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メイクアップアーティスト木梨純平が25年以上の歳月と共に作り上げた「立体造形眉カット」
▼アイブロウ(眉)の世界
初めまして。
大阪で眉毛カット専門店【beauty garden e:s(イース)】を運営、
同時にアイブロウの技術と知識を学ぶ専門アカデミー【EBC-eyebrow cut academy】を運営しております、木梨純平と申します。
本職はメイクアップアーティスト。
いわゆる『ヘアメイク』さんですね。
そんな私が眉とメイクの世界に足を踏み入れてはや25年以上の年月が経ちました。
25年前までは「眉の専門店」なんてほとんどない時代。
師匠のトニータナカ氏の元で眉をデザインし始め、いつの間にかその道の専門家になり、世界の誰よりも多くの眉をデザインしてきました。
その数ざっと13万人。
その中で感じ、確信になったことは
【美しい眉は人生を変える】
今でもずっと自分の人生のテーマになっているこのワードは、
これからの美容人生、いえ、美容界を大きく変えるものと信じ、眉がみなさまの生活にあたりまえになるような文化創りを目指しています。
これから記事を書き溜め、少しでも全国の美容師・アイリスト始め、眉の世界に興味のある方に届けばいいなと思います。
立体造形眉カットとは
立体造形眉カットとは、シュウウエムラ先生から始まり、トニータナカ先生が世にないところから生み出した眉カットの技術を僕が25年かけて磨いてきたものです。
顔は正面からしか自分では確認できません。(鏡)
しかし、人の顔を見るときは逆に正面で見ることはほとんどありません。
なので、「人の評価」(かっこいいとか可愛い)は鏡では分からないのです。
眉(特に東洋人)は毛がしっかりしていて、前に飛び出してきます。
これを【厚み】と呼びます。
この厚みは自分では全くわかりません。1cm出ているのか、5mmしか出ていないのか、はたまたおじいちゃんのように3cmも長いのか、、、
「ハサミ」(シザー)は毛の長さを調整することで、立体を自在に操ることができます。
その人の顔に合わせたキレイはシザーでしか作れないのです。
加えて、眉は「骨格」「筋肉」「眉の生え方」が左右違います。
顔にも【奥行き】が存在するので、これも自分ではわかりません。
鏡を見ながら、毛を抜いて、左右を合わせようとする人。
少し角度を変えれば左右はまたズレます。
逆を言えば「左右が揃ってても揃ってなくても人からはわかりません」
左右にこだわって、眉を抜くという10か0の作業を行っても顔は綺麗にはならないのです。
立体造形眉カットはその人の骨格から導かれるベストバランスと立体を作り、男性なら見た目そのものが、女性ならさらに毎朝が描きやすくなるようにデザインする技術です。
目指すのは『描きやすくなるべく揃っている眉』
これがベスト!
