【就活】なんで商社か?
私は現在都内の専門商社で働いています。2018年に新卒で入社して、現在7年目になります。高校では理系に進み、大学では化学系の学部に入学、大学3年生時にカナダへ語学留学、さらにそこから大学院に進み材料系を扱う研究室でリチウムイオン電池の実験をしていました。就活の際、どの会社に行くかみんな迷うことは多いかと思います。僕もそうでした。ただこれまでの自分が属したコミュニティでの自分の振る舞いや、自分の性格を考えると、商社がポッと出てきました。商社を選んだ理由を今回は書いてみたいと思います。もしこれから就活する人や自分と同じような境遇(なんで理系なのに商社なのとか)の方に何か気づきを与えることができれば嬉しく思っています。
理由は3つです。
特にやりたいことがない(好きなモノがない)
実験よりいまあるモノを
海外行きたい
です。
まず1つ目、「特にやりたいことがない」です。
車が好きとか、家電が好きとか、化学が好きとかそういうものがなくて、そうであれば、もう仕事内容は特になんでも良くて、むしろ大半の時間を過ごすことになるであろう人が良い場所に行った方がいいと思ってました。「人が良い」というのは自分と価値観が合う人がいる場所で、またこれまでの自分と似たようなバックグランドや似たような性格の人がいる場所なんじゃないかな?って思いました。私は小学校から大学までずっとサッカーをしてきたので、スポーツが好きな人や、留学や理系や性格面だとせっかちとかストイックとか基本仕事が好きそうな人多そうやなぁとかなんとなくその会社に入っても馴染めそうな雰囲気がある先がいいなぁと思い、そうなると商社が割と当てはる傾向にあり色々会社説明会や座談会に参加していくようになりました。
2つ目は「実験よりもいまあるモノを」です。
大学院ではリチウムイオン電池の研究をしていて、当時やっていた内容は簡単にいうとよりパワフルなリチウムイオン電池を材料の観点からアプローチしていくことを研究室にこもって行っていました。電池には負極と正極があり、それぞれ用いられる材料が異なります。私の研究室では炭素材料に特化した実験を行っており、リチウムイオン電池の負極材料には炭素が使用されるので、より性能の良い炭素材料をつくってひたすら実験することをやっていました。モノづくりから実験までおこなうので、それはそれで面白いのですが、当然良い結果なんてすぐに出るはずもなく、むしろ5年、10年経っても実用化できないモノがほとんどだと思います。そんななかで、将来利用されていくかどうかわからないモノを実験していくよりも今ある既存のものを広げて行きたいと、もっと何かはっきりと成果を感じることができることをやって行きたいと思っていました。そうなると自分たちではモノは作らない、既存のアイテムを世界中に供給する役割を担う商社がピッタリなのでは?と思い、商社業界を見ていくようになりました。
最後に「海外に行きたい」です。
大学3年生時にカナダへ留学した経験をどうせなら活かしたいし、また海外の人たちとも仕事をしたいと思っていました。商社だとトレーディングを行うので、売りだけではなく仕入れも同時に行うので売り先、仕入れ先が海外であれば当然その分海外へいく機会は多くなるはずだと思っていました。メーカーだと営業部とか購買部とかで販売する人と調達する人は別部門で分かれていることが普通かと思いますが、商社だと(別れて担当になっているところもあるけど)自分で販売も担当してるし、同時に仕入れも行うことができるので、取引先は多岐に渡り、その分海外へいく機会は自然と多くなり、「海外へ行きたい」ことを叶えてくれるフィールドだと思いました。仕事で海外行ければ、その分飛行機代やホテル代はタダだし、めっちゃええやん!って思っていたので、そんな会社はどこかなってなったらやっぱり商社に行き着くことになりました。
こんな感じで、自分の性格にマッチした場所や、本当に行ってみたい業界や会社を探していました。実際にこれまで仕事をしてきて、当時商社業界に対して思っていたことと相違はなく、上の3つの理由をベースに商社で働くこと決めたのは間違ってはなかったのかなと思います。実際の仕事内容や平日の生活スタイル、出張時のスケジュールなども今後シェアできたらなぁと思っているので、引き続き宜しくお願いします。
ありがとうございました!