福耳

連休に入る前の金曜日、
半年前に職場を辞めてった元同僚と会った。
彼の退職以来なので、半年ぶりの再会。

彼がどういう人なのかは、以前に書いたことがある。

2月の退職時に、まだ次の仕事が決まってなくて、
仕事決まったら教えてね、って言ってたら
５月末に「ようやく決まりました」って
連絡があった。
そのときに、今度ごはんでもいこう、って言ってて
それがやっと実現した。

私は、職場の人と仲良くしたい、とは
あんまり思ってなくて、
仕事さえきちんとしてくれるなら
だいたいどんな人でもフラットな感情でいる。
だけど、この元同僚は、
仕事が好きなわけじゃないから
さっと終わらせたい
って言いながらも、
やるべきことはきちんとするし、
要領よくささっとタスクを終える能力もある。
要するに、仕事できる人。
その様子がさらっと軽く爽やかなのもよくて、
尊敬していたし、めちゃくちゃ好感を持っていた。
（念のために書いておくと、恋愛感情ではなく
　理想的な同僚ってことで）

だから、同僚としてではない部分の
人としての彼にも興味があったし
また会えるのをとても楽しみにしてた。

なのに！！

金曜日、仕事のことで先生から怒られたうえに、
（これは私が悪かったのでしかたがない）
定時をかなり過ぎてから自分のノルマを終え、
ようやく帰れそうと、元同僚に
「もうすぐ終わると思う」
って連絡したら、
「じゃ、近所に行って待ってます」
って返事もきたので、
帰る準備し始めたらこれもやってあれもやって、
とどんどん仕事を積まれた。
それをようやく終えたと思ったら
（この時点で元同僚に連絡入れてからすでに
　１時間経過）
「まだ〇〇さんの仕事終わってないから、
　そっち手伝って」
って言われて、まじか・・・

で、それも終えて帰ろうとしたら
ちゃんとできてない、って怒りだし、
もうこの時点で私は元同僚にも申し訳なく
半泣きやった。
そしてこの日確かに私はミスをしたけど
ペナルティ的にどんどん仕事を積まれて
そんなことされたらどんどん嫌になるだけで
気分が落ち込みすぎて
まだ先生は怒りたかったと思うけど
勝手に切り上げる態度に出て帰った。

「まだ待ってくれてる？」って電話したら
「おつかれさまです、待ってますよ～」
ってのんびり答えてくれて、大ダッシュ。

結局、元同僚は近辺の適当な店に先に入っておく、
と連絡くれて１時間半待ってくれて、
しかもその間飲み物だけしか注文してなくて、
本当に申し訳なかった。
（これは、私が転職祝いでごちそうさせて、
　って言ってたからやと思う）

元同僚も先生のことは良く思ってなかったし
「まだあそこにいるんですか」
って私に言うくらいなので、
事情は理解してくれて、
「いいですよ、ぜんぜん」
とは言ってくれてはいたけど
人を待たせるのってしんどい。

でも、その日あった嫌なことを
愚痴愚痴言う私の話に付き合ってくれて、
そのまま帰ってたらおそらく
もやもやが爆発してたと思うけど、
一緒にのんで話をしてくれて
本当にありがたかった。

特に印象に残るような話をしたわけじゃないけど、
楽しかった。
相変わらず福耳で髪の毛サラサラ姿も
なんかほっとした。

そういえば、元同僚が待ってくれていたお店に
入っていったとき、店員さんに「待ち合わせです」
って言っても、？？？って顔をされた。
おそらく、元同僚の待ち合わせ相手として
私は想定の範囲外やったんやろうな、と思った。

２０代後半の男子が、
ひとりで１時間半待ってて現れたのが
５０代のおばさん、しかも朝から現場出て
汗と砂ぼこりまみれになって、
顔を洗って汗拭きシートで
そのへんを拭きまくっても
ぬぐいきれん疲労感というか
悲壮感たっぷりの・・・

ま、そんなことはどうでもよくて、
元同僚ならどこに行ってもうまくやれるのは
間違いはないと思ってはいたけど、
こういう次の仕事に前向きな姿を見ると、
私もいつまでもここにいてもなあ・・・
って思わざるをえない。

そして、長い休みに突入。

この流れ・・・じっくり今後のことを考えよう
ってことなのかも。