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TravisJapanデビューコンに行ったヲタクが5,755文字で相撲をとる
はじめに
この記事は、項目ごとに【ネタバレなし】【ネタバレあり】でお届けします。目次よりご確認の上、タイミングに合わせてお好きにどうぞ。
はてさて。2023年2月3日にTravis Japan(トラビス・ジャパン = 通称トラジャ)のデビューコンサートに行ったヲタクが通りますよっと。Twitterにレポ投げようにも、色んな思いが無重力に縦横無尽に浮いてはぶつかり飛ばされてゆくため、文字数で解決してしまえという土俵です。ファイッ!!!
総じて言いたいことは
『トラジャは7人全員が人格者だ素晴らしい!』
『企業および広告代理店様、トラジャ担はこういう層です。ターゲットにいかがですか』の2点。
目次から読みたいとこに飛んで、読んでいただく事をオススメします。
① いにしえのヲタクが書きなぐる 〈ネタバレなし〉
自己紹介的なことをさせてもらうならば、ジャニーズ歴はおKinki Kids様のJr.時代に始まり、以降2003年から嵐FCに身を置くなどしている中堅の古(いにしえ)ヲタクです。新規古参論争がある日には、そそくさと逃げ隠れ、細々と生息してきました。トラジャはと言うと、2017年7月放送の『ビビット』ジャニーズJr.の稽古場見学の回に始まります。
個人的には10年ほど、アイドルとはかけ離れた業界で「どうすればファンになってもらえるか」みたいな界隈を生業にしており、単純に各方面のファンやファンダムに興味を持って生きています。前置き長い。
② Travis Japanデビューコン会場への道のり 〈ネタバレなし〉
トラジャの輝かしいデビューへの軌跡ではなく、私の会場への道のりの話。
福岡マリンメッセの会場まで、妹(JUMP担 / スト担)とタクシーで向かう
運転手さん「今日コンサート?」
私「Travis Japanですね。ジャニーズです。最近、世界デビューしたんですよ(声を大)」
運転手さん「ジャニーズ!先週もSixTONESで人が凄かったもんねぇ」
妹→私「(会場近くのファンを見て)スト担と雰囲気ぜんぜん違うね」
運転手さん「ほんとよ!先週はもうねぇ!みんな派手でねぇ!…」
ファンはアーティストに似ると言いますが、世界デビュー後2023年のトラジャ担の内訳、たいへんに興味深かったです。
【頭部】総じておとなしめ
┗ カラーリング:ブリーチなし、落ち着いた色味のカラー
┗ ヘアアレンジ:清潔感あるプロ仕上げのまとめ髪 or ゆるやか巻き
【コート】総じておとなしめ
┗ 色:9割ベージュと黒、1割がそれ以外
┗ 生地:いい生地、縫製がいい、品
【バッグ】総じておとなしめ、きちんと感
┗ トート:アニエスベー、MHL、HAY
┗ ブランド:GUCCI、セリーヌ、ヴィトン、トリーバーチ
(ブランドバッグですよー!じゃない、控え目なモノグラムとか無地)
【靴】きちんと感、清潔感!
┗ 機能性を求めた履き方じゃない、ファッションとしてのスニーカー
┗ アディダス多め
女性ファッションブランドを挙げるなら、ベイクルーズ系とかミラオーウェンとかココディール辺りが多い印象。しまむら、スリコ、ファストブランドが圧倒的に少ないのが印象的であった。
きちんとしたOLさんを中心に、きちんとした学生、きちんと年を重ねたレディの感じ。2003年-2004年あたりの嵐のコンサート会場みたいな控え目さを感じた。(男子学生ぽい世代がチラホラ居たのが嬉しかった!!!)
