終わりがあるから、次へ行かれる
手のひらを上に向けた状態から、ひっくり返して、手のひらを下に向ける動作。これは、 “all done” おしまい!の意味があります。アメリカ手話のひとつ。
自閉症のお子さんと過ごすときによく使います。ひとつのアクティビティが終わったら、おしまい!all done と言って合図をし、次のアクティビティへと移るのです。
そうやって、ひとつづつ何かの区切りをつけた方が、安心して過ごせるようです。
これは誰にでも使えるテクニックだと思っています。
一つのことの『終わり』を認識するから、次へ行かれる。終わりを曖昧にするより、終わりを宣言するから、スムーズに次へ進めることができるのだと思います。
会議や式典、イベント、はてまたヨガクラスでも、始まりと終わりを認識することで、その中の体験がより特別なモノになるのです。(お葬式も、ある意味、終わりや別れを認識できるので、ひとつの区切りになりますよね… 頭での理解と感情を一致させるには時間がかかりますが。)
そして、白か黒、0か1だけではなく、グレーや0.5も存在すると思います。クリアな線引きが必要ない時もあると思います。
一度、おしまい!と言ってみて、どこか違和感を感じたら、まだ終わっていないということが分かるし、自分との対話にもなると思います。
どちらにせよ、もう一押し欲しいな〜という時、この おしまい! の言葉と合図が、強力なパワーとなって前進するのを助けてくれるはずです。
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