Junko Goodyear

東京のど真ん中をベースに約20年間ビジネス経営した後、2010年、生活の拠点をアメリカに。刺激的な都会の生活をやめて、現在は「半径5メートル以内の幸せ」を丁寧に生きる”Go Tiny ”ライフスタイルを実践中。Agentic LLC共同創設者、東洋経済オンラインなどで連載ちらほら

Junko Goodyear

東京のど真ん中をベースに約20年間ビジネス経営した後、2010年、生活の拠点をアメリカに。刺激的な都会の生活をやめて、現在は「半径5メートル以内の幸せ」を丁寧に生きる”Go Tiny ”ライフスタイルを実践中。Agentic LLC共同創設者、東洋経済オンラインなどで連載ちらほら

最近の記事

だるまさんが、転んだ

最近、異常にやることが多く、疲れ果てて珍しく弱音を吐きたくなることがあります。なんだか、本当に忙しいのです。そして、そんな中で、アメリカ社会にいるからだと思うのですが、多様化しすぎた世界に対しても、ちょいと草臥れてしまっているようにも感じます。 多様化って、素敵な言葉ですよね。でも、多様化と言いながら、みんなが単なるバラバラになっていないかなぁ??? 「なんかみんな、言いたいこと言うよなぁ」 「色んな人が、いろんな権利主張するよね」 「多くの人が、気づけば自分のことばかり

    • もう一度、会いたいひと

       さっき気づくまで思い出しもしなかったのですが、今日は35歳で人生の店じまいをして、あっけなくあの世にいってしまった、アホな弟の誕生日です。  弟が亡くなってから今年で10年。彼が倒れたとき、私はすでにアメリカに移住していて、しかも次女を妊娠中でした。しかもその妊娠が「重度悪阻」の絶対絶命だったこともあり、帰国できず。だから彼の死に目にも会っていないし、お葬式にすらいけませんでした。そんなこともあり、未だに彼の死について、現実味を感じることが少ないです。   弟は亡くなる

      • ギフト

         Clubhouseで仲良くなった宮嶋みぎわさん。彼女のインタビューを紹介したとき、私はこんなことをTwitterに書いて、その記事を拡散しました。 音楽家はたくさんいる。けれど、物語を「作品」に出来る人と、自分の人生を「物語」に出来る人は少ない。ずっと友達だったみたいな、最近出会ったパンチの効いた友達。  「インタビューを行おう!」となったきっかけは、彼女が3月に発表した作品でした。『Your Future Story -from the “Unbreakable Ho

        • 誰かが、見つける

           バージニアに来てから、週に一度コミュニティの有志と一緒に、ゴミ拾いのボランティアをしています。コロナ禍でソーシャルディスタンスを取りながら、みんながおしゃべり出来る会ということで、だんだん参加者が増加。新参者の私にとっては、毎回ローカルの情報をゲットし、新しい友達を作れる最高の時間になっています。  昨日はひとり、高校生が参加していました。彼女は今年で学校を卒業予定。コロナがなければ、高校の演劇クラブで主役の舞台を務めるはずだったのに、それがなくなり、他にもいろんなことが

          人生の「楽しい」は全ての感情を味合うこと

           色々思うところがあって、昨年終わりくらいから、今まで手をつけていなかったSNS発信を始めました。今年に入ってからClubhouseが始め、そこについては、結構ハマって楽しんでいます。  しかし……noteは気づけば、10ケ月以上も放置。昨年はコロナ騒動に加えて大陸横断引っ越しがあって、なんかすべてが、そこどこなかった感じ。  「これではいけない!」  せっかく色々発信しているので、ここもボチボチ再開しようかな、、、、と思っています。ここは、プライベートであった日記的に

          人生の「楽しい」は全ての感情を味合うこと

          アメリカ・ロックダウンの幸福論

          日本よりも感染被害が深刻とされるアメリカ。我が家もロックダウンが続くアメリカのワシントン州で、ずっと家に引きこもりながらの生活が4週目を終えようとしています。家にいるだけでは暇だろうと思いきや、やることは山のようにあります。仲間の多くは、こんな時でもボランティア活動を止めず、自分より困っている誰かに手を差し伸べ続けています。だから私も家から出来ることには出来る限り参加させてもらい、「今自分に出来ることは、何なんだろう?」ということを常に考えながら、毎日過ごしています。 日本

          アメリカ・ロックダウンの幸福論

          五年後の景色を創る

          私の住むエリアでは、自粛期間も含めロックダウンがすでに3週目。2020年が明けた時には誰もが想像していなかったこの展開に、アメリカ社会は大きく変わろうとしています。胸が痛くなるようなニュースの数々、増えていく死者や感染者の数。コロナウイルスがもたらした影響は、あまりに大きい。 私の家族は今年ワシントンを一時離れることになっていて、6月に引っ越し予定です。なので、子供たちにとっては友達と過ごせるはずの最後の数か月が奪われてしまいました。楽しみにしていた劇団の舞台もキャンセル。