エイターさんだったり、JUMPのカラフルさだったり。セクシゾの会場でムビステが近付くにつれてオフショルダーを限界まで下げるだったり、そのような個性の強さはまだ殆ど見なかった(どのグループのファンも色んな勝負方法あって好き)。
トラジャ会場は本当に2003年-2004年あたりの嵐会場を彷彿として、それでも2020年までに嵐ファンも色付いていったので。トラジャ担の色はここから少しずつ付いていくのだろうなと、微笑ましく見守るなどしました。
以下、ネタバレが入ります。未見の方は、どうぞお帰りなすって。
③ 演目について触れてく 《注:盛大にネタバレあり》
(ネタバレが少しでも見えないように空白を設けています)
嵐のコンサートを【エレクトリカルパレード】で形容するなら、トラジャのコンサートは【フィルハーマジック】と言えよう。そして何より「デビューコンのクオリティじゃない!!!!デビュー1年目の人たちがやるクオリティじゃないって!!!え???何これ…」という感想。
私たちは、フィルハーマジックのシアターに座らされミッキーが出てくるのを待った。なのにドナルドがやんちゃして、色んな世界にワープする事に。歌って踊って、色んな世界で歌って踊って。そしてミッキーの元に帰る。ミッキーは偉大だ。ぐるぐるごちゃ混ぜになった色々を厳かに、そして静かに美しくまとめ上げる。
そんな感じのコンサート。
2023年2月3日 福岡公演の挨拶で うみ(中村海人)がこう言っていました。
「キスマイ兄さん、JUMP兄さん、嵐兄さんがコンサートを作っていく様子を見てきた。まだまだだけど自分たちのコンサートを作っていけたら」と。
私は嵐のツアー『Japonism』を嵐の集大成だと捉えていて。コンサートマスターの松本潤氏曰く「原点回帰(ジャニーズとは、を敬意を持って嵐が振り返らせていただく)」。もちろん以降もコンサートツアーはあったけど、構成から演目からセットから演出からすべてTHE エンターテインメントなツアーだったなと、思い出すだけでも鳥肌が立つほど。
『Japonism』のバックには5人トラジャ(宮近、中村、七五三掛、吉澤、川島)もついていて。そうか、だからか。『Japonism』の面影を見たのかもしれないし、SHOCK組のプロ感も相まって、エンタメの最高峰を見た気がしました。ここはハリウッドなのか?
そして何より、一番驚いたのは歌唱力かも知れない。トラジャはデビューしてからもきっと、現在進行形でボイトレを続けているのだろうか。生歌に、思わず鳩が豆鉄砲くらった顔をしてしまう。
この表現は語弊があると思われるが、ジャニーズのコンサートに歌唱力を求めて参じることは、おKinKi様以外に少ない気がしていて(歌の上手な人は他にもいる前提で)。それよりも【楽しさ】を求めて会場に参じる事が多いように思う。
だからこそ、AGTでの歌唱力評価に繋がったとも解釈している訳ですが。Travis Japanのデビューコン…驚くことに、ミュージシャンのライブ会場で感じる「生歌っていいよね」を感じる瞬間が多々あった。シンプルな驚き。
遠距離ソングみたいなバラードっぽい曲とか、back numberと並べても遜色ないのでは?と思うほど。早く音源を手元に置きたいし、現在進行形で猛スピードで進化している歌唱力。Travis Japanこれも武器にしてしまうのかい?と恐ろしくなるほどでありました。
④ メンバーの話をしてみる 《注:盛大にネタバレあり》
コンサートから帰って家族にあーだこーだ感想を述べる内、メンバーについては半分嗚咽しながら解説することとなる。ここは1ヲタクの超個人的な感想なので、苦手な方は次にお進みください。
1:のえさん(川島如恵留)
ファンサだけじゃなく、会話の端端で、歌の合間で、トロッコの上から、特定の「誰か」に向けて、特定ではない「誰か」に向けて。そこここで手話をしているのを何度も見た。『誰も置いていかない』は本当に誰ひとりも置いて行っていなくて、清らかで眩しくて直視できないほど。
たくさんの素敵なフレーズの挨拶の中で「楽しく生きていこう」じゃなくて『楽しいだけじゃない時も丸っと全部含めて一緒に生きていきましょう』的なことをおっしゃる。それはもうプロポーズじゃん。
2:元太くん(松田元太)
ピュアだなあ。君は邪悪を知らないのかな?
ステージ上でくるくる表情を変えつつ、心底楽しそうにキャッキャしていたり。かと思えば、お客さんを見て、会場を見上げて、ペンライトを見て感慨深そうにうるうるしている。パフォーマンスでは伸びやかな歌、しなやかなダンス、迫力の太鼓。百面相で、底知れない魅力。
『どのお仕事も楽しいけど、コンサートって楽しい!今、楽しい!』を真っ直ぐに伝えるピュアさ、純度5000%であった。
3:まちゅ(松倉海斗)
総じて松松はTravis Japanの太陽だなと思う。まつくは「楽しい!」を全力で、全細胞から溢れさせて大爆発させていた。ずっとずっとずっとずっと楽しそうだった。ダンス楽しい!歌楽しい!コンサート楽しい!が表情だけじゃなく、全身から伝わってくる感じ。元気でるなあ。
階段で一人きりで踊り始めるとこ、めちゃくちゃに素敵だったし美しかった。しめまちゅ2人のはチップとデールみたいで最高過ぎたし、トゥーンタウンで踊って欲しいやつ。
4:しーくん(吉澤閑也)
まずは帰って来てくれてありがとう、だ。
「ブレーキを上手くかけられないけど、メンバーがブレーキを引いてくれる」って話してくれてありがとう。同じような体験をしている人も居るだろうし、しーくんが話してくれた事でこの先「あれ?なんかおかしいかも」に気付けたり「立ち止まってもいいんだ」を考えられる人はたくさんいると思います。私も立ち止まるのが上手な方ではないけど、しーくんの挨拶で「たまには止まる事を考えてみてもいいんだ」と思えた。そして、歌!う!ま!
