海外・外国口座の解約(アカウントクロージング)について

 最近ときどきご相談をお受けするのが、外国滞在時に給与の振込口座等として開設した、海外・外国の銀行のアカウントをクローズ(解約)したいというご相談です。

 駐在等の関係で外国でお仕事をされていて、銀行口座はそのままにして日本に戻ってこられた方などが多いです。(そしていま少し円安で為替のレート的に良くなってきたこともあり、解約するのもよいタイミングなのかもしれません。)

 ご自分で対応されたい場合には、普通にGoogleから「(銀行名)+account closing」で検索したり、当該銀行のサイト内で「account closing」と検索すれば、具体的な方法が記載されていたり、場合によってはフォームが掲載されています。(フォームがない場合もありますが、当職がお受けする場合には、必要事項を記載したフォームを作成したりもします。)
 なお、解約にあたっては、残高を日本の銀行口座に移す、ということも同時に行います。ですので、受入れ側の該当の外貨預金口座を同時に作るという作業は、ご依頼者の方にお願いすることになります。
 オンラインアカウントをお持ちの場合には、オンライン上で解約を依頼できることが多いのですが、当職にご相談があるケースは、かなり昔のことで、オンラインアカウントを持っていない、あるいはオンラインアカウントの情報が分からなくなってしまった…というようなケースが多いです。

 当職は、2023.11現在、日本のみの弁護士でありますので、準拠法上、他の国の弁護士として動くことはできず、口座解約までの道筋をつける、いわば解約のための事務手続きのお手伝いしかできませんが、できるだけスムーズに解約できるよう、英語で先方の担当者とやり取りをしたり、書類のひな形に間違いがないかという点を確認したり、という部分をお手伝いさせていただきます。インターネットで検索してみると、法律事務所ではなく、そういうお手伝いをする会社もあるようですね。

 ご相談に来られる場合には、銀行から毎月送られてきているStatement等の口座情報が分かる資料、当時の滞在ビザやパスポートなどをお持ちいただくことが多いです。もし、口座開設時の資料をお持ちであれば、それをお持ちいただくことも、大変助かります。

 銀行口座の解約は、それぞれの銀行や国柄によって少しずつ案内の仕方や方法が違ったりするので、お手伝いするたびにいろいろな気づきがあり、とても興味深く対応させていただいています。なお、当職の場合は、時間単位(アワリーレート)で対応させていただくことが多いです。

 2022年4月から今年の8月まで国際機関の交渉に携わらせていただく機会があり、そこでフランス語の重要性を身に染みて感じまして、半年ほど前からDuolingoという言語学習アプリでフランス語を勉強しています。英語との共通点や、言葉にしみ出る文化の側面も見えてとても面白いですし、いずれ英語だけでなく、フランス語でも対応できるようになるといいな…とも思いますが、まだまだ道のりは遠そうです。

 では、また。

 

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