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私が染める布は古布が多い。
日本のものはもちろん、西洋、東欧、北欧、中国、南米そして国がわからないものなどなど。
染めをする前から、布が好きで集めていた貴重なものもあるがどれも国内のお店や骨董市などで見つけたのばかり。
中には貴重なものもあって奮発して買ったものもある・笑

どこかの国の誰かの生活の中で
綻びを繕いながら大切に使われていた布を見ると愛おしさを感じる。
この美しい色をそのまま手元において見ていたい。
そう思う自分と、
これを染めるとどういう表情になるのだろうと柿渋で染めたあとの素材感を見たい気持ちがせめぎ合う。

矛盾した2つの気持ちと戦いながらも
やはり今日も染めてしまうのだった・笑
染め上がり違う表情を見せてくれる布はさらに愛おしく
それを自由に組み立てて別のかたちにしていく作業はたまらなく楽しい。

写真の布は形にしてちくちくと糸を刺してから染めた、後染めのもの。
それぞれの古布がそれぞれの顔を見せてくれるのが嬉しい。

私の楽しい嬉しい気持ちを、他の誰かにも届けたい。
そう思って今日も針を持つ。








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