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JBL CONTROL 1Xtreme ジャンク品 修理 エッジ 交換 方法 注意点 コツ
スピーカーのエッジ交換がしたい。
YAMAHA スーパーウーファー(サブウーファー) YST-SW40のエッジ交換をして以来、スピーカーのエッジ交換がしたくてたまらない病にかかった。
やっぱ一度得た経験、失敗も含めて次に活かしたくなるじゃない。
できれば感覚を覚えている内にやっておきたいじゃない。
エッジ交換について学習していると、どうもJBLControl1の修理をしている話題が目立っていた。
JBLControl1シリーズは1986年に初代モデルが発売されて以来、音の良さに小型スピーカーの鉄板と言われるぐらい人気が高いシリーズで、売れた分、市場に中古品が出回っていて、当然ジャンク品に出会える可能性も高い商品なのである。これは修理の素材にもってこいだぞ。
とはいえ、小型モデルとは言えど、デスクトップオーディオにしては少々大きめ、
といいながらもイイのは無いかなぁとハードオフに行くたびにジャンク品や通常品を物色して価格調査を行う。
相場はジャンクでペア4,000円ぐらい
どうも定番なのか価格が決まっているようで、大体通常品でペア8,000円程度。ジャンク品でその半額の4,000円程度が相場の模様。一本だけならもっと安い場合もある。しかし、おもちゃにしては高い。というのが本音である。
交換部品の手配も考えるとそれならば8,000円の通常品を買ってしばらく使ってから壊れたら修理すればいいんじゃないかと色々考えてしまい悶々とする日々。
やっとその気になって4,000円のジャンクを買おうと思いきったら最後。売り場から忽然と姿を消すジャンク品。ほんと、中古品は一期一会だね。
そんな日々を過ごしておりましたら、ふっと現れたXtremeモデル。Xtremeってつくぐらいだからすごいんだべー。と勢いで購入しちまいました。
分解修理するならJBL CONTROL 1Xtremeがおすすめ!?
EXTREMEとつくぐらいのでよりアッパーなモデルなんだな、と名前詐欺にハマりました。どうも廉価版のようで発売時のお値段もお手頃。
どうも、周波数帯域が50Hz~20kHzで無印Control1よりも低いようなんですが、それ以外のスペックは劣るのかしら。どうなのかしら。
無印のほうの音を知らないのでそんなの関係ねぇと思い、私はJBL CONTROL 1Xtremeを愛することにする。
分解に辺り先人たちの記録を参照するのはとても大事なこと。どうも接着剤ベタベタでクッソ面倒くさいという記事を発見。面倒くさいのは嫌だなぁと思いつつも、どうやらそれは無印の話のようで、JBL CONTROL 1Xtremeを分解された先人の話を読むと、そうでも無いらしい。
楽であることを期待して分解してみると、あっさりと殻割りできました。
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廉価版の良いところかもしれませんが接着剤でつける工程を省くだけでも大きなコストカットになりますよね。多分本当は接着剤でガチガチに固めてエンクロージャーをきっちり閉じるほうが良い音が出るんでしょうが、知らぬが仏。簡単に開けられることに感謝しましょう。
修理方法・手順
平型端子を外す。
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自分的難所の一つでした。
先達の動画を見るとニジニジスポンと取られていますが、ぶっちぎったら嫌だなぁビビリ根性を発揮して力を入れられず、結局圧着している部分をメタルなスパージャーで少しこじ開けて緩めて取り出しました。
ボルト留めされている四本のネジを外す。
こちらも少々手間取った作業でした。というのもボルトナットの一つが空回りをしてしまいドライバーで回しても外れず、まあラジオペンチとかでいいのでしょうが、そいつを私はネジザウルスがあるのでナットを固定してネジを回します。
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ボルトを外してもエンクロージャーと接着剤でくっついているので注意
ここだけはどうも接着剤を使っているようで、単にボルトネジを外しただけでも外れませんでした。
そこでヒートガンを使い温めて接着剤を剥がします。
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ガスケットを外す。
今回もファンテックさんで注文をしました。このモデルに関してはバリエーションが豊富で悩みましたが、ボンドやらゴムガスケットがセットになった商品が売られていたのでそれを購入しておきました。その場合、もともとついていたガスケットは処分してもOKです。適当に剥がすのも良し。※要注意
が、しかし、せっかくなら完璧を目指したい!となるべくキレイに剥がすことに挑戦します。
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こちらもヒートガンで少し温めてやると比較的簡単にぬるりと剥がすことができました。
実はこの判断が後にとても良い結果となりました。セット品として購入したガスケットがどうやら汎用品でJBL CONTROL 1Xtreme用にカットされているわけでも無かったので、それならばと外したガスケットを再利用しました。
熱を加えてやると比較的カンタンにするすると剥がれました。これは気持ちが良い。
適当にぶっちぎらなくて良かったと心から自分を褒めてやりたいと思いました。(てか作業直前まで届いた荷物を開けて確認しないのも問題有り)
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ガスケットはキレイにとれましたが問題は貝紐のようなこの部分。
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両面テープでしょうか、こちらも熱してやるとうまいことキレイに剥がれます。
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結局エッジ交換の70%ぐらいはこの面倒くさい剥離作業にあると思う。
貝紐のような残骸を熱を加えながらできるだけキレイに剥がします。
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パワーーーーーでは無く、なるべく、頭を使って剥離することが作業効率向上の肝です。接着剤やテープはだいたい温めると剥離しやすくなるのでそれに従い作業をすると良いです。
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作業後と作業前です。これぐらいキレイに剥がしてやると、交換エッジをキレイに貼り付けられます。結果としてそれが音質の良さにつながるでしょう。
この段階でコーンもクリーニングすると良い
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よくわからないけど無水エタノールで優しく拭き取りました。この段階での清掃が一番楽です。丁寧に拭き取ると驚くべき光沢が現れました。
あぶらっぽいのでヤニかしら?これだから…。
センター出しを意識して接着?