▼僕は夢を叶え続けている
![](https://assets.st-note.com/img/1675659726313-HCgWwEqkJS.jpg?width=1200)
さて、全く眉とは違う話ですが
突然ですが、ふと思ったのです。
「僕はずっと夢を叶え続けている」
というより「失敗や挫折を経験したことがない」
これは裏を返せばずっと成功してて、夢が叶い続けているんだと気づきました。
幼い頃からの成功
思い返せば失敗したことがない。これは自由奔放に育ててくれた親のおかげもあるのですが、
・親の影響で野球がしたい→少年ソフトボールチームへ
・目立ちたい→キャプテンになる(当時キャプテンが決まって4番を打つシステム)*ちなみにびっくりするくらいヘタクソだった
・テニスがしたい→中学からテニスへ
・料理がした→親のレストランでバイト・勉強する
こんなことから始まり、社会に出る頃には
・メイクアップアーティストになりたい→美容学校へ
当時男性でメイクアップの勉強の学科がなかったので普通の美容科へ入り美容師の勉強をする。
就活の時、どうしてもメイクで就職したかったのだが、当時男性メイクの募集などなく、いつまで経っても見つからない。
周りがどんどん就職していく中、諦めきれずに探し続けた結果、当時メイクアップアーティストとして名高い「トニータナカ」先生が拾ってくれた。
ここからメイクアップアーティスト人生が始まった。
たくさんの経験を積ませてもらい、独立願望から会社の期待を裏切り独立をする。
ここでやりたい、こんなふうな店にしたいなど、結果ずっと上手くいっている。
思えばメイクアップアーティストになりたいと思った最初の気持ちは、パリコレのヘアメイクがしたい!!そう思ってこの世界の扉を開けた。
実はその夢も2021年には叶い、2021〜2022年とパリコレのバックヤードでヘアメイクの仕事につかせて頂いた。
いつか詳しく書きますが、実はこの時すでに自分の夢がここに存在しないことに気がついた。(パリコレのヘアメイクで興奮するほどの楽しさを感じることができなかった)
夢は変化し続けるし、まだまだ夢への渇望が止まらない。
学生時代の友達がいない
そんな僕ですが、実は学生当時うまく学校生活を送れませんでした。
おかげで学生時代の友達というものがいない(笑)
それもあってか、願望から人が好きで、ずっと誰かといたいし、ワンピースのルフィのようにたくさんの仲間に囲まれた生き方をしたいと心の底ではずっと思っています。
今では会社は10人以上のスタッフがいる。本当に大好きで信用できる仲間がいる。
ここでも、自分の夢は叶えられています。
先日スタッフと話していて、「夢がない人は、人の夢を全力で応援するのもいいよね」と僕が話した時に、スタッフが
「わたしたちを見ろ!ずっとあなたの夢を叶えるお手伝いを全力でしている」
と言われた。
確かに(笑)
皆それぞれ自分があって、目標や夢もあって、生活があって、ここにいなきゃいけない理由はおそらくないし、いつでも辞めれる。
でもずっと一緒に働いてくれている。
やはり、僕は夢を叶え続けています。
諦めるな、夢は叶う
こうやって、数えきれないきれない「夢」や「望み」を叶え続けてきた。
そして、これからも絶対僕は叶え続けることができると断言できます。
そして、ここからが本題。
単純に「諦めなければ叶う」んです!誰でも。
これって、よくある自己啓発の本とかにもあるやつなのですが、
やはり【心のあり方】次第なのです。
絶対できるんです。
ただ残念なことに、これ(整える)を一人でできる人は実は少ないらしい。
美容の世界の中でやりたいこと、進みたい未来、欲しいもの。
みんなで一緒に手に入れていきましょう。
そんな夢を叶えるお手伝いが、僕も人にできると思います。
現在の夢
今でも夢の渇望は止まらないまま50歳目前のこの頃w
今現在の僕の目標は
「眉カットを文化にする」こと
文化と言っても一言には難しい。
僕は”自分の生きた証”を名前ではなく”技術”で残したいと強く思っている。
何十年もかけて進化させ続けているこの技術は、ありがたいことにお客様たちに渇望され、現在の形になっている。
僕自身でいいと思ってこうしてきたわけではないので、本当にお客様たちに必要とされて今に至っている。
なので、この技術はたくさんの人に継承したいし、たくさんのお客様に全国どこでも顔が綺麗になれる世界になってほしい。
そんな思いから、アカデミーを始め、今ではその技術が美容師やアイサロンの方に全国いろんなところで学んでいただけ、お客様に提供できるようになってきている。
その目標が全国6,600店舗への導入と、16,500人への普及。(全国の約3%)
これが僕の「目標」。であり、「夢」でもある(正確にいうと”夢”というと形が少し変わる)
さて、ここからはいよいよ少し技術の話をしていきます
▼眉毛の基本
どのくらいで眉は切れるようになるか
そもそも眉カットってどのくらいでできるようになるの???
