プロダクトデザインとは?なんぞや! 2話
筆者も初めは、『プロダクトデザイン』とは何なのか、言葉すら知らない人間でした。
工業高等専門学校(以下高専)に通っている時に、設計製図の授業がありました。渦巻ポンプの設計の授業なのです。水流の計算やポンプの構造と言ったエンジニア的な授業でした。私はどうせなら水道の蛇口の形状、流量計算、と言ったことをしようと先生に相談した所、外観は別の分野だと言われ、結局授業の課題の渦巻ポンプの製図を渋々、行いました。
なぜ、外観も含めて設計しちゃいけないんだ!
と思いました。
日本では、設計=エンジニアというイメージです。高専の機械工学部に入学したのも車の設計(デザイン当時は分かりませんでしたが。。。)をしたいと思い、機械工学部に入学しました。しかし、工学部は外観をする場所ではなく、当時はそのまま流されるように高専を卒業しました。結局、分からないままでした。
では、いつ、プロダクトデザインという言葉を知ったかというと、高専を卒業した後、編入学でT大学に入学することになりました。しかし、高専で習った講義とほぼ同じ内容を勉強することになり、段々とつまらなくなりました。そして、バイトに明け暮れる毎日へと日々変化していきました。講義は最低単位をとれる程度の意欲しかなく通っている毎日でした。
バイトは、S堂という本屋でした。色々な本があり、レジのバイトをしながら時折、本を見ていました。ある時、本棚に成りたい職業の本が陳列されているのを発見しました。そこで、色々見ていると、『インダストリアルデザイナーになるには』という本が目に止まりました。要は、プロダクト(インダストリアル)=工業製品のデザインに関わる本でした。
本を読んでいくと、高専時代に私がやりたかった答えが、そこに書いてありました。ネットもまだ、あまり普及していない時代でしたので、知り合いもいないまま、本を頼りにT大学を卒業しました。