第176回『画期的な介護ベッド』#151
このマガジンは私が配信しているポッドキャスト『患者のホンネ』の今週の内容を文章にしたものを掲載しています。
とはいっても、一語一句文字起こししているわけではありません。
話しているとエキサイトして、ハシタナイ言葉も使ってしまうのでここでは少し整理して、テーマをわかりやすくお伝えしたいと思っています。
音声が良い人はポッドキャストで『患者のホンネ』を検索してくださいね。
今回は5分程度の収録です。
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偶然、テレビCMでみかけた介護ベッドが素晴らしかったので紹介します。
『フランスベッド』さんが作った『マルチポジションベッド』という名前です。
介護ベッドというと、病院のベッドをイメージしてもらうといいですが、マットレス部分が上下したり、上半身を起こせたり、テーブルをセッティングできたりします。
“ベッドの上で快適に過ごせる”というのが理想の一つだと思います。
今回のフランスベッドさんの介護ベッドは“立ち上がりやすいベッド”なんです。
上半身部分が90度立ち上がり、下半身部分は股関節90度、ひざ90度に折れ曲がります。
どういうことかというと、本人は寝ているまま、ゆっくりと背もたれが立ち上がり、ひざを曲げて、採取的に椅子に座っている状態にまでベッドがしてくれるというものです。
ベッドが変形するので、大きな椅子に座っているようになる。
まるで王様の椅子に座っているような気持ちになる。あ、気持ちはわかんないです。
わたしも全く体が動かなかったとき、ベッドから起き上がるの大変だったんです。
まず介護者が背中を立てて、同時に足を持ってぐるっと向きを変えて、ベッドのへりに座る形にする。
その間、頭が落ちないように支える。
そこから立ち上がらせて、車イスに移乗。
介護者も本人もたいへん。
でも、このベッドはその大変な、起き上がらせて座るまでを自動でやってくれる。
これを見たときに介護ベッドの概念を変えたなと思いました。
介護ベッドのその先に行ったというか、介護ベッドの向こう側にいったというか。
ベッドの上で快適に過ごせるようにという理想から、ひとりで起きれない人を起こすベッドに。
もう介護ベッドというか、介助ベッドになった。
この考え方の飛躍って簡単にできるもんじゃない。
社会の中のいろんな場面で“これはこういうもんだ”で思考が止まっていることっていっぱいあると思うんです。
でも、“できるならこうできないかな?”と進めることで人のためになることがいっぱい眠っている気がします。
サポート!?有難いです。 あなたに100倍良いことありますよう、全力で祈ります。 いつか実家でお店を出す資金にします!