と、よく聞かれます
うちのお店「イース」では、新入社員が入ると、理論から教えて、レッスンして、お客さまに入れるようになるまでが約3〜5ヶ月(個人差あり)。
これで、アイブロウ協会の設定する「アイブロウィスト2級」レベルを取得できます。
しかし、本当に最低限の講習とレベルで言えば、講習を3日うければ基礎が学べます。あとは練習量とサロンさまそれぞれの基準による。
ぶっちゃけ僕も26年前にデビューした時は確か3ヶ月でデビューしましたが、「眉カットってこうやるのか!!」と、心底理解したのは10年切り続けた時。
なので、眉カットはどのくらいできるか?は
3日〜10年ですw
とまぁ技術の世界なので、「できる」のレベルはどこまでも上があるのですが、僕のサロンさまに向けての最低限で言えば「半年」。
これができるようになるまでに必要な期間です。
基礎プロポーション
<太さと濃さ>
男性型の眉は眉頭が細く濃い→眉尻が太く薄い
女性型の眉は眉頭が太く薄い→眉尻が細く濃い
女性型の眉で、顔の側面(いわゆる眉尻側)に行けば行くほど細く濃くなるというコントラストが強く出るほど顔には奥行きが出て立体的に、且つ小顔効果が生まれる。
が、相対するデメリットとしては縦に顔を伸ばして見せるので、面長な顔の人には良くないと言えます。
<位置>
眉頭:小鼻の内側と外側を上がった延長上の間にある
眉山:黒目の外側と白目の終わりを上がった延長上の間にある
眉尻:白目の終わりを上がったところと、小鼻と目尻の延長ラインの間にある
眉中:眉頭から眉山までの間の総称
*眉尻は眉頭下より平行に延長したラインよりも同じか上に存在する
<毛の生え方>
眉頭:下から上に生えている
眉中:段々と横に向かって生えている
眉山から眉尻:上から下に向かって生えている
<毛質>
東洋人:毛が硬く皮膚よりまっすぐ立体的に生えることが多い
西洋人:毛が柔らかく癖毛、ピタッと皮膚に張り付くように生えることが多い
立体で捉える
眉には厚みというものがあります。
上記で書いたように、東洋人である我々日本人は毛質が硬く前に伸びる性質をしています
これを「厚み」と呼ぶのですが、厚みは前から見ても鏡で見ても分かりません。
横からや上下からみないと分かりません。
そうです、自分では100%理解することができない「前に飛び出る幅」のことを言います。
(最近ではこれを無視して二次元映えさせる技術「パーマ」がありますが、当コラムではあくまで自然なままの眉について解説させていただきます。)
結果、厚みは自分で理解ができないので、人に(プロに)頼るしかなくなるというわけです。
人から見られる自分とは、鏡と違い、目線の高さも違う、正面でもない、必ず”角度”というのが存在するのです。
よって、人から見られる美しさは人によってしか作れません。
切るの?抜くの?剃るの?
眉のお手入れには基本3つ
・抜く
・剃る
・切る
があります。
それぞれにメリットデメリットがあるので一概には言えませんが、
私は断然「切る」を推奨しています。
1番の理由は「肌や毛を痛めない」ことと「立体を美しくできる」ことです。
ハサミで切る施術は技術の難しさこそあれ、お客様の細胞を傷つけることがありません。
剃ると肌は乾燥の原因になりますし、抜くと毛穴にばい菌が入ったり、毛根を殺してしまい2度と生えないようになったり、お肌を傷つけることでなんらかの老化の原因にもなります。
どうしても抜いてスッキリさせたい場合、自分でそれらをやらずにちゃんとプロに任せましょう。
ですが、こちらも厚みと同様に、前に出る長さの美しさを作るには1本ずつ切るしかなく、抜くや剃るでは周りの毛しか綺麗にできません。
眉本体の美しさが描きやすさや横顔の美しさにも関係してきます。
周期は?
ではどのくらいの周期で眉は施術を行うのでしょう?
