オコバ

何もしないよりはマシかと思って

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最近の記事

乗り物で眠れない

新幹線に乗っている。 仕事柄、新幹線にはけっこう乗る。 毎回乗る前は少しわくわくするけど いざ乗ってみるとやることもなく 乗り物で眠れない私にとってはなかなか厳しい。 ただでさえ眠れないのに、いつもコーヒーを買ってしまう。 飲み物をちびちびと飲むのが苦手だから、いつもすぐに飲み終えてしまう。 ドリンクホルダー、出る幕がない。 でも、今日は違うぞ。 意識してちびちびと飲む。 最近、自分はせっかちなのだな、とよく思う。 気づいた、というべきか。 30歳を目前に控えて、気

    • まだ開いてないだけ

      いつも混んでいる病院に、受付開始の1時間前に着いてしまった。もちろんまだ誰もいない。 病院自体、まだ開く気配がない。 目の前に中学校があって、今日は卒業式かなにかがあるのだろう。学生たちに混じって、正装の大人。 学生の頃、式典なんて大嫌いだったけど、大人になって、親になったら案外楽しみなのかな。 かっこいい親になりたいな。自己満だろうか。幻想だろうか。難しいかもしれないけれど、そういう努力をし続けたいな。

      • 不安でも遊ぶ

        今年の花粉は去年の2倍だ。 毎年、毎年2倍な気がする。2倍の2倍の2倍の2倍… 子供の頃、母親と一緒に行った公園に噴水があって、水が絶えず流れてるのに、溢れないのが不思議だった。 このまま流れ続けたらどうなるの?母親は笑いながら、溢れちゃうね。と言った。 このまま流れ続けたら、街を飲み込んで、水浸しになってしまうのか。この街も、もう終わりだ。思ったけれど、何故か人には言えなかった。ひとりで不安なまま、楽しいふりをした。バレないように、そのまま遊んだ。 あれから何年も

        • たまには遅れてもいいのかも

          人身事故で電車が遅れていた。 ふざけるな、といつも思う。 多分、事故にあった人の心配をしてる人など、あまりいないと思う。 思ったあと、恥ずかしくなる。 自分のことばかり、余裕がないな。 ふざけるな、みんな怖い顔、不安な顔。 遅れた電車に揺られて、うんこの匂いのする区間を過ぎて、降りる駅。 せめて、家の中だけは、手の届く範囲だけでも、優しくありたいな。

          寂しい町

          茨城県日立市 産まれてから、大人になるまで過ごした町。 ただ、それだけの寂しい町。 昔は栄えていたけれど、銀座の名を冠した商店街は、今はもうシャッター街と呼ばれて死んでいる。 松の湯って名前の銭湯があった。時代に沿わない、最高の銭湯だった。 震災で、インフラが破壊されて、1週間くらいお風呂に入れなかった。けれど、松の湯はやっていた。日立市のお風呂に入りたい人達が整理券を求めて何時間も並んだ。 久しぶりのお風呂、熱いお湯、初めての銭湯だった。 なんて気持ちいいんだ、ほん

          朝活なんてくそだ

          休みの日は、だいたい9時に起きるようにしている。朝活なんて、くそだ。 7時に愛する猫にご飯をあげて、また寝る。 しばらくすると猫が口元に顔を近づけて、がぶりと噛む。それでも起きない。朝活なんて、くそだから。 9時にやっと起きて、朝ごはんの支度。はっと気付く。月曜日、ゴミの日。 前のゴミの日も出し忘れてるから、袋2つ。ぱんぱん。 もう最悪だ。始まりくらい、最高でいたかった。 ダメ元でゴミ捨て場を覗くと、なんと、ある! ゴミ袋の山、山!走って捨てに行く。オチはない。

          朝活なんてくそだ

          赤い車

          母親の運転する、赤い軽自動車が好きだった。 ボロっちくて、音もすごくて、くるくるまわさなきゃ開かない窓も、不便だった。 音がすごいもんだから、迎えに来たらすぐにわかった。帰ってきたら、すぐにわかった。 ポケモンを買いに行った母親が帰ってくるのを、窓に張り付いて姉ちゃんと2人、待った。 ポケモンを手にしたら、母親なんてそっちのけで、夢中になった。 ゲームボーイ、でかかった。 よくスピッツがかかってた。頑張って覚えて、意味もわからず歌った。メロディが好きだった。正直、

          ルッキンググリーン

          通勤の電車で腹が痛くなる。 焦る。ここで漏らしたら、人生終わるかも。ってけっこう真剣に焦る。 ケータイ、見れない。視線を落とすのは良くないって聞いたことがあるからだ。 窓の外も見れない。そもそも視線を動かすことが便意に繋がるのでは…?不安だ。 寝ようとも寝れない。 周りの人を見る。余裕そうなのが腹立つ。 もしかしたら仲間がいるかも、少し探す。 辛さが顔に出ていないか、急に不安になる。 冷や汗、アブラ汗。鳥肌。 目的地、まだつかない。長い、人生、長いぞ。 こ

          ルッキンググリーン

          裸がいちばんいい

          今日は寒いと言われて、スウェットの上にダウンジャケットを羽織って出かけたのに あんまり寒くなかった。 駅で電車を待つ間、ダウンジャケットを脱いだら 汗ばんだ首筋と背中がスースーして気持ちよかった。 風呂上がり、パンツ一丁で冷えた布団に飛び込む瞬間が好きだ。 そのままくるまる毛布の柔らかさが好きだ。 足に触れる冷たいお布団が好きだ。 冬、最高だな。

          裸がいちばんいい

          終わってからならなんとでも言える

          新幹線に乗ってる。 少し前はガラガラで、1列に1人だったのに今日はとなりに人がいる。 これが当たり前だったのに、へんなかんじ。 何回も行った青森もとりあえず今回で終わって 毎回行きたくないって思ってたけど不思議なもんで終わっちゃうと少し寂しい。 笑っていいともも、全然見てなかったのに、終わったらちゃんと寂しかった。 志村けんも、ドリフのコントも嫌いだった。 でも亡くなって、昔の映像が流れるたび、ちゃんと寂しい。 水曜どうでしょうが大好きで、何回も見てるんだけど

          終わってからならなんとでも言える