見出し画像

同窓生

昨日、高校のときから仲良くしている友人から
LINEがきた。
彼女のことは以前にも書いたことがあるけど、
高校一年の時に仲良くなり、
高校卒業後、お互い関東の大学に進学し、
むこうでしょっちゅう会っていたし
学校は違ったけど密に付き合っていた。
大学卒業後、私は地元に戻ってきたが、
彼女はその後ずっとあちらで生活している。
音楽家?の彼女のコンサートで、
こちらに戻ってくるときや、
都合があえば関東でするコンサートも見に行く。

しょっちゅう連絡を取っているわけでもないけど、
お互いの重大事はお知らせしあっている、
大切な友人であるし、
そして私は彼女のファンでもある。

で、昨日の内容は、おばさんが亡くなったので
こっちに戻ってきている、
悲しいけど、電車から見るこの地の空がきれいで、
楽しかった思い出ばかり浮かんでくる……

葬儀を終え、慌ただしくむこうに戻るみたいで、
会おうとかそういうのではなかったんやけど、
こういう時に私のことを思い出して
連絡してくれたことをすごくうれしく思った。

その際に、「〇〇旅行、実現せなね」という
彼女からの一言があった。
〇〇、というのは、彼が住んでいるところ。
友人には、彼とのことも報告していて
近いうちに一緒に〇〇に行こうよ、
彼に会えなくても行けば楽しいやん、
って言ってくれていた。

で、彼は年明けから中国に行ってしまうことも
ついでに報告した。

話したいことがたくさんあるなあと思いながら
彼女は自分の感傷を誰かに聞いてほしくて
私に連絡してくれたんやろうし、
彼のことはその程度にとどめておいた。

私は、学生の頃から彼女が作曲とか演奏に
ものすごい心血を注いでいる姿を見てきた。
一般人である私の感覚からすると、
浮世離れしているところがある。
実際に彼女はその道で実績も積んで評価も得て、
すごい人だ。
でも、常に私や、ほかの地元の友達とのつながりも
大切にしているのが分かる。

同じような目標に向かっている大学の級友は
ライバルばかりで、本当の友達ではない。
昔からの友達は、皆本当に応援してくれるし、
そういうのがすごく支えになっている、って
若かりし頃に言っていた。
たぶん、今もそのころの気持ちと
そんな変わらないんやろうと思う。

ただ、私はあまり地元の中学高校時代の友人が
好きではない。
明るく楽しい青春みたいなのとは程遠く、
自分が学生時代を薄暗く過ごしていたことが
理由やと思う。
私は同窓会には参加したことがないし、
今後も行くことはないと思う。
これは、その後の自分もパッとしないせいもある。

ちなみに、けっこう頻繁に同窓会は行われていて
私にもその情報は一応届くんやけど興味がない。
私は、4年間高校に在籍してたので
入学したときの同窓生と
卒業したときの同窓生が違う。
どっちの同窓会にも所属しているようで
所属していない感覚もあって、
個人的に会うことはあっても、
わざわざ同窓会に行くことはない。
ただ、なぜか同窓会大好き人間は
世の中には存在するし、
私の地元ではその比率が高い気がする。

狭いコミュニティで、親からが友達同士、
今は子ども同士も友達なのが普通の世界。
お互いの姉妹兄弟だけでなく、
いとこや叔父叔母関係まで把握している。
高校のときの担任は、うちの父の教え子やった。
私は、息がつまる気がしていたが、
それを安心感と捉える人も多い。

とはいえ、高校時代のだれそれがどうした、
みたいな噂話は大好き笑
高校のときの姿からは想像もつかないような
人生を歩いている話を聞くのは楽しい。
妹が「卒業したときの同窓生」のひとりで
陽キャ代表で同窓会に行くタイプなうえ、
ずっと地元にいるので顔も広く、
そういう話題には事欠かない。

私も実際の同窓生との邂逅は避けつつも
心のどこかではその存在を意識していて、
懐かしく思ったり、エールを送ったりは
しているようだ。

……なんか素直じゃないなあ。
こんなやから、あんまり友達いないんやろうね、
と書きながら思った。笑









いいなと思ったら応援しよう!