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【失敗からの学び①】秘伝のタレ300万円!?

とある年の年始。
久しぶりに地元のメンバーで集まることに。
東京から地元の兵庫県姫路市へ帰省。
中学時代のサッカー部のメンバーとの新年会だ。
同学年の20人ほどが集まったが、ほとんどが7年ぶり?成人式以来の再会だった。

私はお酒がそんなに強くない。というか弱い。
ビールだとパイント3杯くらいがちょうど正気を保てるラインである。
ただ場には長く居続けることはできる。限界ラインを突破するとちゃんときれいさっぱりリセット(ゲロゲロ)できるのだ。リセットすればスッキリするので、回復した状態で場に戻ることができる。なので私は2日酔いを経験したことがない。全て出てしまうからだ。そんな感じでこれまで大学での体育会サッカー部での飲み会や会社での飲み会を過ごしてきた。

その日一軒目は居酒屋からスタートした。広い貸切の場所だったと記憶しているが2時間くらい?滞在しただろうか。ただそこではそんなにお酒は飲んでおらず、昔話で盛り上がった。2軒目はバーへ行った。そこでウイスキーをロックで何杯かいってしまった。ただまだ限界突破はしておらず正気を保っていたと記憶してる。そして3軒目へ。なぜかここで中華料理屋へ行った。みんなでラーメンを注文した。ここまでは記憶にあるのだが、これ以降は周りから聞いた話を元にお伝えすることになる。この店では1〜3階が客部屋、4階が店のバックヤードとなっていた。ラーメンを注文してトイレに行きたくなった私はトイレを4階だと思いバックヤードへ間違って入ってしまい、そこでフラフラ、足元にあったステンレスの壺?のようなものをひっくり返してしまい、そのまま意識は遠のいていってしまった。意識が戻ると店員と友人達が何やら揉めている。警察?もきている。何事だ。どうやら私がひっくり返したものはその店の15年継ぎ足してきたチャーシュウーの秘伝のタレだった模様。その場は友人にうまく納めてもらい(私は話にならないので)、その後友人にタクシーに送り込まれ帰宅。

翌朝、東京へ帰る新幹線の中で昨日起こった状況を全て把握。東京着後、お店へ謝罪。その一週間後、お店へ直接謝罪すべく再び姫路へ。1人では心許ないので、友人もう1人と一緒にお店へ。直接のお詫びと、タレをこぼした分の清掃費用など想定ある程度想定して臨んだが、想定外の要求が。清掃費用はもちろんこれまで15年継ぎ足してきた15年分タレを作ってきた人件費、材料代、光熱費を全て計算し、ざっと300万円分の損失を要求されることになる。ツッコミどころは満載だ。よく鰻屋さんとか焼き鳥屋さんである「100年継ぎ足し秘伝のタレ」とかあるが、中身自体は当然2〜3週間で入れ替わる。ただ同じ箱に継ぎ足しているだけで、材料費を言うのであればシンプルにこぼした分の費用になる。といっても0-10で私が悪いので、あまりこっちから攻めることはできず、一旦友人と外へ出て作戦会議。反省している姿勢を見せ、無理ですの一点張りで行こうとなって再び店へ。「300は厳しいです」と正直に伝え、少し間があき「だったらいくらならいける?」と言われる。「なるほど、そうくるのか」と思ったのと同時に「どの金額が正解なんだ・・・?」と必死に考えたが、よくわからず「・・・5が限界です」と伝えた。「あ、いや、その50ではなくて、その5万円です。」と言い直し、張り詰めた状況下での向こうの返答を待った。「ほなそれでいこか」と言われ、心の中で「それでええんかーーーーい!」と300回くらいツッコミを入れてしまった。

これまでお酒を飲みすぎて記憶を無くしたり、お店などに迷惑をかけることはなかったのだが、久しぶりにあった友人達、また場所も地元であったため相当気が抜けていたのかもしれない。今回の失敗は相当反省し、お店の人にも最後は許してもらえたと思っているが、これ以降、秘伝のタレを売りにしているお店には行かないようにしている。

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