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はい、ここで失敗した点があります。
センター出しをするのは、エッジと外枠の時で良いのですが、コーンとエッジを貼り付ける際になぜかセンター出しをしようとする作業をしてしまいました。
この段階の作業では、目視できれいな円を描くように両者貼り付けることが大事です。センター出しは、エッジと外枠の金属フレームと接着するときで良いのです。
これは二回目の作業ということ、2本連続でかなり疲れていたということ、あと時間に追われていたということで確認せずにテキトーに作業をしてしまったからです。やっぱりジャンク修理は時間にゆとりと体力が無いといけませんね。無理ならまた後での精神をわすれずに
結果として問題はなかったのですが、やはり見た目もこだわりたいと思っていたので大きな失敗をしました。
ボンドが固着するのを待つ時間にエンクロージャーとツイーターを掃除します。
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どうしたらこんなクソ汚く使えるのでしょうか。
無水エタノールと綿棒を駆使して優しく拭き取ります。
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左は清掃後、右は前。隙間に詰まったゴミは細い筆でかきだします。
隙間を埋める最終処理
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先人の記事をみるとバランスが崩れるので重しで圧着せず重力に任せれば良いとの指南を見て、そうかなるほどとやってみましたが、前回に比べると隙間ができてしまい、それを埋める処理をします。もう二度と開きたくないので面倒ですがこういう作業は丁寧にやらねばなりません。
ガスケットは再利用すべし
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キレイにぶっちぎらずに剥がした自分を褒めてやりたいと思います。途中適当に剥がせばよくねとなんども思ったことか。
数多の経験を乗り越え、面倒なこともしっかりやるスキルを身に着けました。
エンクロージャーに組み直して完成
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自分、車の電装品いじりとかもちょっとやってたので電工ペンチがありまぁす。
やはり、平型端子は緩めてしまったので、締め直します。潰しちゃうんだけど、この辺は経験不足ですね。
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音のチェックをしてビビリなど無いことを確認し、ほっと一安心!やったーJBLがやってきた!
音質・レビュー
私、オーディオ音響は大好きですが、しばらくプアオーディオで満足しようと心がけておりまして、その理由としてはピュアオーディオを愛する偉大で素敵な大先輩とのご縁があるからです。
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オーディオの世界は果てがなく、また多額の資金が求められます。それにハマるといろんなものを犠牲にせねばならんような気がしていて、これは引退後の趣味にしようと今は自制しております。
大先輩方々は常に環境を試行錯誤、アップデートされていて、長年にわたり私も様々な構成での音響体験させていただいております。本当にありがたいことです。
なので往年のマッキントッシュアンプやJBLスピーカーのサウンドなどもある程度は理解してはいるつもりでございます。
というわけでJBL CONTROL 1Xtremeのレビュー
すぐに紛れもなくJBLの音だと感じました。特に高音の再現力。リファレンスにJAZZを良く聴いているのですが、ドラムの音、特にシンバルが生々しく大先輩の環境で聴かせていただいた音に近づきました。(あくまで以前よりも近づいたです)ライドシンバルあたりのキンキンカンカンした音など芯を感じられて実にたまりません。指弾きウッドベースのアタック音も心地良いです。
YAMAHA スーパーウーファー(サブウーファー) YST-SW40とのマッチングは?
これは現在もベストな設定を模索中です。クロスオーバーをどこにするか?インシュレーター次第でも響きが変わってきます。聞く音源によっては引き締まったベースが良い場合も、ライブ感あるボワっとした音が良い場合もあります。
表現力、再現力が高まった分、聞く音源も狙っていかないと、アンマッチにもなりやすくなりました。
まだまだ色々と研究が必要です。