37歳子持ちがキャリアの迷いを整理するためにやったこと
37歳。家庭では家事と子育てに追われ、仕事では中堅社員としてそれなりの責任を任される立場で頑張っていたわたくしマスオ。
しかし突如突きつけられることになった会社が終わることによるクビ宣告。
「次の転職先はどのような会社を選ぶべきなのか?」「断絶されたキャリアをどのように修正していくべきか?」「子育てと同時進行するためにはどういう条件にするべきか?」と考える期間はしばらくありました。
わたしの場合、共働きで子供がいたりもして「家族を優先しつつ、とはいえ自分のやりたいことも追求したいし、あと妻が仕事を辞めたときのとめにそれなりの収入で…」などと心の中で葛藤が絶えませんでした。
年齢的にも、転職先でスキルアップが本当にできるのかと不安を感じたりなどもあり転職活動を始める前はやるべきことと心の中がとっ散らかった状態でした。
そんなわたしですが、何とか整理をつけて転職し、新しい場所で頑張り始めることが出来ています。
そのため今回は、自分のキャリアの迷いを整理するために実際にやったこと、そしてそれがどんな変化をもたらしたのかをお伝えしていきます。
同じような迷いを感じている方のヒントになれば幸いです。
1. 年収と通勤時間で許容できる範囲を定める
まず最初に取り組んだのは、自分が働く上で譲れない条件を明確にすることでした。
具体的には横軸に通勤時間、縦軸に年収を取り、現在の位置からどのように推移するなら許容できるかを書くことです。(下記のような感じ)
わたしの場合、子どもとの時間を大切にしたかったので、通勤時間が短いことは最重要ポイントでした。
さらに家計を支える上で必要な年収も定めていきますが、通勤時間が短くなる場合は下がってもよし、長くなる場合は上げたい、というグラフを書きました。
通勤時間が短くなるなら残業でマクってもいいし、長くなるならせめてお金はほしいといった感じで妥協点を広げるイメージで描きました。
プラスマイナスの誤差はあるかと思いますが、この線上に収めることを目標にすることで不安が少しクリアになり、自分が何を求めなければいけないかを明確にできました。
許容範囲を数字や具体的な条件で決めておくと、キャリアの選択肢を絞りやすくなるので条件を書き出して視覚化するのはおすすめです。
2. 少しでもやってみたいことを誰かに話す
次に私が意識したのは頭の中で考えたやりたいことを人に話していく作業でした。
具体例には「起業をしてみたい」とか「営業をやってみたい」「今のスキルを活かしたい」といった内容を各3人くらいに話しました。
そうしたところ自分の吐き出す言葉に対して自分が気付く思いや、様々なフィードバックを受ける中で向き不向きを評価してもらえて、自分のやりたいことやりたくないことがぼんやりからハッキリと見えてくるような感覚でした。
一番自分の中で意見が変わった部分としては「起業をしてみたい」と話した時に応援してくれる人もいたのですが、話せば話すほど子供と一緒にいてあげられない時間が増えることが思い浮かんでゾッとして「あ、これはやりたくないことだ」と思って選択肢から外したことです。
つまらない人生と思われるかもしれないですが結局「スキルを活かしたい」と発言したことが一番自分としてはしっくり来たため、そこに収まりました。
やりたいことを口にするだけで、自分の中でも具体的なイメージが湧きますし、人からの思わぬアドバイスや機会を得られることがあるのでオススメです。
ただし大きいことを言って違うことをやっていると口だけ野郎になって信頼を失うこともあるので、相談する人や相談する際の切り出し方には気を配ったほうがよいかと思います。
3. スキルの棚卸し
年収と通勤時間の狙いが定まり、やりたいことの方向性も決まって、最後にスキルの棚卸しに取り組みました。
これまでの仕事を振り返りながら何が得意で、どんな場面で評価されたかをリスト化して戦えそうな武器を選定しました。
わたしの場合は自分では当たり前だと思っていたとある技術の開発や調整力が、実は周りから高く評価されていたことに気づいたため、転職活動ではそこをアピールしていくことに決めました。
自分のスキルを改めて書き出すことで自信が持てたり、次のキャリアで何を活かせる可能性が高いかが見えてきたので、取り組んでよかった項目だと思います。
まとめていくよ
これら3つを実践した結果、自分の中で優先順位や方向性がはっきりして迷いが軽減されたわけですが、これらは転職活動のお作法であるWILL(やりたいこと)・CAN(できること)・MUST(やらなければいけないこと)を元に整理したものになります。
わたしの場合
MUSTが年収と通勤時間
WILLがスキルを活かして世の中に貢献したい
CANが技術開発と調整力
という順番で考えていきました。
わたしは子どもがいるためMUSTから考え始めましたが、人それぞれ置かれている環境でこの順番は変わるかと思います。
転職活動で今後のキャリアの整理が難しい方は、ぜひ試してみてください。
以上です。
ちなみに去年クビになったわたしがやっておいてよかったことは以下から読めます。文章を読む時間がない方はYouTubeで流し聞きもできます。
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