虹 | 国がいっせいに
虹が出たら何か良いことが起こる前兆・・・
と言われたりしますが、太陽の光が、雨の水滴を通り抜ける時にあらわれるもの。
気象現象の一種だとわかっていても、虹を見たら嬉しいものです。
雨が降りそうな時や、雨が止んだ後の暗い雲を見ると、虹を探します。
ダブルレインボーだと、なお嬉しかったりします。
虹にはいろいろな言葉や、言い伝えがありますが、目に見えない世界にも繋がっているものだと思っています。
先に亡くなった家族や近い人だとか、守ってくれている存在からのメッセージだと感じる時があります。
「見守っているから大丈夫だよ」と。
虹の美しさを見たら、悪い予感がする、不気味だと思う人は少ないでしょうけど。
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アメリカでは、11月の第一日曜日午前2時に夏時間が終わります。
午前2時になったら、午前1時に戻ってしまう・・・
という、超不思議で超不自然な瞬間がほぼアメリカ全土に訪れるのです。
(ハワイ州とアリゾナ州の一部を除いて)
本当に、不思議というか、摩訶不思議な瞬間。
夏時間の始めと終わりには、毎年、全米の何万人という人たちが、1時間ずらしたた生活を、何の文句もなく(文句を言いつつも)普通に続けるのです。
日曜日の深夜2時に夏時間が終わるので、寝る前に時計を1時間戻します。
翌朝、いつもの時間に起きたら、
「あれ、いつもより1時間早く目が覚めたな〜」
なんて思わされるのです。
携帯電話は、何もせず勝手に時間を調整してくれます。
何万人もの携帯電話の時間が、勝手に変えられてしまうのです。
これだけの人たちが携帯電話を所有する時代、いっせいに電波を使って何かを仕組まれても、もしかしたら気づかないかも?!なんて思ってしまいます。
そして月曜日には、またいつものように学校や仕事へ行くのです。軽い時差ぼけにもなりますが、それも時間が経てば慣れてしまうもので。
この夏時間制度、経済効果があるとか、エネルギー節約になるとか理由はありますが、製造業も、金融業界も、教育関連も、病院も、刑務所も、全てが一瞬にして違う時間で動き続けることができることに感心するし、感動さえおぼえます。
多種多様性を重視し、良しとするアメリカにおいて、ほぼ全員をコントロールしてしまうなんて、いったいどんな力なんだ?