5:うみ(中村海人)
藤ヶ谷氏のセクシーさに敵わないと言うけれど、そこここで十分セクシーだった。和の時の衣装も、はちゃめちゃに似合っていた!
いつもそうだけど、すごく上手に話をまとめるんですよね。言わなきゃいけない事、全方向への配慮。今回、心の底から感心したのが「グループとして大きくなっていきたい。自分たちは魅力を増すよう努力するから、ファンのみんなは周りに僕達の事を話して」って言ったの。ほんとにそれ大事!声を上げるのと上げないのとじゃ全然違う。よくぞ言った!
6:しめちゃん(七五三掛龍也)
7人それぞれが素敵でそれぞれを見たいのに、気付いたらしめちゃんのダンスに目を奪われるくらい、好きなダンス。楽しそうに踊るのは、見ているこちらまで楽しくなる。なのにワイルドなダンスの時もあって。表情から出立ちから発言から何から、セルフプロデュースが完璧にプロ of プロでした。
可愛いのに、かっこいい。どこまでもプロいセンス。
いつもありがとう。本当に本当に本当に、明るさと可愛さに救われる。
7:ちゃかちゃん(宮近海斗)
オープニング。桜吹雪の中の車にちゃかちゃんが見えた瞬間、気付いたら泣いていた。「ああ、トラジャはデビューしたんだ。これはデビュー公演なんだ」と思えた瞬間。デビュー後、ちゃかちゃんは凄くふわっと柔らかくなったなと思っていて。【デビュー】の文字を一番大きく背負っていたんじゃないかと感じています。挨拶で「当時はそんな未来を信じることができなかったのに、今はこんなにも素敵な光景が見えている」って言葉にデビューの重みを感じました。そしてミッキーだった(伝われ)。
⑤ 総評 〈ネタバレなし〉
トラジャは、7人全員が「待っててくれたから今がある」とファンに向けて口々に感謝を述べるグループである。更には、それぞれがメンバーに向けて、環境に向けて、周囲に向けて、敬意と尊重と配慮を持ちながらそれを言葉にして伝えることのできる『人格者』。
嵐を長い事見てきて、大きくなった理由を紐解いていくと『感謝を向ける先』『関係者が感じる仲の良さ』『エンターテインメントへの飽くなき探究心』の3つがポイントだったのではと感じます。
今のTravis Japanにはそれが備わっていて。しかも、嵐初期と似たファン層がこれから共に育っていくとうかがえる。嵐はいつしか国民的アイドルと言われるようになっていったけれど、トラジャにもその風を感じます。しかも今回はそこに『英語力、語学力』がプラスされるというのである。ある意味、外交的な役割も担っていくようになるのでは(BTSが国連でスピーチしたように)、なんて想像も容易くできました。
何が言いたいかって。
関係各所の皆さん、起用するなら今の内じゃないですか?という話。「そうは言ってもSNS上での声少ないよね」と思います?各種ツールに数字が上がってないですか?
サイレントマジョリティ。声なき声。トラジャ担って、嵐初期と似ておとなしめなんですよ。そうすると、SNSでいちいち大声で喋ったりしない。だけども安定した財力と基盤は持っていて。同じように安定した界隈に、密やかでも太く伝える事ができる。ここ、先手打っておくべきでは…と「いいねボタン」連打しておきます。
とはいえ、個人的なポリシーは「推しが美味しいご飯を食べて幸せでいて欲しい」なので。トラジャが忙しくなり過ぎて体を壊したり、心を壊したり、自分を見失ったりする程までにはなって欲しくないなという気持ちです。 周囲の期待も大きいだろうし。
なんだろう。コンサート会場を後にしてからずっと、ワクワクが止まらないのですよ。トラジャがようやく確かな道にたどり着いて、更にここから先に夢や希望が待っていることが嬉しいしワクワクする。「良かったね」って何度も言いたいです。
【トラジャ7人へ】
ここから先、色んなファンが増えていって、色んなお仕事に掲げられていくようになるのだと思います。船だけが急速に大きくなっていると感じても、どうか。どうかどうか、一人の人間として存在丸ごと受け入れて受け止めて、しっかりと手綱を握ってるファンがいる事を、記憶の片隅に置いていて貰えたら。宇宙に放り出されても、ちゃんと留めておいてくれる存在はいる。心と体が壊れませんように、美味しいご飯を食べてしっかり寝てね。
あとがき
5700文字を超えてここまで辿り着いたあなたへ。
ヲタク…楽しいですね!応援できる誰かが居るって、決して当たり前のことではないです。学校を仕事を日常を送る中での「応援できる誰か」って、生きる糧だったり、生きる希望だったりしますよね。
総じて尊い。生きましょう!