これは人によってもかなり差があります。
物理的に伸びてくるのは1週間で1mmと言われています。
しかし、これがかなり人によって差があることと、
何より「美的感覚の違い」と「厚みがわからないことによって、伸びてるのが分からない」など様々です。
僕の推奨は2〜4週間に1回のカット。
少し伸びて気になる人もいるのでそんな方はマメに2週間。ただし、新陳代謝などもあり、毎回同じように生えてくるわけではないので、切りすぎに注意しましょう。
まずは3週間サイクルを提案して、その人に合わせて次の周期を決めていくのが良いでしょう。
毛と影
そもそも「眉」とは『「毛」と「影」の集合体である』。
一つの造作(パーツ)として眉を捉えてはいけないのです。
1本1本の毛が集まり、そこに光が当たって影ができていて、
それが集合しているものを我々は『眉毛』と呼んでいます。
なので、リアルな眉を表現するためには「毛」と「影」が必要である。
それをメイクアップで表現すると
「毛」→ペンシル
「影」→パウダー
となる。この二つを重ねて初めて「立体感」が生まれる。
だが、悲しいことにメイクアップは”平面”の世界の技術なので、
いくら立体的に見せても、皮膚の上に平面に乗っているに過ぎないのです。
(横から見ると形は変わらない)
リアルな立体感は「毛」の厚みがポイントになります!
描き方
前記したように、眉は毛と影でできているので、自然な眉を描こうと思うと、パウダーとペンシルを使用する。
そして、メイクアップの基本的なところで、色の数は多ければ多い方が立体感としてメイクに奥深さが現れる。
*パウダーは2色〜3色。ペンシルは2本以上を使用し、
*片眉30秒(両眉1分)で仕上げる
のがコツとなります。
まずパウダーを2〜3色ブラシに混ぜる。
パウダーは自分の毛の上に乗せるように力を入れずにソフトタッチで乗せます。パウダーは「影」。
そして、一番濃くしたいところからつける。
”眉尻→眉中→眉頭”が基本。
一度離れて鏡を見てみよう。
ちょっと薄かったり、穴が空いたりする場所と、眉尻にペンシルを描く。
ペンシルで描くのは「毛」。あくまで毛なので、長くても5mm程度。
1本1本を丁寧に埋める。
最初は少し明るい色で。そしてまた離れてみて、形が良ければ、グレーを使って同じところを二度描きします。
最後にスクリューブラシやアイブロウブラシで軽く馴染ませてOK!
さぁ、今日も元気に行ってらっしゃい!
▼サービス業の概念
サービス業とは?
そんなものは人それぞれ違う認識で良い(笑)
が、あくまで僕の思うことを書かせていただく。
前記したように、飲食店で生まれ育った僕は、生まれつきサービス業(水商売)がそばにあった。
だからというわけではないが、やはりサービス業というものが大好きで、生まれ変わってもまた<サービス業>でありたいと心の底から思っています。(メイクアップじゃなくてもいい)
その本質はやはり「誰かに喜んでもらう」ためにあります。
【いつ、誰が家に来てもおもてなしができる環境にしておく】
昔、何かの本で読んだ。サービス業はこうであれと書かれてあったのだが、それにはひどく感銘を受けて、なるほど確かに!となった。
外国ではホームパーティが当たり前で、いつでも人を呼べるものなのだと。
「誰かに喜んでもらう」のがサービス業だとして、その対価で金銭をいただくわけだが、根本的に「私を大切にして!!」のスタンスの人はサービス業には向かないと思っています。
一番たくさんの人に喜んでもらえるからサービス業は土日が一番楽しくやりがいがある。土日休みたい遊びたい人には不向きな職業だと思う。
月並みな言葉ですが、「give and take」は「give」が先なのです。
与えることに喜びを感じない人にはサービス業の根本が違ってくる。
僕は、いつでもみんなに喜んでほしい。
その上で、自分が好きなことをして、しっかり稼いで、しっかり幸せになたい(笑)
ちょっと話はずれるが【人を愛する】は見返りのない一方的な【give】で成り立っていると思う。
あなたはパートナーを愛していますか?
(偉そうな事を言うときながら僕にはパートナーが犬しかいないw)