今更でごめん、マニアックな話でごめん、点描の唄が凄すぎるって話していいですか?
夏が終わっちゃうね。
まだまだ暑いけど、風の中、夏が本気度を無くしてる。
「ちょっと疲れてきたから、そろそろ帰るね。また来年ね」
って、夏に言われてる感じがするんだよ。
ちょっと寂しい。
あんなに「憎き熱中症!」って言ってたのにね。
夜になると、秋の虫が鳴き始めるんだ、東北は。
今更で悪いんだけど、最近、どうにもこうにもハマってしまった曲がある。
Mrs.Green Appleの「点描の唄」
ついこの間、知ったのよ、この曲。
たまたまYoutubeで見つけて。
泣いた。
やられた。
ほんと、申し訳ない。
リリースが、2018年だって。
もう6年も前じゃん。
何やってたんだろう、私。
6年も知らずにいたなんて、もう、懺悔したいわ、Vocalの大森元貴氏に。
毎日、聴いて、毎日、泣く。
何が良いって、ピュアなのよ。
混じりっけ無し。
ずどどど〜ん!と、心に入ってきちゃう。
静かで、とても深いの。
ピアノのイントロで始まるんだけど、もうそこから透き通った水が流れてくるようで、汚れてしまった私でごめんなさいって気持ちになるの。
直球ね。
直球のラブソング。
めちゃめちゃシンプルじゃない?
こんなの、あり?
そして、このピュアネスはサビへと続く。
ちょっと困難案件なのかもね。
親同士が仇とかね。笑
困難であれば困難なほど、燃え上がるわね、若い時の恋はね。
歳とっちゃうと、先が見えちゃうし、波風立てると世間的に面倒だから、やめちゃうけどさ。
もう、世界の全てが相手の細胞で出来上がってるんじゃないか?と思うくらい恋しちゃえるって、
もう、ないわ。
後にも先にもなかったわ。
そう悟ってしまったのよ、この曲を聴いて。
こんなピュアに誰かを愛して愛されたことないわ。
さみしいなあ。
めちゃめちゃさみしい人生だった気がするわ。
まだ終わってないけど。まだ生きてるけど。
なんでこんなに人生を懐古させるパワーあるんだろう?って思ったら、
やっぱり、声なのよ。
大森元貴氏の声。
あの透明さたるや、サンクチュアリで静かに、でもこんこんと限りなく沸いてくる透明な透明な泉のごとし!じゃない?
ぐんぐん心の中に染み渡っていくの。
南アルプスの天然水みたいに。
もう、何リットルかわかんないくらい。ダム一個ぶんくらい。
参ったわ。
これね、シングルではあるんだけど、「青と夏」のカップリングなの。映画「青夏 きみに恋した30日」の主題歌が「青と夏」で、挿入歌がこの曲「点描の唄」だったらしい。
見ないわ〜。もうおばさんはこの手の上映館に入れないわ。
(あ、私、映画は映画館で見ることにしてるの)
「青と夏」も名曲だと思う。
「夏が始まった合図がした」って、すごいサビよね。鳥肌が立ったわ。
「青と夏」が本編なら、「点描の唄」は、スピンオフドラマって感じ。
きっと一対でなきゃだめなの。
大森さん、きっとそのつもりで書いたんじゃないかしら。だって、点描の唄の最後はこの歌詞で終わるの。
やられたわね。
すごい大作の映画一本見せられたようだわ。
で、私の一番好きなところ。まあ、みんなそうだと思うけど(笑)
2コーラス終わって、実はここからが大サビですってとこ。
息しないで聴いてね、泣くから。
見る見る見る見るよ~~~!!!
見るし、期待しちゃってください~~~!!!
って、言いたくなるよね、もっくん!
あ、大森元貴氏は、ファンの方々に「もっくん」と呼ばれているみたい。
あ、大事なことを言い忘れていたんだけど、この曲、デュエット曲なの。
井上苑子さんって、これまたまあきれいな声のシンガーソングライターのかたと歌っていらっしゃるんだけど、もう「ピュアネス博覧会」ってくらいに透明な世界が広がっている。
命の洗濯をしたいかたにぴったりね。
大森元貴氏の声って、中性的じゃない?
女性と歌うときってどうなんだろう?どう絡むんだろう?って思ったけど、
余計なお世話だったわ。
女性から唄い始めて「弱虫でもいいかな」まで歌ったあとに、
「強がらないでいいよ」って、大森氏の声!!!
ぎゃあ~~~ってなったわ。
王子様なのよ!
ディズニー映画見てるのかと思ったわ。
白雪姫とか眠りの森の美女とか、姫を目覚めさせちゃうような白馬に乗った王子がパッカパッカ来ちゃった。
王子ね、元貴っさんは。
たしか先週か先々週の歌番組でこの「点描の唄」を唄ったんだけど、Mrsだけでね。Mrsだけで歌うとまったく違う世界観になる。
はー、こんな恋したかったわ。
つうか、こんな生き方したかったわ。
もう一回、生まれ直したいくらい。
あ、最後の最後にもうひとついいかな。
元貴っさんの言葉の選び方よ。
好きでもなく、愛してるでもなく、
「好いている」
って!
ざわざわしない?
長く生きてるけど、一度も使ったことないわ。まあ、使ったら、言われたほうは、びっくりするだろうけど。
名曲「月の法善寺横丁」を彷彿とさせる言葉選びで、ぶっとびました。
でも、だからね、本気度を見せられた感じがします。本当に好きなんだな、、と。
あ、違うね、本当に好いているんだね。
まだ本当には夏は終わっていないから、まだまだ聴くわね。ずっと命の洗濯しようっと。秋になる頃には私、透明になっちゃうかも。
Mrs,万歳★★★