第204回『エスカレーター条例、可決』#206
このマガジンは私が配信しているポッドキャスト『患者のホンネ』の今週の内容を文章にしたものを掲載しています。
とはいっても、一語一句文字起こししているわけではありません。
話しているとエキサイトして、ハシタナイ言葉も使ってしまうのでここでは少し整理して、テーマをわかりやすくお伝えしたいと思っています。
音声が良い人はポッドキャストで『患者のホンネ』を検索してくださいね。
今回は3分程度の収録です。
http://hphpjp.com/podcast/
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足の手術をして、車いすや松葉杖がいらなくなった今でも、怖くて乗れないのがエスカレーターです。
動いているところでバランスをとるのが難しい。
加えて腕が上がらないので、手すりに捕まることができない。
一緒にいる人にしがみついて乗ることになります。
そうすると、もし誰かがわたしにぶつかって倒れたら、同行してくれてる人も一緒に転げ落ちることになります。
気をつけて歩いてくれててもカバンで押されたこともあります。
スーパーみたいな短いエスカレーターでもこわいのに、まして地下鉄の長いエスカレーターは命に関わります。
この度、埼玉県でエスカレーターを歩いてはいけないという条例が可決されました。
よかったです。
いや、よかったのかなあ?
もちろん、エスカレーターを歩いてほしくないのは大前提なのですが、条例で決めて、罰則をもうけないと守ってもらえないのはちょっと悲しいです。
じゃ、そんなに怖いなら乗らなきゃいいじゃんと思いますよね。
だからわたしは乗りません。
だけど、できないことをそうやってひとつひとつ増やして行かなきゃいけない、選択肢が選べない世の中で生きるのは結構つらいんですよね。
わたしにとって、そのひとつがエスカレーターだけど、誰かにとって、別の何かが、選べない悲しいものになってる可能性もありますよね。
それを誰かの配慮だけで解決できるなら、すごくないですか?
この社会にはいろんな人が生きています。
お互い想像力を働かせて楽しい社会にできたらいいなと思います。
サポート!?有難いです。 あなたに100倍良いことありますよう、全力で祈ります。 いつか実家でお店を出す資金にします!