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「北方領土」という現実

戦前、日本人が住んでいて今はロシア人が住んでいる島々がある。
社会科の教科書では「北方領土」と言われるところで「北方四島」と表現される。

北方領土の島の名前は?
というような試験問題が出たことがあるように記憶している。
択捉、色丹、国後、歯舞群島。

そして私の祖父がいた島は志発島という名前の島だ。
「志発島ってなに?」
それは誰もが思うこと。
歯舞群島のひとつ、群島の中で一番大きな島が志発島だ。

そしてその島には私もまだ行ったことはない。
根室納沙布岬より臨む海の向こう側に薄っすらと島が見える。

近くて遠い島

自由に行き来をすることは難しい。

「自由に行き来したい、また島に行きたい」
故郷を想う気持ち。
そういう想いを持つ人々の気持ちを知った。
その想いを私は共有したいと思った。

そしていつか私は祖父が暮らした、祖父を育てた島へ行き、風を感じ、光を感じながら写真を撮りたい。
そんな風に思っている。

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