カワセミレポート
空堀川の上流域をカワセミのメス(マザー)が縄張りとしています。ここには、水があり、餌となる魚がいて、何よりも巣穴を確保できます。カワセミにとって、産卵して雛を安全に育てるためには巣穴が必要です。空堀川には巣穴をつくるのに適した土壁がほとんどありませんが、巣穴をつくることができます。空堀川のこの場所は両岸の南北が高い擁壁となっており、その擁壁に雨水排水管が配置されています。カワセミは産卵期にこの雨水排水管のいくつかを巣穴にします。そのままでは巣穴にすることはできず、長い排水管の奥の土壁を掘って巣穴用にします。産卵して卵が孵化するのに約3週間、その雛が育ち巣立ちを迎えるまでに約3週間、最低でも子育てにはこの約6週間が必要です。カワセミは年に2〜3回の産卵を繰り返します。そんな様子をこのマガジンでお届けできたらと思います。