          五年後の景色を創る

          半分は、あなたに

           あっという間に一週間がたってしまいましたが、先週は地元で一番大きなホームレスや貧困層救済のためのフードバンク(食糧支援団体)の寄付金集めがあって、劇団の子供が余興でパーティーに参加した関係で、手伝いに終日駆り出されていました。  この日は10歳前後のキャストが数人、妖精の役で会場を盛り上げましたが、その妖精の管理役で、ティーンのリーダーの一人に50ドルのギフトカードをプレゼントすることを条件に、手伝いに来てもらうことになっていました。ところが、ボランティア・コーディネータ

          半分は、あなたに

          あなたは、その価値に値する

          今日はちょっと嬉しいことがありました。 私の劇団がある市の商工会議所のガラがあったのですが、そこで長年ボランティアを続けている仲間が、市の「ボランティア・オブ・ザ・イヤー」を受賞したからです。 英語の表現に「You deserve it(あなたは、その価値に値する)」というものがありますが、彼女の受賞はまさにその言葉がピッタリで、私も自分のことのように嬉しい今宵になっています。 受賞のガラには旦那の留守中に子供を放置するわけにもいかず、残念ながら行くことはできませんでし

          あなたは、その価値に値する

          新しい靴

           今年の新年は、6月に引っ越しする予定のバージニア州の家で過ごしています。バージニアは暖かく、毎日「お散歩日和」な感じ。1日1日の今日は、この日おろそうと決めていた「新しい靴」を履いて、近所をブラブラしてみました。  履き慣れていない靴は足には痛いですが、そんな靴も履き慣らせば「何より心地よい靴」になっていくはず。今年はこの靴が足に馴染んでいくのと同じような感じに、新しくスタートさせる様々なことが、だんだん自分の中で「なくてはならないもの」になっていく、、、、という予感がし

          本日、卒業。

          テクニカルには12月31日までですが、2年間の在任期間を終えて、本日劇団の理事としての最後の理事会に行ってきました。任期満了、卒業です。これからは理事を経験した人などで構成される、「アドバイザリーボード」という引退のないポジションで、引き続き劇団を支えることになりますが、一区切りです。 どっぷりとアメリカ社会に浸かり、移民で英語が完璧なくても、常に矢面に立たねばならない立場で活動できたことは、自分の人生にとっては、とても貴重な経験になりました。この二年間は毎日本当に忙しくて

          本日、卒業。

          おかえりなさい

           劇団の理事会に、病気で療養していた仲間が戻ってきました。とても大変な病気だったので「久しぶりだね」という言葉も全員胸に引っ込めて、誰もそのことには触れず。いつもどおり楽しくおしゃべりしながら、会議がスタートするまでの時間を過ごしました。本当に、「いつも通り」に。  何気ない会話、何も別に特別なことを話しているわけでもなく。けれど誰もが彼が戻ってきてくれたことが嬉しくて、なんとも言えないあたたかな空気がそこに流れていました。  会議が始まる時間になって、全員一瞬シーンと静

          おかえりなさい

          トレーダー・ジョーズのジョー

           月曜日の私は、週明けの「儀式」のように、毎週トレーダーズ・ジョーに買い物に行きます。子供を学校にドロップした後に直行するので、だいたい店につくのは8時半。こんな時間に買い物する人は少なく、お店はガラガラ、顔見知りの店員さんも結構できて、ゆっくりお喋りに花が咲いたりすることもあります。  今日は月曜日なのでいつものように店にいくと、よくお話しする定員さんの「ジョー」が、ニコニコ笑って出迎えてくれました。「今日ね、僕ここに勤務する最終日なんだよ。会えて良かった!」というジョー

          トレーダー・ジョーズのジョー

          コーヒーは、私のおごり

           昨日は長女が学校のブラスバンドの練習があったので、次女と二人でレストランで時間を過ごしました。次女がお弁当を食べそこねた、ということで入ったお店。私はフルーツサラダを注文。  その間に旦那から電話がかかってきて、その後は日本から母の件で連絡があったりで、申し訳ないと思いつつも誰もいないことを良いことに、日本語英語メタクソになりながら、お店がオフィス代わりに。フルールサラダはいつの間にか次女が完食。私は何する暇もない状態になってしまい、しかも合間をぬって次女の宿題をみてあげ

          コーヒーは、私のおごり

          記憶の改ざん

           シアトルは、とてもシアトルらしい「曇りのち雨」の季節に突入。この写真のように、雲一つない青空が楽しめる季節は、当分お預けになりました。  さて、この青空のように澄み切った状態で、嘘や裏表なく人生歩いて行きたいものです。しかし、どこかで嘘とか自己防衛のための小さな「雲」を作ってしまった人の人生は、辛いだろうな、って感じます。  昨日ビジネスパートナーからビックリな話を聞いてしまった。数年前にちょっとだけお会いしたことのある自分が付き合ってもいない人が、自分を「親友」と周囲

          記憶の改ざん

          ハグの効用

           母がアメリカから帰国し、検査でアルツハイマー型認知症とわかり、数か月かけてようやく老人ホームに入居できたのは9月17日のこと。ところがその3日後に「一大事です!」と日本から連絡がきて、私は急遽日本に飛ばねばならなくなってしまいました。  たった3日のうちに2日無断外出の上、うち一回は完全迷子になってしまい、施設から「ウチでは預かれません!」と言われてしまったためです。叔母が必死に母の面倒をみても、ブチ切れ気味で暴れる母をどうにもできず。あいにくその週は自分の家の引っ越しで

          ハグの効用