあれはダメだよね…って、誰でも思う内容でした。

彼は『個人の感想』『本音』『辛口』『エンターテインメント』と、まぁ都合の良い保険みたいな便利な言葉を使ってましたが…

今は簡単に、色んな思考を持った人達が、色んな価値観で色んな意見を言い合えることができる。

自分の普段は言えない主張を、ネットを通して世の中に沢山見てもらえるので

普段のリアルな自分には出せない『ネットの中の自分』を気持ちよく出すことができる。

彼はテレビなどメディアから離れてネットを中心に活躍するようになってからは、人が変わったようになった印象です。それが悪いとかではないですよ。

ただ、縛られた環境から離れて、自由に活動できるようになり

自分の主張が周りから認められ、人気になっていくと、人によっては

『凄いことを言わなければ』
『人と違うことを言わなければ』
『攻撃性のあるキャラでいなければ』

と、なぜか『人と違う、尖った物申しキャラ』
になりがちです。必ずしも当てはまるワケではないですが、実際にそういう人は結構いますよね。

で、尖った物申しキャラが悪い…とかではないんですよ。

実際、普通は言えないような事をハッキリ物申してくれるのは、見ていて気持ちが良い人もいるし、色んな意見があるのは当たり前だと思う。

私たちが言えないようなことを代弁してくれる、そんな人は人気だしね。

ただね、だからと言って、何でもかんでも言っていいワケじゃない。

尖って物申すことが良しとされていても、全ての言葉が許されるなんて無い。

自分の思ったことを、何でも安易に発言していいということではないんですよ。

過度に攻撃性になる人は、『承認欲求』が常にまとわりついているんですよね。

ちょっと攻撃性ある事を発して、周りからも賞賛を受けたら、どんどん自分を過大評価してしまいがちなんです。

でもね、大人になっても『言って良いこと、悪いこと』この区別がつかないのは、怖いですよ。

でも、私がそれ以上に怖いと思ったのが
彼の発した事を良しとして、擁護する意見。

『言いたいことを言ってくれた！』
『でも皆同じこと思っていたでしょ？』
『そのとおりじゃない。なにが悪いの？』

いや、そうじゃないでしょ。

確かに言いたいことはわかるんだけど
本当に伝えたいことはわかるんだけど


『言っちゃいけない言葉』ってあるでしょ。

あれは感想なんかではなく『悪口』でしょ。

擁護する人達は、彼に陶酔しているのか知らんけど、例え尊敬する人でも

『言っちゃいけない言葉』を使ってしまったということを無視してはいけないよ。

SNSでもそう。
尖った言葉は時として人に傷を負わせる。

発した本人は、言いたいことが言えて気持ち良いけれど、傷つける人がいる人が必ずいるということは意識してほしいですね。

◆◆◆

最後に、私が一番悲しかったこと。

私は彼のファンでもないので、今後どうなるか何の感情も湧かないのだけど

彼がYouTubeで発言するあの場所に、確か亡くなられている大好きなお母様の写真が飾られているんですよね？

そのお母様の写真を前にして『命の重さ』『命の優劣』をあの様に語ったのは、とてもとても残念に思いました。

私、普段は有名人に興味無いので、こんなブログなんかに有名人の批判とかはしないんですけどね。

ただ今回はちょっとスルーできなかったな。

もちろん、彼が今まで言ってきたこと、やってきたことを否定することはありません。
彼のお陰で救われた人は沢山いると思います。

でも、今回の発言は例え冗談だったとしても『言ってはいけない言葉』

彼が今後どう釈明したりするのかは分かりませんが、今後は『命の重さ』『言ってはいけない言葉』をしっかり考えてほしいですね。

開き直りは超絶かっこ悪いから、まさかしないとは思うけどね。開き直ったら、世間はマジで知らんぞ(笑)

まぁ、これも『個人の感想』です(笑)