不登校の海⑪ 見えてきた気持ち
2020年5月、新5年生になったばかりの長男が不登校になりました。noteでは長男が9ヶ月かけて学校に復帰するまでの記録を公開しています。
「はじめに」はこちら★
文字起こしで見えてきた長男の気持ち
文字起こししながら自分と長男との会話を客観的に見て、「長男の言葉を待つ」を意識し始めたところ、少しずつですが今まで言えなかった気持ちを出してくれるようになりました。
一年生の時の先生の乱暴な叱責が怖かったこと。
口が立つしっかりした女の子を「ちょっと怖いな」と思ってること。
4年生の時にお友達とのやりとりでとても怖い思いをしたこと。
「あの頃は、(私に)言っちゃいけないって思ってたの?」最近になって長男に聞いてみたのですが、「さぁ?わからない」とのことでした。
無意識にそう感じていたのもしれません。
私自身も、親になにも言わない子どもでした。
掃除の時間、クラスの男の子にホウキを投げつけられて額に青あざができたときも、仲良しグループの女子達に無視されたときも、親には言えませんでした。
そういう子って、たぶんたくさんいると思うんです。
だから、言えないことがいけないとか、言えるようにしなきゃいけないとは思いません。
それよりも、本当に辛いと思ったり助けて欲しいと思った時に、家庭がそれを言える状態であることがとても重要なのだと思います。
長男はこれまで、マイナスの感情を抑えることで自分の不安な気持ちと向き合うことを避けてきました。
家の中で「嫌な事を嫌」「不安なことを不安」と言えなかったことが、その原因でした。
彼にとって家庭が「何を言っても大丈夫な場所、彼にとっての安全地帯」と認識できていれば、彼自身がマイナスの感情を言葉にし、その感情に向き合うことができていただろうに。
残念ながら当時の我が家はそういう場所になっていませんでした。
今はちゃんとそういう場所になっているか?と聞かれると正直自信はありません。
ただ、少なくとも「そういう場所でありたい」といつも意識しています。
短いですが、今日はここまでです。
次の記事では、カウンセリングを受けて振り返ったことを書いてみようと思います。